2017年度の通販健康食品市場は、前年度比3.6%増の5,040億円となった。同市場は、この10年間で約1.4倍に拡大した。その背景には、高齢化の進展に伴う健康ニーズの高まりと、機能性表示食品の拡大がある。この結果、機能性表示食品に注力する企業が売上を大きく伸ばしている。当資料では、通販健康食品の市場動向を調査するとともに、健康食品を展開する企業の商品展開、販売・販促状況、今後の戦略について分析している。

概要
◆2017年度(2017年4月~2018年3月に迎えた決算を対象)の通販健康食品市場は、前年度比3.6%増の5,040億円となった。消費増税前の駆け込み需要による反動でマイナスとなった2014年度を除くと、同市場は毎年過去最高の売上を更新しており、その規模はこの10年間で約1.4倍に拡大している。

◆主要企業別にみると、2017年度はファンケルや味の素、富士フイルムヘルスケアラボラトリーなど、機能性表示食品の展開に注力する企業が売上を大きく伸ばし、市場の拡大に貢献している。なかでも味の素は、機能性表示食品に刷新した「グリナ」や「アミノエール」が好調に推移し、前年度比19.1%増と大きく成長。富士フイルムヘルスケアラボラトリーも機能性表示食品を中心に品揃えを強化したことが奏功し、同14.0%増の好調な推移となっている。

◆分野別でみると、サプリメントは訴求力の高い機能性表示食品が市場を牽引し、同3.2%増となった。また、青汁はクロスセルでの販売が好調に推移し、同4.8%増で推移。飲料はトクホの野菜飲料や機能性表示食品の粉末緑茶などが中高年層を中心に売上を伸ばし、同6.6%増となっている。さらに訴求別では、新商品の投入や機能性表示食品へのリニューアルが活発に行われた生活習慣病とロコモがそれぞれ同8.0%増、同6.8%増となり好調に推移している。

◆2018年度については、同3.2%増の5,202億円で推移する見込み。高齢化の進展に伴う健康ニーズの高まりを背景に、引き続き機能性表示食品が拡大傾向にあり、市場の成長につながる見通しである。

◆当資料では、通販健康食品の市場動向を明らかにするとともに、通販主体の健康食品企業から化粧品系、製薬系、化学系などの異業種企業まで幅広く調査を実施。商品展開、使用媒体、顧客サービス、SNSの活用状況などから多角的に分析するとともに、各社の今後の戦略についてレポートしている。



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TPC市場調査レポート
「2018年 健康食品の通販事業戦略調査」
―機能性表示食品が市場を牽引―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr220180424
資料体裁:A4判 191頁
発刊日:2018年10月18日
頒価:97,000円(税抜)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、健康食品の通販事業戦略について調査結果を発表