このリリースは、フランス リュエイユ・マルメゾンにて2021年1月19日に配信されたリリースの抄訳です。

●包括的なデジタルソリューションでE.ON社の電力系統セキュリティ、信頼性、効率を向上
●SF6ガスを使用した従来の中圧スイッチギヤを、シュナイダーエレクトリック製のSF6ガス不使用の持続可能な中圧スイッチギヤに置き換え
●中圧および低圧配電系統の管理には、モジュール式ハードウェアおよびファームウェアプラットフォームの Easergy T300 RTU と、IoT EcoStruxureアーキテクチャの一部として通信機能付温湿度センサーを導入

エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、第8回のenerTIC Awardにて、温室効果ガスを使わずより持続可能なエネルギー供給の実現を目指したE.ON社のプロジェクトに関して、「スマートグリッド」部門を受賞しました。

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スウェーデン最大の電力販売会社であるE.ON社は、持続可能性に積極的に取り組んでおり、2025年までに化石燃料を使用しない企業になり、温室効果ガス(GHG)の排出量を削減するという非常に意欲的な目標を掲げています。 この目標を達成するために、E.ON社はスウェーデンのノールコーピング市で、SF6ガスを使用した従来の中圧スイッチギヤを、シャント真空遮断(SVI)技術を使用したシュナイダーエレクトリックのSF6ガス不使用の中圧スイッチギヤへと置き換えるパイロットプロジェクトを開始しました。

SF6ガスはCO2をはるかに上回る温暖化係数を持つ温室効果ガスです。 高・中圧機器の電力部門で広く使用されていますが、現在および将来の規制により、環境への負荷を低減できる代替品の採用が求められています。 SF6ガス不使用の技術は現在提供可能になり、市場に出回っている従来のSF6を用いたスイッチギヤと同等の性能とサイズを実現しています。シュナイダーエレクトリックの新しいグリーンなデジタル技術は、負荷遮断スイッチのAirPacTや中圧スイッチギヤのSM AirSeTに採用されており、いずれもSF6による絶縁の代わりに、革新的な真空遮断と空気絶縁を採用しています。

シュナイダーエレクトリック・イベリアのパワーシステム事業部バイスプレジデントであるMartina Tomé氏は次のように述べています。 「E.ON社とのプロジェクトが、イノベーション、効率性、持続可能性に取り組む企業を表彰するenerTIC Awardを受賞したことを大変嬉しく思います。同時に、電力系統の脱炭素化を事業戦略の中心に据え、デジタル化を成功の鍵と位置づけることで、我々のSF6ガス不使用の持続可能なデジタル中圧技術によって、E.ON社の気候コミットメント達成を支援できたことを誇りに思っています。」

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より持続可能で、安全で信頼性の高い配電ネットワーク
E.ON社による今回のパイロットプロジェクトの範囲には、新しいSF6フリーのスイッチギヤソリューションに加えて、中低圧配電ネットワークを管理するためのシュナイダーエレクトリックのモジュラーハードウェアおよびファームウェアプラットフォーム、Easergy T300 RTUが含まれています。また、シュナイダーエレクトリック社のEcoStruxureアーキテクチャに属するコネクテッド温湿度センサーも導入されています。
シュナイダーエレクトリックのSF6ガス不使用のスイッチギヤは、中圧変電所で2.4kgのSF6ガスを節約しており、これはCO2 56.4トンに相当します。これにより、環境への配慮に関するE.ON社の期待に応え、スウェーデンで推進されているエネルギー転換に沿いながら、よりグリーンでデジタルな設備実現への道筋を示す例となります。
シュナイダーエレクトリックが提供したソリューションは、すでに設置されている機器との相互運用性と安全性に関するE.ON社の期待にも応えています。 中圧変電所は公共エリアの近くや建物内に設置されているため、安全性は特に重要な要素です。

現在 E.ON社では、より持続可能で温室効果ガスを排出しない配電系統に加えて、運用面の理解を深め、ネットワーク全体の信頼性を向上させながら、障害の早期検出や、保守運用と運用コストの最適化が可能になりました。「このソリューションで最も印象的だったのは、デジタル機能を備えたSF6不使用技術の全体的なアイデアでした。」 とE.ON社のテクニカル・マネージャーであるKim Sunnerberg氏は述べています。 「EcoStruxureと新しいSF6フリー技術は、将来に向けた大きなチャンスだと考えています。」

革新性、効率性、持続可能性が認められた技術
シュナイダーエレクトリックのソリューションでは、SF6などのガスのリサイクルコストが不要になり、機器のメンテナンスや交換コストを削減することができます。 さらに、変電所の遠隔またはローカル制御や監視のための通信、サイバーセキュリティ基準に準拠したデジタル機器の接続性のおかげで、信頼性の高い継続的な電力供給を実現します。
シュナイダーエレクトリックのSF6フリー中圧スイッチギヤの技術は、SM AirSeTで2つの賞、 IFデザイン賞と、ハノーバーメッセが主催するIndustrial Energy Efficiency Award(IEEA)のエネルギー経済部門を受賞しています。また、この技術はInnovation for Cool Earth Forum(ICEF)のTop10 Innovationにも認定されています。

Schneider Electricについて
シュナイダーエレクトリックは、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。私たちはこれを「Life Is On」と表現しています。
私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。
世界をリードするプロセス技術やエネルギー技術と、エンドポイントとクラウドをつなぐ製品、制御機器、ソフトウェアやサービスとを、ライフサイクル全体を通して統合し、その統合された管理を住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャ、各種産業に展開することでデジタルトランスフォーメーションを推進します。
私たちは、最もローカルなグローバル企業です。社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。
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配信元企業:シュナイダーエレクトリック
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情報提供元: Dream News
記事名:「 シュナイダーエレクトリック、E.ON社とのプロジェクトでのグリーンかつデジタルなスマートグリッド技術で、enerTIC Awardを受賞