株式会社ジェクシード(本社:東京都千代田区、代表取締役:野澤裕、以下「ジェクシード」)は、事業会社と投資家を結ぶ情報インフラを提供する株式会社ウィルズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉本光生、以下「ウィルズ」)の協力を得て、ウィルズのブロックチェーン技術を活用した電子議決権行使プラットフォーム(WILLsVote, 特許取得済み:特許番号:第6325152号、第6203932号、第6203933号)を使用して、本年9月21日に開催したジェクシード臨時株主総会において、電磁的な方法による議決権行使(以下「電子議決権行使」)の有効性の評価と運用方法の安全性の検証を目的とした実証実験(以下「本実証実験」)を実施しましたので2018年11月1日に発表致します。
 昨今、インターネットやクラウド技術の発達により、また、ビジネスに様々なデータを利活用する傾向が活発化し、あらゆる業種や業務においてデジタル化へ移行する動きが加速しております。
株主総会のありかたにおいても、経済産業省を中心として株主総会のプロセスの電子化や議決権行使プロセスの電子化等の検討が進められており、株主総会の電子化を促進する機運が高まっております。また、スチュワードシップ・コードおよびコーポレートガバナンス・コードの策定を受けて、上場企業においては個人株主や投資家との効果的な対話方法のありかたについても様々な検討がなされております。
 ジェクシードでは、電子議決権行使の導入の検討にあたって、単なるインターネットによる議決権行使の仕組みを導入するのみではなく、株主との対話方法や関係性構築方法の見直しを含めて最も効果的な仕組みの採用について評価を行った結果として、ウィルズのプラットフォームで提供される「IR-navi」「プレミアム優待倶楽部」「電子議決権行使」等の株主電子管理の仕組みを採用するに至りました。このため、株主総会における電子議決権行使を実現するために、招集通知の発行から行使結果の集計までの一連のプロセスの運用方法における安全性と電子議決権行使の有効性を検証するために、本実証実験を実施することと致しました。
 本実証実験の概要及び評価の内容は以下のとおりとなります。

1.本実証実験の概要
・実施目的 電子議決権行使の運用方法の安全性の検証及び有効性の評価
・実施期間 2018年9月6日~9月20日17時30分受付分
・対象株主 2018年8月15日を基準日とするジェクシードの単元株主
・参加株主数 450名、全株主数の11.0%が実証実験に参加
・実験結果 298名、参加株主の66.2%が電子議決権を行使

2.実証実験における評価の内容
以下の安全性及び有効性に関して検証を行い、確認を終えております。

電子議決権行使の運用方法の安全性について
(1) ブロックチェーン技術により電子議決権行使による投票結果の改ざんが不可能であること
(2) 複数署名開票の仕組みにより、2者の署名が揃った場合にのみ議決権行使結果の開票が可能であること(WILLsVoteの機能では、3者以上の署名開票でも可能)
(3) 株主名簿にて管理されている株主番号、郵便番号とハガキにて郵送された仮パスワードにより、本人認証が実施できること
(4) 「ジェクシード・プレミアム優待倶楽部」サイト内に設置された「株主ポスト」より、電子議決権行使の手続が簡便に行われること
(5) ハガキによる議決権行使と電子議決権行使との複数の方法を利用して議決権行使を行った場合であっても、投票の結果が正確に集計されること
(6) 上場企業、株主名簿管理人である信託銀行、ウィルズの3者間において、議決権行使に関する情報の連携が、安全にかつ遅延なく行えること

