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新しいNanEyeMマイクロカメラモジュール、ホームロボティクスやスマート家電、スマートトイ分野のアプリケーションをサポート
ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、NanEyeMのプレリリースを発表しました。本デバイスは超小型の統合型マイクロカメラモジュール(MCM)アセンブリで、イメージセンサエンドでわずか1mm2という極小フットプリントを実現しています。設計がコンパクトでインターフェースも使いやすいNanEyeMは、スペースに制限のある産業用および民生用設計への容易な統合が可能で、スマートトイや家電製品などに新しいエンベデッドビジョン機能を搭載することができます。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000184462&id=bodyimage1】
また本製品は、10万ピクセルという高解像度、10ビットのデジタルリードアウトに加え、シングルエンドインターフェースモード(SEIM)も搭載しています。標準的なシリアルペリフェラルインタフェース(SPI)と同様に、SEIMチャネルはどのホストプロセッサにも簡単に実装可能で、LVDSデシリアライゼーションなしでコストに最適化されたソリューションを提供します。SEIMインターフェースによる最大フレームレートはクロック周波数75MHzで毎秒58フレームとなっています。
NanEyeMには特注のマルチエレメントレンズが採用され、競合するシングルエレメントレンズのセンサと比較して、センサの実効分解能を大きく向上させ、歪みを削減します。変調伝達関数(MTF)はコーナーで50%以上とし、歪みを15%未満に低減、また色収差は1ピクセル未満となっています。
SEIMのスレーブコンフィギュレーションによって、ホストのアプリケーションプロセッサを通じて、1秒当たり1シングルフレームまたはそれ以下のフレームレートまでの制御が可能になります。アイトラッキングやステレオビジョンなどのアプリケーションでは便利な機能となる2台以上のカメラを同期させることも、アプリケーションプロセッサから単一のクロックを提供することで簡単にできます。
またNanEyeMは、アイドルモードも備えており、アプリケーションの電力消費を抑え、存在検出などでは1分当たりごく少数のフレームしか必要としません。
amsでは、画像収集およびプロセッシング機能のリファレンス実装を標準のArm(R)コアベースプロセッサで提供しているので、お客様の開発労力を減らし、市場投入時間を加速できます。
ams、CMOSイメージセンサ事業ライン担当マーケティングディレクタ、トム・ウォルシャップは次のようにコメントしています。「設計者がスペースに余裕のない筐体に高解像度のビデオ機能を付け加えようとする際、これまでは市場にある業務用イメージセンサのサイズがネックになっていました。NanEyeMモジュールが登場したことによって、極小スペースにカメラ機能を追加するという新たな可能性が開けてきます。便利なデジタル出力を備え、使いやすいモジュールフォーマットで提供されるので、わずかな開発努力でカメラ機能を手早く追加できます」
NanEyeMイメージセンサは、2019年1月よりサンプルの入手が可能になります。