株式会社パテント・リザルトは6月6日、「医薬品業界」の特許を対象に、2021年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「医薬品業界 他社牽制力ランキング2021」をまとめました。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2021年に最も引用された企業は、1位 MERCK(独メルク)、2位 BAYER、3位 F. HOFFMANN LA ROCHE(以下表記ROCHE)となりました。



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1位 MERCKの最も引用された特許は「腫瘍免疫や癌の治療のための、抗PD-L1抗体又はその抗原結合フラグメント」に関する技術で、ウーシー・バイオロジクスやSHANGHAI JUNSHI BIOSCIENCESなどの計6件の審査過程で引用されています。このほかには「CD47と腫瘍細胞抗原の両方に結合する免疫グロブリン融合タンパク質」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、イミューンオンコバイオファーマシューティカルズなどの計4件の拒絶理由として引用されています。
2021年に、MERCKの特許による影響を受けた件数が最も多い企業はDIC(23件)、次いでJNC(19件)となっています。

2位 BAYERの最も引用された特許は、「芳香族アミドの製造法および農薬としての使用法」に関する技術で、CORTEVA AGRISCIENCEの計6件の審査過程で引用されています。このほかに「不均一な清澄液混合物から対象分子を精製する方法および装置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、小林製薬とヴェリカファーマシューティカルズの計3件の拒絶理由として引用されています。
2021年に、BAYERの特許による影響を受けた件数が最も多い企業はCORTEVA AGRISCIENCE(14件)、次いで住友化学(7件)です。

3位 ROCHEの最も引用された特許は「固定用量多剤混合製剤、その調製プロセス、および疾病の治療におけるその使用」に関する技術で、興和の計4件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2021年に、ROCHEの特許による影響を受けた件数が最も多い企業はAMGEN(6件)、次いでBECTON DICKINSON、東洋紡、SANOFI(いずれも5件)です。

4位 NOVARTISは「癌性または感染性状態および障害の処置、予防および/または診断に使用できる抗PD-1抗体分子」、5位 PFIZERは「特定のJAK酵素を有効かつ選択的に阻害する新たな化合物」が、最も引用された特許として挙げられます。

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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2021年12月までに公開されたすべての特許のうち、2021年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2022年4月15日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。

■医薬品業界 他社牽制力ランキング2021 データ販売
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
 医薬品業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
 医薬品業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2022/06/fcitmed.html

■本件に関するお問い合せ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
 Tel:03-5802-6580
 Fax:03-5802-8271
 ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/

■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階





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情報提供元: Dream News
記事名:「 【医薬品】他社牽制力ランキング2021トップ3はMERCK、BAYER、ROCHE