今回のリリースではAI OCRの運用ログデータを出力する機能を提供します。SPA可視化オプション(powerd by MotionBoard ※1)と連携させることで、AI OCRの運用状況を可視化できるようになります。時系列に作業粒度や帳票毎の認識率を可視化したり目視・確認作業にかかる時間を把握したりすることで、業務の現状分析ができ、効率化のための改善や繁忙期のリソース設計を容易にできるようになります。
AI OCRは、手書き文字のデータ化により入力の手間を削減できることから、書類や帳票の内容を業務システムに適用する際に重用されています。AI OCRの進化の過程において読み取り精度は大きく向上していますが100%ではなく、業務で利用するには目視による確認と誤ったデータの修正が必要となります。ウイングアーク1stはその限界に挑み、より実用的な運用を実現すべく、2018年以来「SPA」の製品改良を進めてまいりました。昨年リリースした「SPA Ver.10.2.3」で搭載した、複数の異なるエンジンで同じOCRフィールド読み取りを行い結果が一致した場合読み取ったデータを正として目視チェックをする手間を省略し信頼性が確保されたデータとして取り込む「データコンペア機能」は大きな反響を呼びました。