官房長官会見の場において、記者として当然の質問を重ねることで、なぜか日本の既存メディアから異端視される東京新聞の望月衣塑子記者。そんな「不思議の国・日本」のメディア状況を、彼女とニューヨーク・タイムズ前東京支局長マーティン・ファクラー記者がタブーなしで語りあう。

政権とメディア上層部の度重なる会食や報道自粛の忖度など、報道をめぐる問題は山積している。はたしてメディアや記者クラブが守るのは言論の自由か、それとも取材対象の利益か。権力を監視・チェックするジャーナリズム本来の役割と部族化する言論空間の問題点、新メディアの可能性などの展望を示す警世の一冊。

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【目次】
第一章 権力に翻弄される報道メディア
第二章 メディアを自縛する「記者クラブ」
第三章 劇場化する記者会見
第四章 “闘う本性”を持つアメリカのメディア
第五章 アメリカのシナリオで強権化する安倍政権
第六章 政権のメディア・コントロールの実体
第七章 政権批判がメディアを活性化する
第八章 ネット時代における報道メディアの可能性
第九章 権力から監視される記者たち

【書誌情報】
『権力と新聞の大問題』
著者:望月衣塑子/マーティン・ファクラー
定価:本体860円+税
集英社新書
http://shinsho.shueisha.co.jp/

【著者プロフィール】
望月 衣塑子(もちづき・いそこ)
1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞。主な著書に『新聞記者』(角川新書)等。共著に『THE独裁者』(KKベストセラーズ)、『追及力』(光文社新書)。

Martin Fackler(マーティン・ファクラー)
1966年、アメリカ合衆国アイオワ州生まれ。前ニューヨーク・タイムズ東京支局長。著書『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉社)、『権力者とメディアが対立する新時代』(詩想社新書)等。


情報提供元: Dream News
記事名:「 なぜ国民に危機が伝わらないのか? メディアと日本の危機を日米の精鋭記者が斬る。集英社新書『権力と新聞の大問題』、6月15日(金)発売!