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宙の音株式会社(代表取締役:小西宏明、小西絢乃/東京都八王子市/以下宙の音)は、名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授・鈴木泰博氏と連携し、所属作曲家・コーニッシュによる完全書き下ろしの音楽作品《EARTH - 愛の振動》を開発しました。
本音源は、加賀電子株式会社(東京都千代田区)社内に新たに設置された「Wellbeing room」に2025年8月27日より導入され、実環境での運用が始まっています。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000328163&id=bodyimage1】
● 「Wellbeing room」とは
「Wellbeing room」は、“整う”を科学するという発想から生まれた、次世代型の休憩スペースで、「ただ、(そこに)いるだけで(心身が)整う」ことを目指して設計されています。五感をやさしく刺激する(人の感性や神経系に作用する)複数の環境要素が精緻に組み合わされ、短時間で深い休息や意識の切り替えを体験できる場所です。
自然の中で録音した環境音から低周波成分を抽出・精製し、耳で聴くだけでなく身体全体で感じられる振動としての低周波(触覚刺激)と「TerraSonic」(Tactile DX Lab. 鈴木准教授らの自然低周波音に関する先駆的研究により発明された新しい立体音響)を組み合わせた、新しいウェルネス体験を提供するものです。
その中でも「音楽」は重要な役割を果たしており、今回導入された作曲家・コーニッシュによる完全書き下ろしの音源は、この空間の核をなす要素の一つとなりました。
Wellbeing room 公式サイト
https://www.wellbeingroom.tokyo
● 研究背景と開発の経緯とは
本プロジェクトは、音楽が単なる「BGM」ではなく、人の感覚・感情・神経系に働きかける可能性を持つ“機能的な環境要素”として再評価される中で生まれました。
名古屋大学の鈴木泰博准教授は、「感性情報学」や皮ふ感覚や質感知覚を含む「触覚情報学」の研究を通じて、人の身体が“快”と感じる感覚刺激の構造や、音・振動が心身に及ぼす作用について研究を続けています。中でも、皮ふが感じる触覚刺激の構造を時間軸で表現する「Tactile Score(触譜)」という概念を用いた、従来の音楽とは異なるアプローチが示唆されつつあります。
このような背景のもと、作曲家・コーニッシュが、人の内面や身体的感覚に穏やかに作用することを目指し、音楽的な時間構造・音響・旋律を丁寧に設計。組曲形式の3つの楽曲として構成された本作品は、“環境そのものとしての音楽”として位置づけられています。
● 《 EARTH - 愛の振動 》について
EARTH - Resonance of Love
今回制作された専用音源は、単なるBGMではなく、「ただ、(そこに) いるだけで (心身が) 整う」体験を支える芸術作品です。聴覚を通じて身体感覚や内面意識に静かに働きかけ、空間に溶け込むことで、Wellbeing room を訪れる人々に「深い休息」「内省的な時間」「再起動の感覚」をもたらすことを目指しています。
本作《EARTH - 愛の振動》は、宙の音所属の作曲家・コーニッシュが、感性科学の視点と自然界の象徴性から着想を得て作曲・編曲を行いました。鈴木泰博准教授との対話を通じて、“感覚と感情”、“個と自然”、“癒しと気づき”といったテーマが織り込まれています。
<楽曲構成>
I. OCEAN of Origin and Liberation - 創世と解放の海
II. FOREST of Mystery and Symbiosis - 神秘と共生の森
III. AIR of Grace and Awakening - 回帰と追想の空
● 加賀電子での導入について
この専用音源は、第一弾として加賀電子株式会社 東京本社内に設置された「Wellbeing room」に導入されました。従業員の短時間休憩・リフレッシュを目的とし、音・光・空間が一体となった環境設計の中核要素として活用されます。
■ 今後の展開
今回、加賀電子本社に初導入された Wellbeing room 向け組曲《EARTH - 愛の振動》は、今後さまざまな企業・施設への横展開を予定しています。働く環境におけるウェルビーイングの実現に向けて、音楽と科学の融合から新しい空間体験を広げてまいります。
また、本企画の一環として、ペット向けの音楽作品の開発にも現在取り組んでいます。ペットショップ、トリミングサロン、ペットホテルなどへの導入に加え、飼い主とペットが一緒に楽しめる「共聴」体験として提供することを構想しており、人と動物の双方に安心感と癒しをもたらす新しい音楽の活用法を目指しています。こうした取り組みは、従来にない大きなインパクトをもたらし、Wellbeing room の発想をペット領域に広げる新しい展開につながると期待されます。
■ 鈴木 泰博
名古屋大学大学院 准教授。博士(情報学・京都大学)。
生命の起源から感染症まで、分子レベルから生物全体のしくみに至るまで、幅広いスケールで研究を展開。そうした中で、「触れる/触れられる」という広義の触覚による相互作用が自然界の共通言語であることに着目し、これを情報学として捉える枠組みとして「触譜(Tactile Score)」を提案した。
この触譜を基盤に、触覚・感性の情報学を構築し、世界に先駆けて「触覚DX(デジタルトランスフォーメーション)」を実現。分野横断的な研究者・クリエイターと連携する国際的研究ラボ「触覚DXラボ」を主宰し、芸術・科学・技術・ヘルスケアなど多様な領域を横断しながら触覚DXの展開を推進している。ヘルスケア領域での取り組みが評価され、2024年にドバイで開催された世界最大級のヘルステック国際会議 Health 2.0 にて Outstanding Leadership Award を受賞。
■ コーニッシュ
作曲・ピアノをメインに企画やプロデュース、指揮までマルチに行うアーティスト活動を展開している。豊かな感情表現と、抒情的でありながらもアグレッシブでキャッチーなメロディーが特徴。登場人物の心情に寄り添う音楽は高く評価され、数々の人気番組の音楽を手がけている。
2023年4月、世界的大人気ゲーム『ポケットモンスター』のテレビアニメ新シリーズの音楽担当に作曲家として抜擢。また、TBS系列『ひるおび!』のメインテーマ曲を手がけ、番組開始(2009年)以来16年目となる現在も、日本のお茶の間で親しまれている。
「アートと音楽」をテーマに新しい音楽の地平を切り拓くと言うコンセプトのもとに打ち出した『音観 SEE THE SOUND』プロジェクトでは、世界的な画家であり彫刻家の武藤順九氏や、資生堂トップヘアメイクアーティスト・原田忠氏とのコラボレーションを実現。銀座三越にオープンした『アートアクアリウム美術館GINZA』ではショップも含めた全てのエリアの音楽をプロデュースし、日本を代表する建築家・隈研吾氏や、華道家・假屋崎省吾氏の作品にも楽曲を書き下ろした。
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■ 宙の音株式会社
宙の音(ソラノネ)は作曲家・ピアニストとしてマルチに活動を展開するコーニッシュと、建築家でありながら声楽家という異色の経歴を持つアヤーノが共同で設立した音楽制作会社です。コーニッシュが創り出すオリジナリティ溢れる音楽を世界に発信して行くために2016年に誕生しました。
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配信元企業:宙の音株式会社
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