2018年度のオーガニック・ナチュラルコスメ市場は、前年度比4.9%増の2,271億円となった。市場拡大の要因としては、各社のブランディング強化に伴うユーザー層の拡大のほか、ボタニカル訴求ブランドがラインアップの充実に注力したことで新規顧客を獲得したことが挙げられる。当資料では、オーガニック・ナチュラルコスメ市場について、ブランド別・商品分野別・チャネル別に調査するとともに、各社の今後の方向性についてもレポートしている。

概要
◆2018年度のオーガニック・ナチュラルコスメ市場は2,271億円。前年度比4.9%増となっており、調査を開始した2005年度比でみると、市場は約2.3倍に成長している。主な成長要因としては、各社がブランディングの強化を図りユーザー層が拡大したことや、ボタニカル訴求ブランドがラインアップの充実に注力しボタニカル提案の幅を広げ、新客を獲得したことが挙げられる。

◆企業別では、市場を牽引するロクシタンジャポンは顧客の購入頻度が高いスキンケアユーザーの裾野を広げたことにより前年度比9.8%増で推移。また、スキンケアを中心に展開するメルヴィータジャポンはヘアケアシリーズを追加したことで顧客単価の向上に成功し同19.0%増となっている。このほか、メイクアップを主力とするアクロはメンズ向けシリーズの拡充やベビー向けシリーズの導入などにより同22.2%増と急成長を遂げている。

◆同市場の近年の主な動向としては、(1)参入企業の多様化、(2)サスティナビリティの重視、(3)マスニーズの取り込みが挙げられる。このうち(1)については、同コスメはライフスタイルの一部として提案しやすいことから、イオングループなどの流通系のほか、IT系やアパレル系などの企業が参入を果たしている。また(2)については、SDGsビジネスの潮流により環境配慮を意識する傾向が高まっていることから、取り組みを強化する動きが活発化している。このほか(3)については、商品面では自然由来成分をベースに、一般の化粧品市場でニーズの高いアンチエイジングやUVケアなど高機能な製品を開発することで愛用者の獲得を図っている。また販売面ではオンライン販売の充実を図ることで、ターゲット層へのリーチを高めている。

◆2019年度(見込)については、2018年度比3.4%増の2,349億円となる見込み。企業別では、ジョンマスターオーガニックグループはリブランディングを進めていることから2桁増で伸長する見通し。また、サボンジャパンは期間限定ショップの開設やイベントの実施により顧客接点を拡大していることから好調に推移する見込みである。このほか、ELCジャパンはインフルエンサーを活用した店頭イベント情報の提供により、オンラインと店頭の導線づくりを図っていることから売上を大幅に伸ばすとみられる。

◆当資料では、拡大を続けるオーガニック・ナチュラルコスメ市場について、ブランド別・商品分野別・チャネル別に調査するとともに、各社の今後の方向性についてまとめている。



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TPC市場調査レポート
「2020年 オーガニック・ナチュラルコスメの市場分析調査」
―SDGsビジネスの潮流により注目が高まるオーガニック・ナチュラルコスメ―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr210200511
資料体裁:A4判191頁
発刊日:2020年5月28日
頒価:97,000円(税抜)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、2020年 オーガニック・ナチュラルコスメの市場分析調査について調査結果を発表