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日本臨床カンナビノイド学会(新垣実理事長)では、10月14日(月)に昭和大学の上条記念館で、第5回学術集会を開催します。主に医療従事者向けのセミナーおよびシンポジウムですが、関心の高い人向けに一般参加も募集しています。
カンナビノイドとは、大麻草に含まれる100種類以上の特異成分であり、1990年代に内因性カンナビノイド・システムの発見によって神経及び免疫等の体内調節に重要な役割があることが解明されつつあり、この分野での研究が急速に進展しています。また、19年1月にWHO/ECDD(依存性薬物専門委員会)では、医療利用の道を閉ざしていた大麻草の麻薬指定の見直しの勧告が発表され、この分野の国際的な関心が高まっています。
我が国では、大麻取締法による規制によりヒトを対象とした臨床試験が禁止され、動物実験しか実施できない現状でしたが、今年3月と5月の秋野公造議員による国会質問により、大麻草由来の薬物の臨床試験については、一定条件の下で実施可能という見解が厚労省から示されました。
学会5周年の学術集会では、ザッカーバーグ・サンフランシスコ総合病院 がん科でカリフォルニア州立大学サンフランシスコ校 医学部のドナルド・エイブラムス教授に「がん治療におけるカンナビス: 科学的エビデンスと臨床経験から」というテーマで講演していただきます。米国の現状だけでなく、がん患者に対するカンナビノイドの使い方なども講演いただけると期待しています。
また、シンポジウムでは、我が国におけるカンナビノイド医療の現状と展望と題して、秋野公造(参議院議員、医師):我が国における大麻由来医薬品と大麻由来薬物の治験に係る国会質疑について、正高佑志(一般社団法人Green Zone Japan代表理事、医師):海外のカンナビノイド医療制度などのパネリストからの最新の国内外の情勢を踏まえて、従来よりも一歩前進した新たなステージを踏まえて、これからの我が国におけるカンナビノイド医療のあり方について大いに議論をしていきます。
写真:海外ゲストのドナルド・エイブラムス教授(がん専門医)
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000202084&id=bodyimage1】
日時:2019/10/14(月) 10:00 ~ 17:00 (受付開始:9:15~)
場所:昭和大学上條記念館4F赤松
住所:東京都品川区旗の台1-1-20
大会長:水上治(日本臨床カンナビノイド学会理事、健康増進クリニック院長)
参加費:正会員・賛助会員 懇親会なし:¥10,000
正会員・賛助会員 懇親会あり:¥15,000
一般参加 懇親会なし:¥20,000
一般参加 懇親会あり:¥25,000
参加申込は、こちらのサイトから
http://cannabis.kenkyuukai.jp/event/event_detail.asp?id=35976
医療用大麻:
カンナビス(大麻草)に含まれるカンナビノイドなどの有効成分を利用した生薬(ハーブ)療法の一種。2018年4月現在、28か国で合法化している。カンナビスに含まれる成分を利用した製薬会社がつくるカンナビノイド医薬品とは区別されている。
日本の大麻取締法(1948年制定):
大麻取締法による規制によって、製薬会社がつくるカンナビノイド医薬品及びハーブ(薬草)利用としての医療用大麻のどちらも違法であり、臨床試験の研究目的ですら認められていなかった。しかし、今年3月および5月の国会質問より、一定条件での臨床試験の実施を認める見解を示した。
http://cannabis.kenkyuukai.jp/information/information_detail.asp?id=92715
日本臨床カンナビノイド学会:
2015年9月に設立し、学会編著「カンナビノイドの科学」(築地書館)を同時に刊行した。同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催している。2016年からは、国際カンナビノイド医療学会;International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっている。2019年7月段階で、正会員(医療従事者、研究者)95名、賛助法人会員17名、 賛助個人会員51名、合計163名を有する。
http://cannabis.kenkyuukai.jp/
配信元企業:一般社団法人日本臨床カンナビノイド学会
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