株式会社パテント・リザルトは2018年6月15日、独自に分類した機械・造船業界の企業を対象に、2017年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「機械・造船業界 他社牽制力ランキング2017」をまとめ、ランキングデータの販売を開始しました。

この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

1位 三菱重工業の最も引用された特許は、「スクロール圧縮機」(特許第4301713号)で、7件の後発の特許の拒絶理由に引用されています。そのほか、「6軸荷重検出装置」(特願1995-291103)や「有機エレクトロルミネッセント素子」(特許第3933591号)などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、三菱重工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、三菱日立パワーシステムズ(114件)、次いで、GENERAL ELECTRIC(75件)、三菱電機(74件)となっています。

2位 ダイキン工業の最も引用された特許は、「フルオロブテンからなる発泡剤およびプラスチック発泡体の製造方法」(特願1991-301995)で、後発の特許9件の拒絶理由として引用されています。そのほか、「スクロール圧縮機」(特願2008-071973)や「冷凍装置」(特許第5522288号)などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、ダイキン工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱電機(213件)、次いで、パナソニック(89件)、富士通ゼネラル(38件)となっています。

3位 クボタの最も引用された特許は、「作業機」(特願2011-260251)と、「半導体素子モジュール基板の積層構造」(特願2001-267339)で、ともに後発の特許7件の拒絶理由として引用されています。そのほか、「収穫機」(特許第5774914号)や「作業車」(特許第5568042号)などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、クボタの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はヤンマー(170件)、次いで、井関農機(63件)、三菱マヒンドラ農機(29件)となっています。


本分析の詳細については、「機械・造船製品 特許資産規模ランキング2017」にてご覧いただけます。

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情報提供元: Dream News
記事名:「 【機械・造船業界】他社牽制力ランキング2017 トップ3は三菱重工、ダイキン、クボタ