2019年度のロコモティブシンドローム関連商品の市場規模は前年度比7.3%増の1,566.2億円となった。拡大要因としては、(1)関節痛などに悩む50代以上の増加、(2)これら世代の積極的な社会参画、(3)機能性表示食品制度の開始による各社の積極的な商品展開などが該当する。
当資料では、44社を対象企業に選定。ロコモ市場について商品別・分野別・訴求別・チャネル別など多角的に分析し、各社の今後の戦略についてレポートしている。

概要
◆2019年度のロコモティブシンドローム関連商品の市場規模は、前年度比7.3%増の1,566.2億円となった。なお、2010年度と比較して、10年間で約1.6倍に拡大している。市場規模が拡大している要因としては、超高齢社会を背景とした(1)関節痛などに悩む50代以上の増加、(2)これら世代の積極的な社会参画、(3)機能性表示食品制度の開始による各社の積極的な商品展開などが挙げられる。

◆主要各社は機能性表示食品制度を活用した新商品を拡充する傾向にある。新商品の開発にあたっては複合訴求の商品が以前より増えてきていたが、近年はこの流れから派生した戦略を採用する企業が出てきている。具体的には、(1)これまで関節痛緩和をメインに訴求してきた企業が骨密度・骨質改善や筋肉量向上など他の訴求を中心とした商品を開発・発売する方向性と、(2)ロコモとは直接に関連しない訴求と結び付けることで新たに市場を開拓する方向性が存在する。

◆(1)については、例えばサントリーウエルネスは関節訴求の「グルコサミンアクティブ」や「ロコモア」に加えて、2019年に筋肉訴求の「QinniQ」を、2020年に骨訴求の「カルメイト」を発売。同様の傾向は、エバーライフやダイドードリンコ、日本薬師堂、キューサイ、アサヒカルピスウェルネスなどにも見られる。

◆(2)については、森永製菓が「おいしいコラーゲンドリンク」シリーズにおいて、関節・骨訴求のみならず”肌への潤い”も訴求した機能性表示食品として展開。また、全薬工業も「骨活美」と”美”と結び付けたキャッチコピーでロコモ商品を展開している。今後も、”美容”などロコモとは直接に関連しないジャンルの訴求を交えることで、幅広い顧客を獲得する動きが加速することが予想される。

◆このほか、これまで主要成分として人気であった「グルコサミン」や「カルシウム」「コラーゲン」「コンドロイチン」などに加え、新たな素材を主成分とした製品も増加。なかでも「プロテオグリカン」や「ブラックジンジャー」などは市場として伸びてきており、今後は素材面で差別化を図る動きもいっそう進展することが見込まれる。

◆本調査では、44社を主要企業として徹底調査。ロコモ市場について商品別・分野別・訴求別・チャネル別など多角的に分析し、各社の今後の戦略についてレポートしている。

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資料体裁:A4判92頁
発刊日:2021年1月25日
頒価:99,000円(税抜)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、2021年 ロコモティブシンドローム市場の実態と展望について調査結果を発表