2.注目トピック~資金調達に加え情報発信の場へと進化し、実行力の伴ったオピニオンメディアに クラウドファンディングは、これまでも資金調達の手段としてだけではなく、新製品等の認知向上、ブランディングの手段としても活用されてきた。コロナ禍によって、その活用が一層進化してきており、今後は、より効果的な新製品発表の施策として、クラウドファンディングとリンクしたオンラインデビューが一般的になっていくのではないかとみる。 こうした動きは、クラウドファンディングが社会に対するオピニオンメディアになりつつあることを示している。今後、クラウドファンディングは、人と人との連帯とともに社会を変えるメッセージングや実行力を伴ったメディアであると認識され、起案プロジェクトには、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)やESG[環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)]の観点がより一層大切になると考えられる。ひいては社会的課題に密接した案件に取組む企業へのファイナンスにも活用され、今後の日本を支える重要な役割を担うことになると推察する。