2025年7月11日[NASDAQ: MCHP] - 宇宙システム開発の変化するニーズをサポートし続けているMicrochip Technology Incorporated(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社)は、RT(耐放射線)PolarFire(R)技術(https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-fpgas)に関する新しいマイルストーンとして、RT PolarFire RTPF500ZT FPGAがMIL-STD-883クラスBおよびQMLクラスQ認定を取得し、RT PolarFire SoC(システム オンチップ)FPGAのエンジニアリング サンプル提供を開始した事を発表しました。これらのマイルストーンは同社の60年を超える宇宙飛行関連の実績と、きわめて要求の厳しい宇宙アプリケーション向けの高信頼性低消費電力ソリューションの提供に対するコミットメントを強調するものです。

MIL-STD-883クラスBとQML (Qualified Manufacturers List)クラスQは宇宙/防衛等の高信頼性アプリケーションで使われるマイクロエレクトロニクス部品に対し、厳格なテストおよび認定プロセスを規定した業界規格です。米国国防総省が開発したMIL-STD-883は過酷な条件下でデバイスの信頼性を確保するための環境的/機械的/電気的試験の手法を定めたものです。DLA(米国国防兵站局)が管理するQMLクラスQはメーカーがこれらの厳格な要件を満たす部品を一貫して製造している事を認定します。

従来のSRAMベースのFPGAとは異なり、RT PolarFireデバイスは不揮発性技術を利用しているため、放射線に起因するコンフィグレーション メモリの不具合に耐性があります。このため不具合を緩和させる外付け部品が不要になり、システムがシンプルになって総コストを削減できます。RT PolarFire FPGAはSRAMベースのミッドレンジ デバイスと比べて最大50%の消費電力を削減するため、ミッション クリティカルな信頼性を損なう事なく衛星設計のSWaP(サイズ、重量、消費電力)を最適化できます。RTPF500ZTはPolarFire FPGAファミリの機能を発展させており、最初のRTPF500Tと比較すると、SEL(シングル イベント ラッチアップ)耐放射線性能とインフライト プログラミングの信頼性が向上しています。

Microchip社FPGA部門マーケティングおよび戦略担当副社長のShakeel Peeraは次のように述べています。「Microchip社には地球低軌道から、衛星プラットフォーム、深宇宙探査までにわたる重要な宇宙ミッションをサポートしてきた確かな実績があります。厳格な品質基準、国際規制への準拠、長期の製品信頼性に対するコミットメントにより、弊社は信頼できる航空宇宙ハードウェア プロバイダとして確固たる評判を築いてきました。より優れた性能、高いロジック集積度、堅牢なセキュリティが業界から求められる中で、弊社は引き続き、変化する最新の宇宙システムニーズに対応する革新的なソリューションの実現に尽力していきます」

RT PolarFire SoC FPGAのエンジニアリング サンプルはMicrochip社の宇宙用認定済みソリューションのポートフォリオをさらに強化します。このSoCは飛行実績のあるRPGAアーキテクチャを備えたRISC-V(R)ベースのリアルタイムLinux(R)対応マイクロプロセッサ サブシステムを内蔵しており、柔軟なソフトウェア サポートと決定論的なリアルタイム性能の両方を実現します。RT PolarFire SoC FPGAにはQMLクラスVおよびクラスYへのロードマップが定められているため、高い信頼性が不可欠な中央衛星処理、航空機器、ペイロード制御に理想的です。

RT PolarFireデバイスを利用した開発にはLibero(R) SoC設計スイート、包括的なIPライブラリ、リファレンス デザイン、宇宙アプリケーションに特化したソリューション スタックをご利用いただけます。RT PolarFire SoC FPGAはRISC-V開発を支援するMicrochip社のMi-Vエコシステムとも統合されています。さらに、迅速なプロトタイピング、ハードウェア検証、システム統合を容易にする開発キットとハードウェア プラットフォームが提供されているため、ミッション クリティカルな宇宙システムを発想から展開まで効率的に進める事ができます。

Microchip社が耐放射線FPGA技術で達成した今回のマイルストーンは、現代の宇宙ミッションが持つ厳格な要件への対応における継続的な進展を表しています。絶え間ない改善と業界との連携を重視している同社には、次世代の衛星/航空/深宇宙システムをサポートできる体制が整っています。詳細、技術文書、開発リソースはMicrochip社の耐放射線FPGA(https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/radiation-tolerant-fpgas/rt-polarfire-fpgas)ウェブサイトをご覧ください。

価格と在庫/供給状況
ご購入はMicrochip社の正規代理店(https://www.microchip.com/en-us/about/global-sales-and-distribution)にお問い合わせ頂くか、Microchip社のオンラインストア(https://www.microchipdirect.com/)をご利用ください。

リソース
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● アプリケーション画像: https//www.flickr.com/photos/microchiptechnology/54623970661/sizes/o/

Microchip Technology社について:
Microchip Technology社(以下、Microchip社)はスマート、コネクテッド、セキュアな組み込み制御ソリューションおよび処理ソリューションのトッププロバイダです。使いやすい開発ツールと包括的な製品ポートフォリオにより、リスクを低減する最適な設計を作成し、総システムコストの削減、迅速な商品化を実現できます。Microchip社は産業、車載、民生、航空宇宙と防衛、通信、コンピューティングの市場で100,000社を超えるお客様にソリューションを提供しています。Microchip社は本社をアリゾナ州チャンドラーに構え、優れた技術サポート、確かな納期、高い品質を提供しています。詳細はMicrochip社ウェブサイト(https://www.microchip.com)をご覧ください。

詳細については、以下にお問い合わせください。
Daphne Yuen (Microchip社): daphne.yuen@microchip.com

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情報提供元: Dream News
記事名:「 Microchip社、新しいRT PolarFire(R)デバイスの認定取得とSoCの提供開始により、宇宙用認定済みFPGAポートフォリオを拡充