マルチディスプレイ、スーパーロングディスプレイなど、統合コックピットと呼ばれるピラーtoピラーサイズまで大型化したディスプレイでは、ドライバー向けの情報を表示するCID(Center Information Display)やクラスター(Instrument Cluster)、助手席側に映像を映すPID(Passenger Information Display)が一体化するようになるが、PIDの表示でドライバーの注意が削がれ、脇見運転など重大事故につながりかねないリスクがある。 こうした中、ディスプレイに視野角を制御するスイッチャブル機能を持たせて、運転時のPID表示のみをOFFにする車載ディスプレイメーカーの技術開発が注目されている。また、車載ディスプレイ部材メーカーでも、TPメーカーによるガラス加飾カバーとフィルムセンサーとを一体化したセンサー付きガラスカバーなど、これまで開発した製品を横展開することで、完全なスイッチャブルではないが、マルチディスプレイの複数ディスプレイの一部のみを操作し、運転中はPIDのみオフにしたいというニーズにも対応を可能としている。