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スリーシェルズの西耕一が解説を執筆。2021年2月24日に楽譜が出版されることを2月9日に発表しました。(画像1「オリンピック序曲の告知」画像2「自作を見る團伊玖磨」画像3「浄書校訂の西下航平」)
没20年・團伊玖磨のオリンピック序曲の吹奏楽版を西下航平の校訂で出版
限定500部!
吹奏楽版《オリンピック序曲》(スコア、パート譜セット)
團伊玖磨 作曲 / 西下航平 校訂
https://kazenone.co.jp/category/item/inst/wind/
「1964年秋の感動よ、甦れ!!」
團伊玖磨の名作が半世紀以上の時を経て現代に甦ります。
この楽譜は、作曲者自身の手稿譜から新たに版を起こした新版となります。
◇オフィシャル参考音源(YouTube)
https://youtu.be/glxPnY8v4Dk
◇CD販売
https://3scdjrl.shopselect.net/items/26879534
■オリンピック序曲について(文:西 耕一)
1964年10月10日に、代々木の国立競技場で約600人に及ぶ陸・海・空自衛隊、警察、消防庁、皇宮警察、神奈川県警、各音楽隊合同ブラスバンドが野外演奏(指揮は自衛隊中央音楽隊2代隊長 斎藤徳三郎)で初演した。国立競技場の広大な空間で4台のチャイムと大人数の奏楽が鳴り響くなか、オリンピック参加国95カ国の国旗が青い空にはためく。国境、民族、風土を越えて、オリンピックによって一堂に会する選手たちを前に、電光掲示板にはクーベルタン男爵の言葉「オリンピックで一番重要なことは勝つことではなく参加することである。人生で最も重要なことは勝利者であるということではなく、その人が努力したかどうかということである」が投影された。
この曲が團伊玖磨に依頼されたのは、1962年の秋頃のこと。NHKを通じて、オリンピック組織委員会からであった。完成は1963年春。その頃、山田耕筰に「八丈島に作曲小屋を建てよう」と誘われ、別荘を建てたばかりの團伊玖磨にとって、この島で初めて完成させた曲となった。
作曲者の解説によると「曲は、ファンファーレ風に始まり、四台のチャイムの華やかな伴奏にのってその後に続く明朗な主題と、その主題の対比的に現れる祈りの主題によって、国際的行事が迎える喜び、そして、その行事を通じての世界平和への祈りを織りなして行く。その後にフガートが続き、時折聴こえる日本的な祭典風のモティーフを交えながら、壮大なページェントの幕が上がっていく」とある(1964年7月8日、東京文化会館、團伊玖磨演奏会、オーケストラ版の自作解説より)。
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風の音ミュージックパブリッシング
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楽譜浄書校訂
西下航平(にしした・こうへい)
1992年宮城県生まれ、石川県育ち。東京音楽大学作曲指揮専攻作曲「芸術音楽コース」卒業後、同大学院修士課程修了。これまでに作曲を池辺晋一郎、西村朗、原田敬子、ピアノを山口泉恵、菅井千春、声楽を水野賢司、中村昭一、指揮を野口芳久、薩摩琵琶を田中之雄、ジャズアドリブ奏法をリック・オーヴァトンの各氏に師事。幅広い編成の作編曲作品があり、風の音ミュージックパブリッシング、スーパーキッズレコード、カワイ出版、東京ハッスルコピー、オクタヴィア・レコードなどから多数の楽譜・CDが出版されている。ズーラシアンブラス契約作編曲家。
http://www.compose-kohei-nishishita.com/
團伊玖磨(だん いくま 1924-2001)
オペラ《夕鶴》をはじめ、《ぞうさん》《やぎさんゆうびん》 《ラジオ体操第二》《花の街》など多くの作品が親しまれている国民的作曲家。 大田黒元雄の『西洋音楽史物語』を読み、12歳で作曲家になると決めた少年は、 東京音楽学校(後の東京藝大)を経て、陸軍戸山学校軍楽隊で小太鼓と編曲作業を担当して作曲家になった。師は、山田耕筰、諸井三郎、近衛秀麿、下総晥一、橋本國彦、細川碧ら。七つのオペラと六つの交響曲を創作の柱とし、管弦楽では《シルクロード》、吹奏楽では《祝典行進曲》、合唱では《筑後川》などすべてのジャンルへ愛される作品を残した。
作風は、大陸的で雄大な時間の流れと歌謡性、オーソドックスではあるがゆるぎない構造美が持ち味である。
盟友の芥川也寸志、黛敏郎と3人の会を結成して、戦後の作曲界に大きな足跡を残したほか、前衛の波に揺らぐことのない確固たる創作姿勢で77年の生涯を貫いた。様々な歴史文化芸術に触れるために、旅を愛する人でもあったが、なかでも中国には1966年以来、50回以上訪中。日中文化交流協会の会長を務めるなど中国との関わりが深かった。27巻に及ぶ随筆集『パイプのけむり』シリーズなど著書多数。2001年5月、旅行先の中国・蘇州で急逝。
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西耕一
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担当 西
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