株式会社パテント・リザルトは6月19日、「医薬品業界」の特許を対象に、2023年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「医薬品業界 他社牽制力ランキング2023」をまとめました。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2023年に最も引用された企業は、1位 MERCK(独)、2位 F. HOFFMANN LA ROCHE(スイス、以下:ROCHE)、3位 NOVARTIS(スイス)となりました。



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1位 MERCKの最も引用された特許は「免疫チェックポイント阻害薬と癌に関する受容体の開発」に関する技術で、ACCELERON PHARMA(米)などの計6件の審査過程で引用されています。このほかには「腫瘍免疫や癌の治療のための抗PD-L1抗体」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、WUXI BIOLOGICS(中)などの計5件の拒絶理由として引用されています。
2023年に、MERCKの特許によって影響を受けた件数が多い企業はDIC(14件)、JNC(11件)などとなっています。

2位 ROCHEの最も引用された特許は「免疫療法剤として使用するためのミュータントインターロイキン-2ポリペプチド」に関する技術で、NOVARTISなどの計7件の審査過程で引用されています。このほか「湿気に敏感な薬物を含む固定用量多剤混合製剤」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、興和の計5件の拒絶理由として引用されています。
2023年に、ROCHEの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は日立ハイテク(11件)、次いでAMGEN(米)(7件)です。

3位 NOVARTISの最も引用された特許は「がん細胞や感染症の治療や診断に使える抗体分子」に関する技術で、XENCOR(米)など計9件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2023年に、NOVARTISの特許により影響を受けた件数が最も多い企業はAMGEN(10件)、次いでBRISTOL-MYERS SQUIBB(9件)となっています。

4位 BAYERは「抗プロラクチン受容体抗体製剤」、5位 PFIZERは「治療抗体およびその使用」が、最も引用された特許として挙げられます。


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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2023年12月までに公開されたすべての特許のうち、2023年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2024年5月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。


■医薬品業界 他社牽制力ランキング2023 データ販売
納品物:以下のデータを収録したエクセルファイル
1)ランキングトップ50社
医薬品業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
医薬品業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載

価格:50,000円(税抜)

お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/ranking/fcit/2023/fcitmed.html


■本件に関するお問い合わせ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
ホームページURL:https://www.patentresult.co.jp/
メールアドレス:info@patentresult.co.jp


■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階



配信元企業:株式会社パテント・リザルト
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情報提供元: Dream News
記事名:「 【医薬品】他社牽制力ランキング2023 トップ3はMERCK、ROCHE、NOVARTIS