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高度なAI/MLアクセラレーションとチャネルサウンディングに対応する「BG24L」
テキサス州オースティン - よりコネクテッドな世界のために安全かつインテリジェントなワイヤレス技術を提供する先進企業のシリコン・ラボラトリーズ(本社: 米テキサス州オースティン、NASDAQ: SLAB、以下 シリコン・ラボ)は、米国時間2025年1月30日、Bluetooth(R) LE接続向けの新型・軽量SoC、「BG22L」と「BG24L」を発表しました。この「L」の文字は、新たなアプリケーションのために最適化された「軽量(=Lite)」デバイスを意味しています。
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BG22Lは資産追跡タグや小型家電などの一般的なBluetoothアプリケーション向けに最適化されており、セキュリティ、処理能力、コネクティビティを組み合わせることによって、量産・コスト重視・低消費電力のアプリケーションで最も高い競争力を発揮します。一方BG24L SoCは、シリコン・ラボのAI/MLアプリケーション向けアクセラレーターを搭載するとともに、Bluetoothチャネルサウンディングに対応し、在庫を満載した倉庫や集合住宅など最も密集した場所においても資産追跡やジオフェンシングを可能にします。
シリコン・ラボの産業・商業ビジネスユニット担当シニアバイスプレジデントのRoss Sabolcik(ロス・サボルシック)は、次のように述べています。「当社のお客様は、進化を続けるIoT市場の要求に応えながら、コスト削減も実現できる方法を常に求めています。当社のポートフォリオに今回加わったBG22LとBG24Lは、業界をリードする最適化されたBluetooth機能とともに、高RF感度、低消費電力、堅牢なセキュリティ、強力な演算能力などのシリコン・ラボの代名詞ともいえるIoT機能の数々を実現することによって、こうしたお客様のニーズと懸念に応えます」
BG24L:Bluetooth(R)6.0とチャネルサウンディングの採用を加速
チャネルサウンディングは、Bluetooth SIGが2024年9月に発表したBluetooth 6.0 < https://jp.silabs.com/blog/the-new-and-improved-bluetooth-6-0 > の中で最も魅力的な機能の1つです。これにより、BG24L SoCなどBluetooth 6.0デバイスは、双方向接続を用いて互いの距離を1メートル以下の精度で特定でき、アイテム検索からアクセス制御までの幅広いアプリケーションが実現します。一例として、鍵や財布などBluetooth 6.0対応アイテムについては、他の測定技術の数分の1の消費電力で位置を特定できます。商業・産業環境では、チャネルサウンディングによって、店舗の棚や配送センターなどで同様のアイテム検索機能が実現します。
チャネルサウンディングのユースケースとして、上記以外にワイヤレス・アクセス制御があります。Bluetooth 6.0搭載デバイスは、自動車や荷物ロッカーなど、一般に操作やパスコードを必要とするアイテムとの通信に対応します。デバイスが近くに存在することを検知し、セキュアに指定されたBluetoothデバイスの接近に伴う信号を認識するだけで、ロッカーや自動車のドアを自動的に開くことができます。
BG24Lは、5mm×5mmのQFN40パッケージに78MHzのARM Cortex M33プロセッサ、768kBのフラッシュ、96kBのRAMを内蔵し、ハイボリュームのBluetoothチャネルサウンディングに対応する、コスト効果に優れたSoCです。シリコン・ラボのYouTubeチャンネルでは、類似のSoCを用いたBluetoothチャネルサウンディング・アプリケーションのデモ < https://youtu.be/3wkxm5sQtZo?si=gJKpda_rPdWN3Nzx > をご覧いただけます。
