◎後援:一般社団法人 RISC-V協会 ◎英文名:RISC-V Days Tokyo 2024 Winter ◎協賛:一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)RISC-V Working Group ◎後援:国立研究法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ◎イベント公式サイト: ◎参加登録URL: https://riscv-day-tokyo-2023-winter.peatix.com/view
前書『Google 半導体と RISC-V と世界の電子地政学 RISC-V Day Tokyo 2023 Summer 編』は、2023年6月20日にイベント参加者に500冊が配布され、さらに500冊が取次ぎ問屋を通じて配本した。一部では供給不足も起こって居るという話も聞いた。それから6月も経過していないが、2023年になって、驚くべき量のことが半導体の世界で起こった。まずは、RISC-Vの全ライセンス料が、はじめてArmを追い抜いたということだ。本プレスリリースの画像5にこれを示した。
半導体ニーズが最も顕著な巨大IT企業の「ハイパースケーラ(Hyperscaler)」データセンタ、それに、半導体製造ファブはどちらも電力変動に敏感である。極度に安定した電力供給網が必要だ。サステイナビリティを考慮した電力需要の増大に伴い、原子力発電所の再稼働や増設も必要となる。米国においてはスリーマイルアイランドでの事故以来、原子力発電は忌避されてきた。ところが、気候温暖化等に対する懸念から近年では、適切な安全対策を伴う小型モジュラー型原子炉(SMR = Small Modular Reactor)をデータセンタやファブに併設する計画が多くの州で検討されている。配電設備を省いて直接電力供給を行うため全体の用地買収や建設コストを節約できる。日米の合同企業であるGE日立ニュクリアエネジーという日立系の企業が中心になってSMRの開発が進んでいるのは注目に値する。原子力事故の経験を持つ日本では原子力発電に対する反対が強い。だが、半導体ファブも AI データセンターによる国起こしなどの大きなビジョンを追求し続けるためには、原子力の平和利用という課題も福島の痛々しい記憶がまだ新しい今、再考する必要が出てくるのかもしれない。米国においては、未来にはAIデータセンタが米国全体の電力需要の14%になるという予想もあるようだ。