◆デヴィッド・グレーバーの遺作の詳しい紹介 デヴィッド・グレーバー&デヴィッド・ヴェングロー”The Dawn of Everything--New History of Humanity(あらゆることの夜明け-人間性の新たな歴史)”の英語版が昨年、出版されました。この本は、『負債論』や『ブルシット・ジョブ』で話題になっているグレーバーの遺作です。 近年の考古学的研究の蓄積を踏まえて定説の「農業革命論(新石器革命論)」を批判し、人類史の夜明けの時代についての「歴史の新しい語り方」を提示した画期的な大作です。環境危機を打開するボトム・アップ的な社会改革の構想に、多くのヒントを与えてくれるという意味でも、とても重要な書です。 「コモンズ思考」についての私たちの探究と補完的な関係にあり、また、まだ日本語での紹介がほとんどされていないようなので、本書の補論として詳しい紹介を加えました。