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・使い捨て用途を実現することで、費用対効果に優れた価格で高い無菌性を得られ、数量を保証
・高画像かつケーブルを含む完全なパッケージ化されたカメラモジュールとして提供
・気管支鏡検査などで必要となる使い捨て医療用内視鏡機器に最適
※本プレスリリースは、2021年7月27日にオーストリア・プレムシュテッテンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
光学ソリューションのグローバルリーダーであるams(*1) OSRAM(SIX:AMS)の日本法人(現法人名:ams ジャパン株式会社、本社:東京都港区、地域統括バイスプレジデント:神永眞杉)は、NanEyeポートフォリオを拡大し、使い捨て医療用内視鏡用カメラモジュール、NanEyeMを発表しました。NanEyeMは、デジタル内視鏡用カメラモジュールの分野において、現行の市場基準を満たす高解像度を最小サイズで提供します。気管支鏡などの内視鏡検査では、近年、再使用可能な気管支鏡から使い捨ての気管支鏡への移行が加速していますが、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、使い捨て気管支鏡への需要がさらに高まっています。使い捨て用として開発されたNanEyeMは、高レベルの無菌性を確保でき、二次汚染の可能性が低減されます。これは、新型コロナウイルスを発症した重篤な患者にとって必要不可欠です。1.0mm×1.0mm×2.7mmの小型サイズで、非常に狭い場所でモジュールを使用することができます。
(*1) https://ams.com/ams-start
ams OSRAMのマーケティングマネージャー、ディナ・アギアル(Dina Aguiar)は次のように述べています。「NanEyeMは、その省スペース性により、気管支鏡検査、泌尿器内視鏡検査、腎臓内視鏡検査などにおける使い捨て用途を含め、サイズが厳しく制限される分野での使用に適しています。必須である高画質との組み合わせにより、このカメラモジュールは急成長している使い捨て内視鏡市場において、独特で魅力的なソリューションとなっています」
NanEyeMの構造
このモジュールは、いわゆる「Chip-on-tip」方式を採用しています。ここでは、イメージセンサと光学系がデバイスの先端(遠位端)に配置されています。これにより、カメラモジュールが他方の一端、すなわち近位端に配置されている場合に比べて、画質が大幅に向上します。NanEyeMは、完全に一体化された画像処理モジュールであり、ウェハレベルの多素子光学系により高画質を実現します。これは、近距離での最適なパフォーマンスを実現するために特別に設計されています。広い視野(FoV)と広い被写界深度(DOF)を組み合わせたレンズは、歪みを抑え、鮮明で正確な画像を実現します。このカメラは、デジタルLVDS(Low Voltage Differential Signaling)シリアルインターフェースを採用しており、高いS/N比(SNR)を提供します。このため、カメラは信号の完全性を損ったり、ノイズを増加させたりすることなく、長尺のケーブルで伝送することができます。さらにNanEyeMは最大49fps(1秒あたりフレーム数)のフレームレートを誇り、低消費電力を維持しながら、幅広い標準インターフェース上で滑らかかつ遅延の少ない表示を可能にしています。イメージセンサは高感度の画素により、必要な照明が少なくて済みます。これにより、デバイス先端部の発熱が抑えられます。このモジュールには、お客様の要件に応じて最大3mの長さまでカスタマイズ可能なケーブルが付属します。この付属のケーブルを使用することで、内視鏡機器へのスムーズかつシームレスな組み込みを確実に行うことができます。また、先端部にLED光源を追加することも可能です。
NanEyeMがスペースとコストを節約
NanEyeMの完全デジタル出力は、アナログ-デジタル変換(ADC)がチップ上で行われるため、外部ADCのコストが不要になります。このモジュールは、手術環境における医療機器からの磁気干渉(EMI/EMC)の影響を受けにくいため、同軸ケーブルやシールドケーブルも不要になります。あらかじめケーブルが接続されているため、追加の取得コストを回避でき、内視鏡の製造コストを削減できます。使い捨て内視鏡にNanEyeMを使用することで、非常に衛生的になるだけでなく、日常の臨床現場でありがちな再使用可能な内視鏡のメンテナンス、再処理、修理のコストを削減することができます。さらに、次に使用する前に滅菌する必要がないため、いつでも使用可能です。このモジュールは、コスト競争力と供給力を確保するために、大量生産を前提に設計されています。
NanEyeMは、ams OSRAMのNanEye2Dの第2世代です。このカメラモジュールは生産が開始されており、注文を受け付けています。
詳細情報はこちらをご覧ください: https://ams.com/NanEyeM
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000241200&id=bodyimage1】
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000241200&id=bodyimage2】
画像左:面積わずか1平方ミリメートルのNanEyeMは、医療用内視鏡市場において最小の完全デジタル出力のカメラモジュールです。
画像右:NanEyeMのあらかじめ接続されたケーブルにより、内視鏡機器へのスムーズかつシームレスな組み込みを確実に行うことができます。
ams OSRAMグループについて
ams OSRAM Groupは、親会社であるams AGおよびOSRAM Licht AGといった上場企業などで構成される光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。
全世界の約3万人の従業員が、移動をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションの瞬間をより豊かな体験にするために、センシング、イルミネーション、およびビジュアライゼーションの分野でイノベーションに取り組んでいます。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。また、オーストリアのプレムシュテッテン/グラーツに本社を置き、ドイツ・ミュンヘンに共同の本社を設置しています。そしてamsグループは2020年に合計で50億米ドルを大きく超える収益(試算)を達成いたしました。ams AGは、スイス証券取引所に上場しています(SIX: AMS/ISIN:AT0000A18XM4)。
詳細情報はこちらをご覧ください: https://ams-osram.com/
amsはams AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams Groupの登録商標または出願中の商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。本プレスリリースで提供される情報は公開時点にて正確であることが確認されており、予告なく変更される場合があります。
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