2021年度の中国国内における健康食品市場は、前年度比10.4%減の1,783億元となった。このうち、内資系企業の売上が全体の約8割を占める1,425億元、外資系企業の売上が358億元となっている。
同年度はコロナ禍の影響により内資・外資系企業ともに都市部のロックダウンや生産工場の停止、物流の混乱などによって上半期の売上が減少した。
このような状況下で、参入各社は販売チャネルを対面からデジタルにスイッチさせる方向に動いており、ECを中心とした国内通販市場の成長が続いている。
IoTを活用した通販や沿革セミナーに注力する動きが見受けられ、通販市場は前年度比6.9%増の249.5億元の規模まで成長した。
当資料では、中国の健康食品市場を企業、制度、原料、効能、販売チャネルなどの側面から捉え、最新の動向と今後の市場展望を予測している。

調査趣旨
◆2021年度の中国国内における健康食品市場は、前年度比10.4%減の1,783億元となった。このうち、内資系企業の売上が全体の約8割を占める1,425億元、外資系企業の売上が358億元となっている。
同年度はコロナ禍の影響によって内資・外資系企業ともに販売活動に支障をきたしており、都市部のロックダウンや生産工場の停止、物流の混乱などによって上半期の売上が減少した。
通年ではECなどのオンラインチャネルが活性化したものの、最も大きな市場であるダイレクトセリングが伸び悩み、各企業とも大幅なマイナス推移となっている。

◆原料や効能の面からみると、日本と同じく免疫に関するニーズが拡大しており、ビタミン剤などの免疫賦活効果を訴求した商品の拡販が進んでいる。
代表的なヘルスケア企業である無限極(中国)では漢方系の原料を活用した商品が注目を集め、マイナストレンドの中で減収を抑える方向に働いた。
一方で、従来ニーズの高かったメタボ予防や認知機能、美容関連の効能を有した商品は免疫ニーズにユーザーを奪われる形で大幅なマイナス推移となっている。
特に、DHA/EPAを使用した商品の売上は前年度比22.3%減の90.5億元の規模まで後退した。

◆このような状況において、参入各社では販売チャネルを対面からデジタルにスイッチさせる方向に動いており、ECを中心とした国内通販市場が大きく成長している。
企業としては湯臣倍健のようにECへの注力度を増している小売企業のほか、これまでダイレクトセリングを中心としていたAmwayやHerbalife、無限極(中国)などの大手もIoTを活用した通販や沿革セミナーに注力。
これによって通販市場は前年度比6.9%増の249.5億元の規模まで成長した。
一方、こうした体制を整備することが難しい中小企業では、多様化するECプラットフォームを活用し、客層に合わせたライブコマースやSNSによる情報発信を強化する方向にある。

◆当レポートでは変容する中国の健康食品市場を企業、制度、原料、効能、販売チャネルなどの側面から捉え、最新の動向と今後の市場展望を予測する。
同市場においてどのようにアプローチが成果を挙げているのか、各アプローチにおいてどのようなメリット・デメリットが存在するのかを明らかにし、今後の市場参入や現地での販売戦略に活用できるデータを提供する。


TPC市場調査レポート
「2021年 中国の健康食品市場」
―複雑化する環境に対し、販売チャネル選定がカギに―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr220210568

資料体裁:A4判155頁
発刊日:2021年10月15日
頒価:108,900円(税抜:99,000円)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、2021年 中国の健康食品市場について調査結果を発表