また、四輪車で大きなトレンドとなっているSDV(Software-Defined Vehicle:ソフトウェア定義車両)も二輪車に影響を与えるものとみている。但し、SDVの中核的価値となる完全自動運転は二輪車では実現が難しく、搭載スペースやコストの制約も大きい。アーキテクチャ(システム設計や構造)に関してもECU(Electronic Control Unit)の数が少なく、マイコン(1つのチップにCPU・メモリ・入出力機能をまとめた小さなコンピュータ)中心の構成が基本の二輪車で大きなメリットが生まれにくいという指摘もある一方で、ハード構成がシンプルで安価であることから、四輪車よりは遅れるものの、その動向には注視が必要である。