SABICのポリマー担当執行役員副社長であるAbdulrahman Al-Fageehは、「私たちの戦略的なBLUEHEROの取り組みは、電力への移行を支援し、温室効果ガスの排出量を削減し、気候変動の対応に役立つ材料ソリューションへの投資、開発および提供に積極的に取り組んでいます」と述べ、「最初に自動車分野に注力するという決定は、この分野での進展が急務であることと、電気自動車への移行を支援し低炭素の将来に貢献することができる、確立した材料や能力を既に持っているという当社の強みを考慮したものです。BLUEHEROは、我社が掲げる理念『Chemistry that Matters(tm)』を提供し、そしてより持続可能な未来を形づくるという当社の決意に基づき、クリーンエアエコノミーの実現に向けて業界が必要としている強力なソリューションを開発し提供する体制の強化を図っています。」と述べている。
SABICでETP &マーケットソリューション部門のジェネラルマネージャーを務めるAbdullah S. Al-Otaibiは、「内燃エンジンをベースとした自動車から電気自動車への移行は、単純で直線的なプロセスではありません。実際この移行を成功させるには、多くの従来型材料とそれに深く根差した設計、エンジニアリングや製造方法を放棄する必要があります。SABICはBLUEHEROの取り組みを通じ、お客様が熱可塑性樹脂を用いてより効率的にEVバッテリーシステムを最適化できるよう総合的なシステム工学アプローチに従って、業界の方々と協力を進めてまいります。」と述べている。