New Pininfarina’s Chief Creative Officer Felix Kilbertus Kilbertus氏は、Pininfarinaにおいて、希少で価値が高いスキルを持つ、多文化のスタイリストやデザイナーのチームを率います。チームは協力して、デザインにおける同社の世界的なリーダーとしての地位を固め、また、モビリティ、アーキテクチャー、エクスペリエンスのデザインの未来に向けて顧客を主導することに注力していきます。Pininfarinaのロードマップには、社会と市民の将来のニーズが盛り込まれており、また物理的な現実とデジタルな現実の融合、すなわちデザイン開発のフィジタル性がその中核に据えられています。
自動車デザインにおいて20年のキャリアを持つKilbertus氏は、直近ではロールス・ロイス・モーター・カーズ(Rolls-Royce Motor Cars)のエクステリアデザイン部門の責任者として、2017年から同ブランドの製品群のデザイン開発を担当し、ドイツのミュンヘンとイギリスのグッドウッドでクリエイターのチームを率いていました。それ以前は、ルノー(Renalut)、日産、フィアット(Fiat)のデザイン部門で上級職を務めていたほか、さらにPininfarinaでは2011年から2014年までリードデザイナーを務めていました。
44年前にオーストリアで生まれた同氏は、フランス、日本、イタリア、そしてドイツへとクリエイティブな旅を続けてきました。Kilbertus氏の長く優れた国際的なキャリアの開始は、交通デザイン(フランスのStrate School of Design)と工業デザイン(オーストリアのUniversity of Applied Arts Vienna)の修士課程の修了から始まりました。2003年にRenault Designでエクステリア・デザイナーとしてスタートし、2011年まで様々なスタジオで先端デザインおよび生産デザインを中心に担当しました。2008年から2010年まで、ルノーと日産の提携関係の交流の一環として、厚木にある日産グローバルデザインセンターに加わり、日産とその高級車ブランドである「インフィニティ」のコンセプトデザインを手がけました。
2011年には、トリノのカンビアーノにあるPininfarinaのデザインセンターで、自動車エクステリアのデザイン開発のチームリーダーとして加わりました。なかでも、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(Concorso d'Eleganza Villa d'Este 2013)で発表された「BMWピニンファリーナ・グラン・ルッソ・クーペ(BMW Pininfarina Gran Lusso Coupé)のコンセプトのデザイン・プロセスとエクステリア・スタイルを主導しました。同氏は、さらにトリノにあるFIAT Centro Stileで引き続き新たなデザインのチャレンジに挑みました。つまり、2014年から2017年まで、フィアット・ブランドの乗用車のエクステリアデザイン開発を担当するエクステリア・チーフ・デザイナーを務めたのです。