夫婦共働きでも平等ではない?女性の約7割が感じる「負担の偏り」
Dream News 2026年09月01日 09:30:00
”共働き格差”の実態調査(第1報)
1. はじめに
既婚者マッチングアプリ「Healmate(ヒールメイト)」を運営するレゾンデートル株式会社;https://raisondetre-inc.co.jp/(東京都渋谷区)は、2026年6月から7月にかけて、20~59歳の既婚女性を対象に、“共働き格差”に関する実態調査を行いました。
現代において、共働きは夫婦の一般的なライフスタイルの一つとなっています。ただし、共働きであっても、家事や育児などの家庭内の負担が、夫婦間で必ずしも平等に分担されているとは限りません。
仕事と家庭の両立に追われる状況は、「共働き疲れ」「共働き格差」「共働き地獄」といった言葉で表されることもあり、特に女性の中には、仕事を続けながら家事や育児の多くを担い、自分の自由な時間やキャリアが制約されていると感じる人も少なくないでしょう。共働きのワンオペ女性からは「罰ゲーム」「無理ゲー」などの言葉も聞かれます。
そこで本シリーズでは、共働き生活を送る既婚女性に焦点を当て、夫婦の働き方、家事・育児・生活費の負担から日々抱えている不満や孤独感を調査します。これらの結果を通じて、共働きでありながら家庭内の役割が一方に集中する、いわゆる共働きワンオペの実態と、その背景にある価値観や葛藤を探ります。
初回となる第1報では、年代別に夫婦の働き方を確認します。そのうえで、フルタイム共働き女性(※)が共働きを続ける理由と、現在の生活で負担の偏りや不公平をどの程度感じているのかを見ていきます。
(※)厚生労働省では、共働き世帯を「夫婦ともに農林業以外の企業や組織に雇用されている世帯」としていますが、雇用形態や労働時間を含む統一的な定義はありません。本調査では、夫婦ともにフルタイムで働く女性(n=1,569)を「フルタイム共働き女性」と定義しています。
出典:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf
<調査概要>
・調査タイトル:“共働き格差”に関する実態調査
・調査期間:2026年6月24日~7月3日
・調査対象者:20~59歳の既婚女性3,678人(内訳:20代678人、30代1,000人、40代1,000人、50代1,000人)
・分析対象者:調査対象者のうち、夫婦ともに働いている女性3,229人(内訳:20代543人、30代886人、40代919人、50代881人)※設問によって回答対象者が異なります。各グラフに記載したサンプル数をご確認ください
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp)
・調査報告の掲載:https://healmate.jp/survey
・本報告の発表?:2026年9?1?
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2. 若い世代ほど夫婦ともにフルタイム共働き、20代では64.1%
まずは、既婚かつ夫婦ともに働いている女性(3,229人)を対象に、夫婦での働き方を調査した結果を年代別に見ていきます。
夫婦ともにフルタイムで働いている割合は、20代が64.1%で最も高く、30代では55.2%、40代では44.3%、50代では36.9%となっており、若い年代ほど、夫婦ともにフルタイムで働く割合が高いことが分かります。
▼図1:夫婦の働き方(年代別)
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一方、夫がフルタイム、妻がパートタイムで働いている割合は、20代では33.9%、30代では43.6%、40代では53.5%、50代では58.3%でした。40代以降では、妻がパートタイムで働く組み合わせが過半数を占めています。
この結果から、若い世代では夫婦ともにフルタイムで働く形が比較的一般的である一方、年代が上がるにつれて、夫はフルタイム、妻はパートタイムという組み合わせが増える傾向が見られます。その背景の一つとして、出産や育児などのライフイベントを機に、女性が勤務時間を短縮したり、パートタイムへ働き方を変えたりすることが考えられます。
なお、夫がパートタイム、妻がフルタイムの組み合わせは0.3~1.5%、夫婦ともにパートタイムは0.9~3.3%でした。夫がパートタイムで働く組み合わせは、いずれの年代でも少数にとどまっています。
では、夫婦ともにフルタイムで働いている女性は、なぜ共働きをしているのでしょうか。
3. 共働きの最大の理由は「生活費」、全年代で約7割
続いて、フルタイム共働き女性1,569人に、共働きをしている理由を聞きました。
すべての年代で最も多かったのは「生活費のため」です。20代では66.1%、30代では69.5%、40代では69.3%、50代では68.9%となっており、年代を問わず7割近い女性が理由として挙げています。
次いで多いのが「将来への備えのため」です。20代では43.4%、30代では47.2%、40代では49.4%、50代では50.2%となっています。年代が上がるほど割合が高くなり、50代では半数を超えています。
▼図2:共働きをしている理由(年代別)
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また、年代による違いが目立ったのが「社会とのつながりのため」です。20代では19.0%でしたが、30~50代では約3割に達しています。20代にとっては、仕事を通じて社会とつながることが日常の一部となっており、それ自体を働く理由として意識する機会が少ないのかもしれません。一方、30代以降では、結婚や出産、育児などによって生活に占める家庭の比重が高まるなか、仕事が家庭の外とのつながりを維持する場として、より強く意識される可能性があります。
また、「キャリアのため」は30代16.6%、40代16.0%に対して、50代では8.6%にとどまりました。年代が上がるにつれて、昇進や将来のキャリア形成よりも、現在の生活を支えることや社会との接点を保つことに、働く意味が変化しているとも考えられます。
このように、フルタイム共働きを続ける理由は、生活費や将来への備えといった経済的な事情が中心である一方で、年代やライフステージによって、キャリア形成や社会とのつながりなど、仕事に求める役割が異なる様子もうかがえます。
では、こうして夫婦ともにフルタイムで働く生活のなかで、女性は負担の偏りや不公平をどの程度感じているのでしょうか。
4. フルタイム共働き女性の3人に2人が不公平感、40代では70.3%
