日本・東京、2021年8月17日 - 化学業界のグローバル・リーダーであるSABIC(日本法人:SHPPジャパン合同会社、東京都千代田区)は本日、オランダのベルヘン・オプ・ゾーム(Bergen op Zoom)にある同社ファンクショナルフォームズ本部の工場が、認証再生可能原料をベースとするLEXAN(tm)(レキサン)フィルムおよびシートの製造において、ISCC(国際持続可能性カーボン)PLUS認証を取得したことを明らかにした。再生可能原料をベースとするフィルムおよびシート製品は、現在SABICが取り組みを進めているTRUCIRCLE(tm)ソリューションの一環であり、要望が高まるプラスチック循環経済において、より持続可能な材料ソリューションを求める世界的な需要増加に対応するものである。
さらにSABICでは、ライフサイクル分析(LCA)を実施し、生体炭素測定に関するPAS* 2050方法論に従い、「Cradle to Gate(原料入手から製品出荷までの二酸化炭素排出量)」および「Cradle to Gate + end-of-life(寿命の終わり)」を対象に、従来の化石ベースのルートと比較した再生可能ルートの環境性能を評価した。その結果、認証再生可能原料をベースとしたSABICのポリカーボネート樹脂1kgにつき、化石資源の枯渇を最大35%緩和するとともに、二酸化炭素排出量を最大60%削減できる可能性のあることが示された。これは、気候変動に及ぼす自社製品の影響を低減しようとするSABICの取り組みにも大きく貢献するものである。
SABICの欧州フィルム&マストランスポーテーション部門のプロダクトマネージャーであるAlda Shabanajは、「当社の新しいバイオベースのLEXANフィルムおよびシート製品は、原材料であるポリカーボネート樹脂の一部に、食物連鎖と直接競合しない第二世代原料を使用して製造されています。このようにして完成した材料は、耐久性とリサイクル性を備えた応用ソリューションとして、当社のお客様のさまざまな産業における価値創造に貢献します。これが当社の掲げる『CHEMISTRY THAT MATTERS(tm)』の理念です。」と付言している。