第一期(2012~2021年度)の人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)では、NEDOプロジェクト「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発」において、社会実装の鍵を握る可視光応答型光触媒を数多く開発した。こうした知見をベースに、NEDOはグリーンイノベーション基金事業の一環として、プロジェクト「アルコール類からの化学品製造技術の開発」を2021年度にスタートさせ、可視光応答型光触媒の見かけの量子収率(Apparent Quantum Yield:AQY)を高めていくことで、数年以内に実用レベルの太陽光エネルギー変換効率(Solar to Hydrogen:STH)5%の達成を目指すという。また、本プロジェクトにおいて、平方メートル級の光触媒パネル製造技術、水素/酸素混合ガスの分離システム、大規模設備によるソーラー水素製造プロセスなどの開発を進めている。