BG24LではAI/機械学習アプリケーション向けに、シリコン・ラボ独自のマトリックス・ベクトル・プロセッサ(MVP)AI/MLアクセラレーターも採用しています。組み込みMVPアクセラレーターを採用したBG24Lは、Cortex Mで同一の演算を行った場合との比較で、わずか6分の1の消費電力で最大8倍高速な推論性能を実現し、バッテリー駆動時間を延長します。これにより、BG24Lは、センサーや予知保全などのIoTアプリケーションの時系列データのための理想的なML推論プラットフォームとなっています。シリコン・ラボと同社パートナーが提供するAI/ML開発ツール < https://jp.silabs.com/applications/artificial-intelligence-machine-learning?tab=tools > を使用することで、BG24Lは、エッジAIの可能性を探求する上で最も容易で使いやすいIoTプラットフォームとなります。
BG22L:コイン電池で最長10年のバッテリー駆動を実現
チャネルサウンディングやAI/MLなどの進展とともに、Bluetoothによって実現するアプリケーションは多様かつ幅広く展開しつつあります。一方で、数十億台もの対応デバイスをシンプルなセンサーや資産追跡、家電製品向けに最適化されたWi-Fiセットアップなどに用いられるというBluetoothの根幹にある強みを活用することで、依然として大きな可能性が生まれます。
BG22Lは、上記のような堅牢かつセキュアなBluetooth接続を必要とする一般的なワイヤレス・アプリケーションにおいて、高い競争力を発揮するために設計されています。BG22Lは、低コスト、低消費電力、高信頼性、優れた性能を極めて優れたバランスで実現できるSoCです。本製品は、超低消費電力の受信モードに加えて、高精度低周波数抵抗コンデンサ回路(RC)オシレータ(PLFRCO)を採用しており、外部オシレータがなくても性能の損失が発生しません。これにより、ホストデバイス内の面積を節約しつつ、メーカー側のコストと部品コストも削減できます。こうした強化機能により、BG22Lはコイン電池1個で最長10年間の動作が可能です。
BG22Lは、Bluetooth 5.4とBluetooth方向検知をサポートします。本製品は38.4MHzのARM Cortex M33プロセッサ、最大352kBのフラッシュ、最大24kBのRAMを4mm×4mmのQFN32パッケージに内蔵しています。
シリコン・ラボのBluetooth SoC
BG22LとBG24Lの一般提供開始は、いずれも2025年第2四半期中を予定しています。リリースに先立ち、以下のリンク先では、シリコン・ラボのBluetoothソリューションに関する詳細をご覧いただけます。
● シリコン・ラボの2025年「Tech Talks」にご登録ください< https://jp.silabs.com/about-us/events/tech-talks-wireless-technology-training >。3月に行われるBG22LとBG24Lの初公開などをご覧いただけます。
● Bluetooth 6.0とチャネルサウンディング < https://jp.silabs.com/blog/the-new-and-improved-bluetooth-6-0 > の新機能と強化機能の詳細をご紹介します。
● シリコン・ラボの類似のBluetooth SoCを使用したBluetoothチャネルサウンディングのデモ < https://youtu.be/3wkxm5sQtZo?si=gJKpda_rPdWN3Nzx > をご覧ください。
シリコン・ラボについて
シリコン・ラボは、IoTワイヤレス接続分野のパイオニアです。同社は、サステナビリティ戦略の基盤として、半導体業界の持続可能性におけるリーダーになるという企業価値とビジョンを掲げています。シリコン・ラボが提供する統合型ハードウェアとソフトウェアのプラットフォーム、直感的な開発ツール、比類のないエコシステムサポートにより、同社は高度な産業、商業、家庭、およびライフ・アプリケーションの構築において理想的で長期的なパートナーとなっています。高性能、低消費電力、セキュリティ面における業界のリーディングカンパニーとして、シリコン・ラボは幅広いマルチプロトコル・ソリューションをサポートしています。詳細は(Silabs.com)をご参照ください。
Silicon Laboratories, Silicon Labs, S ロゴ, Silicon Laboratories ロゴ, Silicon Labs ロゴは、Silicon Laboratories Inc.の商品名は商標である可能性があり、各所有者にその権利が帰属します。
配信元企業:シリコン・ラボラトリーズ有限会社
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