株式会社パテント・リザルトは7月26日、「情報通信業界」を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「情報通信業界 他社牽制力ランキング2020」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2020年に最も引用された企業は、1位 NTT、2位 NTTドコモ、3位 NECプラットフォームズとなりました。



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1位 NTTの最も引用された特許は「ユーザの購買意欲をより促進させるレコメンデーション」に関する技術で、すなおネットの「商品情報提供システム」など計9件の審査過程で引用されています。このほか「機械学習を用いた、効率的かつ誤検知の少ないマルウェア判定」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、キヤノンなどの計4件の拒絶理由として引用されています。
2020年に、NTTの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はNEC(98件)、次いで富士通(66件)、ヤフー(42件)となっています。

2位 NTTドコモの最も引用された特許は「D2D通信(ユーザ装置間通信)をサポートする移動通信システム」に関する技術で、LG ELECTRONICSなどの計5件の審査過程で引用されています。このほかには「ビームフォーミングを行う基地局とユーザ装置とを有する無線通信システム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、シャープなどの計5件の拒絶理由として引用されています。
2020年に、NTTドコモの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はHUAWEI TECHNOLOGIES(59件)、次いでNEC(58件)、ソニーグループ(35件)です。

3位 NECプラットフォームズの最も引用された特許は「モバイルルータとクレードルを接続する際、上下逆にしても接続可能な仕様のコネクタ」に関する技術で、キヤノンの「コネクタが大型化せず、汎用性も高い、USB規格による通信を行う撮像装置」関連特許など計3件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2020年に、NECプラットフォームズの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はNEC(22件)、次いで三菱電機(16件)、富士通(14件)となっています。

4位 IBMは「結合ノイズ、即ちクロス・トークを顕著に減衰させた印刷回路導体」、5位 KDDIは「自動走行終了時に運転者への操縦引渡しが不可能な場合においても安全に車両を停車可能とする技術」(KDDI総合研究所、京セラと共同出願)が、最も引用された特許として挙げられます。

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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2020年12月までに公開されたすべての特許のうち、2020年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2021年5月1日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。

■情報通信業界 他社牽制力ランキング2020 データ販売
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
 情報通信業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
 情報通信業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2021/07/fcitinfo.html

■本件に関するお問い合せ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
 Tel:03-5802-6580
 Fax:03-5802-8271
 ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/

■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階



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情報提供元: Dream News
記事名:「 【情報通信】他社牽制力ランキング2020 トップ3はNTT、NTTドコモ、NECプラットフォームズ