次に、フルタイム共働き女性1,569人に、現在の共働き生活のなかで負担の偏りや不公平を感じることがあるかを聞きました。
「ある」「たまにある」と回答した割合は、20代は60.6%、30代は68.7%、40代は70.3%、50代は64.9%でした。すべての年代で6割を超えており、特に40代では7割を超えています。全体では、66.5%が負担の偏りや不公平を感じていることが分かりました。
▼図3:共働き生活で負担の偏りや不公平を感じるか(年代別)
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詳しく見てみると、40代の不公平感が特に強く、「ある」が41.5%と、ほかの年代を上回りました。「たまにある」と合わせると70.3%に達し、10人に7人が負担の偏りを感じています。40代は、仕事上の責任が増える一方で、子育てや家事など家庭内で担う役割も重なりやすい年代です。夫婦ともにフルタイムで働いている中で、家庭内の負担が十分に分担されていなければ、仕事と家庭の両面で負担が集中し、不公平感を抱きやすくなる可能性があります。
一方、20代で不公平感が「ある」「たまにある」と答えた割合は60.6%で、ほかの年代と比べると低い結果でした。結婚してからの年数が比較的短い人や、まだ子育て期を迎えていない人が含まれることに加え、若い世代ほど家事や育児を夫婦で分担する意識が浸透しているのかもしれません。
では、フルタイム共働き女性は具体的に、どのようなことに負担の偏りや不公平を感じているのでしょうか。
5. 不公平感の中心は「家事」、50代では約8割に
最後に、負担の偏りや不公平を「ある」または「たまにある」と回答した女性1,044人について、どのようなことに不公平を感じるのかを年代別に見ていきます。
多くの年代で最も高かったのは「家事の負担」です。20代では61.1%、30代では63.4%、40代では75.9%、50代では79.6%となっており、特に40代以降で高くなっています。50代では約8割に達し、夫婦ともにフルタイムで働いていても、家事の負担が自分に偏っていると感じる女性が多いことが分かります。※図4末尾参照
年代による違いが大きかったのは「育児の負担」です。20代では59.2%、30代では62.2%、40代では52.8%と半数を超えていますが、50代では19.4%まで低下しています。子どもの年齢や子育ての段階によって、育児に対する負担感が大きく異なるためと考えられます。
一方、40代で特徴的だったのが「自由な時間」です。57.3%が不公平を感じており、家事の負担に次いで高い結果となりました。40代は、仕事上の責任が増える一方で、家事や育児など家庭内で担う役割も重なりやすい年代です。複数の役割に時間を割くなかで、自分のために使える時間が不足していることが、不公平感を強めている可能性があります。
これらの結果から、共働き生活における不公平感は、家事や育児の分担だけで生じるものではないことが分かります。家庭内の役割が一方に集中することで、自由な時間や精神的な余裕にも差が生まれ、不公平感につながっているのかもしれません。
今回の結果から、夫婦ともに働いていても、家庭内で担う役割や自分のために使える時間が平等とは限らず、そこに共働き格差ともいえる不公平感が生じていることが分かりました。
6. まとめ
今回の調査で見えてきたポイントは、以下の通りです。
●夫婦ともにフルタイムで働く割合は、20代では64.1%でしたが、年代が上がるほど低下し、40代以降では夫がフルタイム、妻がパートタイムという組み合わせが過半数を占めていました
●フルタイム共働きをしている理由は、すべての年代で「生活費のため」が最も多く、7割近くに達しました。一方、30代以降では「社会とのつながりのため」も約3割を占め、年代によって仕事に求める役割が異なる様子がうかがえました
●フルタイム共働き女性の66.5%が、現在の生活で負担の偏りや不公平を感じており、年代別では40代が70.3%で最も高くなりました
●不公平を感じる内容では「家事の負担」が多く、40代では75.9%、50代では79.6%に達しました
今回の調査から、共働きという働き方が一般化する一方で、家庭内の役割や時間の使い方まで平等になっているとは限らない実態が見えてきました。
特に、夫婦ともにフルタイムで働いていても、女性の3人に2人が負担の偏りや不公平を感じています。その中心には家事や育児の負担がありますが、自分のために使える時間や精神的な余裕にも差が生じている可能性があります。
共働き格差は、夫婦の雇用形態や収入の違いだけで生じるものではありません。夫婦が同じように働いていても、家庭内で担う役割や自由に使える時間に偏りがあれば、女性側には、生活の実感として不公平感が残る可能性があります。
共働きを単に夫婦ともに仕事を持つ状態として捉えるのではなく、家庭内の負担や時間の配分まで含めて、夫婦でどのように支え合うかを考える必要がありそうです。
次回は、負担の偏りや不公平を感じているフルタイム共働き女性にさらに焦点を当て、世帯年収や夫婦間の収入差によって、共働き格差の実態がどのように異なるのかを見ていきます。
◎調査の目的
私どもレゾンデートル株式会社;https://raisondetre-inc.co.jp/(東京都渋谷区)は、「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開を行うシステム開発企業です。現代の夫婦関係のあり方や多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、今回の調査を企画しました。
◎調査内容・本リリースに関するお問い合わせ
今回の調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、報道関係の皆様の取材依頼やお問い合わせは下記までお願い申し上げます。
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レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿16F
問い合わせアドレス : urano@raisondetre-inc.co.jp
担当:浦野
▼図4:負担の偏りや不公平を感じること(年代別)
【画像 https://www.dreamnews.jp/press/356414/images/bodyimage5】
配信元企業:レゾンデートル株式会社
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情報提供元: Dream News
記事名:「 夫婦共働きでも平等ではない?女性の約7割が感じる「負担の偏り」 」