前回調査(2022年1月~2月)で使用されていた放射性治療器(リニアック)のうち、125台が更新(リプレース)されたことが今回の調査でわかった。 更新前と更新後の治療器メーカーを確認すると、同一メーカーへの更新が40.0%(50台)と最も多かった。次いで、「SiemensからVARIAN Medical Systems」への切り替え更新が26.4%(33台)、「SiemensからAccuray」へは9.6%(12台)、「SiemensからElekta」へが7.2%(9台)となった。現在、「Siemens」ブランドの放射線治療器は販売されていないため、評価が高いグループ企業の「VARIAN Medical Systems」への切り替えが多いものの、他ブランドへの切り替えがみられた。
また、現行販売している治療器がありながらの他社への切り替えとしては、「VARIAN Medical SystemsからAccuray」への切り替え更新が6.4%(8台)、「ElektaからVARIAN Medical Systems」が4.0%(5台)となった。放射線治療器は新設が少なく更新需要が多くを占める市場ではあるが、調査結果からは同一メーカー間での更新が多いものの、他社への切り替えも一定数発生していることが判明した。