電子議決権行使の有効性について
(1) 書面投票制度に比べて電子投票制度では、ハガキの郵送期間等を短縮できるため、株主の議案検討期間の拡大に寄与できること
(2) 電子議決権行使においては、議決権の行使状況や行使結果を早期に把握できるようになること
(3) 電子議決権行使においては、即座に議決権を行使できるのみでなく、投票した行使内容を期間内に変更が行えるため、投票の早期化を促進できること
(4) 登録された株主の属性情報により、自社の株主の傾向が把握できるようになり、株主との効果的な対話方法を検討することができること
(5) 「プレミアム優待倶楽部」サイト内の株主アンケートや株主通信の配信など豊富な機能を活用することで株主との対話を促進できること
(6) 「株主アクションポイント」を電子議決権行使やアンケート等株主のアクションに応じて付与することで、株主からの投票率や回答率を促進できること
(7) 「IR-navi」と「プレミアム優待倶楽部」を併用して活用することで、潜在株主を含む株主管理を1つのプラットフォームにおいて実現することが可能となり、運用面とコスト面においてメリットがあること


プレミアム優待倶楽部について
 ウィルズの提供する「IR-navi」・「プレミアム優待倶楽部」は、のべ600社以上の上場企業に採用されており、国内外の機関投資家及び個人投資家に利用されています。ブロックチェーン技術を活用した電子議決権行使プラットフォーム(WILLsVote)と株主優待共通コイン(WILLsCoin)を通して、金融市場と上場企業との対話の促進を図ることで利用企業の企業価値最大化を支援することを目指しています。
 ウィルズでは、経営参画意識が高く中長期の安定株主を増やすとともに、株主電子化促進による株主管理コストを削減する仕組みとして、「プレミアム優待倶楽部」事業を推進してまいりました。株主による議決権の行使を促進できるよう、株主優待ポイントを行使するサイト上において電子議決権の行使ができるように工夫しています。
また、社長メッセージ動画の閲覧や株主アンケートなど、上場企業と株主とのコミュニケーションを活性化させるための仕組みを提供しています。
「プレミアム優待倶楽部」を利用することで、企業においては、株主管理を電子化することでの管理コストを削減することが出来るのみでなく、議決権行使や株主優待ポイントの行使状況を把握したり、株主属性の分析データを参照して安定株主の増加対策や株主との効果的な対話方法を検討することができます。
 ウィルズのプラットフォームはブロックチェーン技術を利用した安全性に優れたものであり、株主と企業のコミュニケーションの活発化を支援するなど株式市場における株主と企業の在り方に変革をもたらし、株式市場の活性化及び効率化に寄与するものであります。

図1:プレミアム優待倶楽部の電子議決権行使画面

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000183800&id=bodyimage1

ウィルズ 会社概要
会社名 株式会社ウィルズ(英名:WILLs Inc.)
設立 2004年10月18日
本社所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門三丁目2番2号
代表者 代表取締役社長 杉本光生
ホームページ  https://www.wills-net.co.jp/
事業内容   株主管理プラットフォームの提供
「IR-navi」の運営、「プレミアム優待倶楽部」の運営
資本市場の調査・コンサルティング業務
コミュニケーションツールの企画・制作、IR、CSR、ESG のサポート

ジェクシード 会社概要
会社名 株式会社ジェクシード(英名:Gexeed Co., Ltd.)
設立 1964年10月6日
本社所在地 〒101-0054東京都千代田区神田錦町三丁目17番地11
代表者 代表取締役 野澤 裕
ホームページ https://www.gexeed.co.jp/
事業内容   トータルコンサルティングサービスの提供、コンピュータソフトウェアの
販売、カスタマイズ、導入・運用支援など
ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング、
アドバイザリーサービス、人事コンサルティング

◇本件に関するお問い合わせ先
株式会社ジェクシード
ビジネスソリューション本部
電話:03-5259-7010
Mail:Business_Development at gexeed.co.jp (atは@に置き換えてください)

株式会社ウィルズ
経営企画室
電話:03-6435-8151
Mail:pr at wills-net.co.jp (atは@に置き換えてください)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 ジェクシードとウィルズ、電子議決権行使の実証実験を実施 ~電子的手段による議決権行使の有効性を評価し、運用方法の安全性を検証~