■ 製品導入の経緯 荒川区教育委員会様は先生方の働き方改革と児童・生徒の教育の充実を目指し、セキュリティの課題をクリアした安心で安全な新しい教育ICT環境を整備する必要がありました。この度、Microsoft 365 A5ならびにAVDを導入され、本システム更新の一環として、当社の『CO-Gateway with AVD』を導入いただきました。これにより、教員がより効率的に業務を行える環境が整備されました。 Microsoft 365 A5はゼロトラストセキュリティを実現し、AVDはクラウドベースの仮想デスクトップ環境を提供します。これにより、どこからでも安全にアクセスできる環境が整いました。また、これまでは校務系と学習系のWindows環境が分かれていることで生じていた不便が解消され、ひとつの端末から業務に応じたOSへロケーションフリーでアクセスできるようになりました。 なお、今回の導入にあたっては、同区の公立小中学校で利用するICT機器の設定や利用環境の設計・構築や全体のプロジェクトマネジメントは株式会社内田洋行様が担われました。
■ 共有VDIソリューションシステム『CO-Gateway with AVD』について AVD(Azure Virtual Desktop)は、Microsoftのクラウド(Azure)で提供される仮想デスクトップ(VDI)サービスです。AVDはクラウドサービスなので、使いたいときに必要な分のリソース (CPU/メモリー/ストレージ)を借りられ、使った分だけを支払う従量課金制で利用します。オンプレ型のVDIに対して導入コストを抑えられるのが特長ですが、無駄に端末を起動したり、不要なリソースを消費したりするとコストが上昇しやすいことが課題でした。 『CO-Gateway with AVD』は、同じ OSやアプリケーション構成のVDI環境を多数のユーザーが必要とするニーズに対して、重複するリソース(ストレージ)をサーバー上で集中管理することでストレージのリソース消費を抑制します。当社独自開発の技術を活用し、待受起動する端末の台数と時間を最小化することで、クラウドサービスの「利用時間を最小化」します。また、『CO-Gateway with AVD』は使いやすい管理画面も提供しており、AVD環境のお客様ごとのカスタマイズを容易にします。これらの工夫によりクラウドVDIサービスであるAVDの特長を最大限活かしながら、さらに「低コストで高性能なVDI環境」を提案します。
1. 簡単に使える 『CO-Gateway with AVD』は、ユーザーが簡単にAVDに接続できるUIを提供しています。ユーザーがVDIを利用するのに特別なアプリケーションや難しい操作は必要ありません。Webブラウザを立ち上げてクリックしていくだけで、簡単に「VDI環境」につながります。 一方、ブラウザだけで利用できるVDIなので、ブラウザを閉じるだけで作業を終えてしまう人が多くなります。『CO-Gateway with AVD』は長時間にわたり操作がないユーザーに対して利用継続中か問い合わせることで、端末が起動し続けて無駄なコストが発生することを防ぎます。(※ブラウザではなく「リモートデスクトップアプリケーション」を利用することもできます。)
3. AVD環境のコストを大幅に削減 AVD環境においてもっとも大きなコストになるのがセッションホストです。『CO-Gateway with AVD』は接続時間をコントロールして従量課金の費用を抑えることに加え、仮想ホストの費用の削減も可能にします。 また、『CO-Gateway with AVD』はOSやアプリが共通化された環境を多くの端末に対して提供することを特長とします。このOSやアプリはすべてサーバー上で一元的に管理され、端末側には最小限のディスクしか必要としません。結果として、仮想ホストごとの大容量ディスクが不要になり大幅なコスト削減に繋がります。
4. 管理性アップ VDIでは端末環境の管理はユーザー各個人に任せきりになりがちですが、『CO-Gateway with AVD』を利用した環境では、組織の管理者が全利用者の端末環境を一元管理します。 Windows updateやアプリケーションの設定変更といったディスクイメージ管理をVDI利用者に任せるのではなく、管理者が容易に管理できるため、すべての利用者環境のセキュリティ対策を行いやすくなります。端末は「再起動により復元」されるため、ユーザーは毎回管理者が想定した安定した状態から端末を利用できます。