株式会社パテント・リザルトは2020年5月7日、日本の特許庁で公開された「スロットルバルブの構造・配置関連特許」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。

スロットルバルブは、車やバイクのアクセルペダルの操作に応じて開閉し、エンジンに吸入される空気量を調整することで、エンジンの出力を制御する働きを持ちます。スロットルバルブに関する技術は、部品点数の削減やコンパクト化などに向けた「構造・配置」に関するものと、出力の最適化を図る「制御」に関するものに分けることができます。

今回の調査では、主に「構造・配置」に関する技術に着目し、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。

その結果、「総合力ランキング」では、1位 本田技研工業、2位 ケーヒン、3位 ヤマハ発動機となりました。

総合力1位の本田技研工業は、「エンジンのシリンダー内部で混合気が縦方向の渦を巻くタンブル流を、簡単な構成で強化できる内燃機関の吸気構造」や「電子スロットル制御を採用したスクータにおける機能部品の設計自由度を向上させる技術」に関する技術などが、注目度の高い特許として挙げられます。

総合力2位のケーヒンの注目度の高い特許は、「複数のバイパス制御弁の構造を簡素化できる多気筒エンジン用吸気装置」や「簡素な構成でありながらも、センサユニット内の圧力センサに水や異物等が進入をすることを確実に防止できるスロットルバルブ」に関する技術などが挙げられます。

総合力3位のヤマハ発動機の注目度の高い特許は、「スロットルバルブの位置に制約がある場合でも、エンジンの高出力化と低負荷運転時の燃焼安定性の向上を両立する技術」や、「電子スロットル制御装置を備えた多気筒エンジンにおいて、エンジン全体が大型化することなく各スロットル弁の駆動モータを配置する技術」に関する技術などが挙げられます。

そのほか、4位のデンソーは「吸入空気の温度が低い場合でも、弁体への水滴の発生を抑え、ターボチャージャーのコンプレッサが水滴により腐食することを抑制できるバルブユニットの構成」などが、5位の川崎重工業は「2つのバルブが併設された吸気装置において、サブバルブとメインバルブ間の連動機構が簡単で、運転環境に応じた柔軟で好ましいファーストアイドル(急速暖機)制御を可能にする技術」などが、注目度の高い特許として挙げられます。

6位以下にはスズキ、愛三工業、ミクニなどの企業がランクインしています。

本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「スロットルバルブの構造・配置関連技術」にてご覧いただけます。

■価格:100,000円~(税抜)
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配信元企業:株式会社パテント・リザルト
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情報提供元: Dream News
記事名:「 スロットルバルブの構造・配置関連技術 特許総合力トップ3はホンダ、ケーヒン、ヤマハ発動機