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ユーブロックス、V2Xにより交通の安全性を能動的に加速
UBX-P3、業界最小のデュアルチャネル同時受信V2X通信チップ
2018年6月5日、スイス、タルウィル - スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表 仲哲周)は、本日、DSRC/802.11p規格に基づく車車間・路車間(V2X)ワイヤレス通信用のUBX-P3チップを発表しました。このチップは、u-blox THEO-P1およびVERA-P1 V2Xモジュールの成功を受け、ユーブロックスが既存のV2Xチップ業界に技術を供給してきた経験をもとに設計されました。完全に自社開発のUBX-P3は、アクティブ・セーフティ(予防安全)技術と自律走行技術の未来を形成するというユーブロックスの取り組みを産業化のレベルへと引き上げました。
交通事故の削減と最適な交通管理への需要によって推進されているV2X技術は、ワイヤレス通信を活用した車車間(V2V)および路車間(V2I)通信により、路上のすべての車両に、周辺状況に関する共通したリアルタイムの情報を提供します。V2X技術は、道路の安全性の向上に加え、交通管理を改善し、トラックの隊列走行をはじめ、スマート・シティーや鉱業、農業といった分野でも、幅広いアプリケーションを可能にします。
UBX-P3は、アメリカではDSRC(Dedicated Short Range Communications)と呼ばれるIEEE 802.11pワイヤレス規格によって通信します。DSRC/802.11p技術は成熟技術であり、V2Xシステムの導入に直ちに利用することができます。自動車のティア1サプライヤーの多くが、DSRC/802.11pに基づくソリューションを開発しています。自動車およびトラックのOEMメーカーは、それらのソリューションを商用化済み、または近い将来に商用化を予定しています。
9×11mmのコンパクトなフォーム・ファクターで提供されるUBX-P3は、車両および道路側インフラへの柔軟な導入が行えるよう、さまざまな設計オプションをサポートしています。UBX-P3は2つのチャネルの同時通信が可能です。つまり、安全に関するメッセージとサービス・メッセージを継続的に処理し、交通の安全を大幅に向上させることができます。また、2つのアンテナを使用して同一チャネルで同時に通信することも可能なため、死角なしで車両を完全にカバーすることができます。
ユーブロックスは、自動車向け測位ソリューションのマーケット・リーダーとして、20年にわたり自動車業界の品質および供給要件に対応してきた実績があります。UBX-P3はこれら厳しい要件に従って設計されおり、ユーブロックスのAutomotiveグレードの測位、セルラー通信、近距離無線技術のポートフォリオを補完するものです。
「UBX-P3はV2Xの開発における長年にわたる投資の成果です。私たちは、この革新的なチップが、交通・運輸をより安全でより効率的でより持続可能なものにするDSRC/802.11p技術の導入の加速に貢献すると確信しています」と、u-blox近距離無線製品センター、シニア・ディレクターのHerbert Blaserは述べています。
リード・カスタマーのお客様向けのサンプル提供は2018年中を予定しています。
ユーブロックスについて
スイスのユーブロックス社(SIX:UBXN)は、民生、産業および自動車市場向けにワイヤレスと測位用半導体を提供するグローバルリーダーです。ユーブロックスのソリューションにより、人、自動車や機械等がそれぞれの位置を正確に決定し、さらにセルラーおよび近距離ネットワークでワイヤレス通信を行うことができます。ユーブロックスはチップ、モジュール、ソフトウェアの各ソリューションを多種用意して独自の地位を占め、OEMメーカーの皆様がIoTの革新的なソリューションを迅速かつ廉価に開発するためのお手伝いをしています。ユーブロックスはスイスのタルウィルに本社を置き、世界の各地、特に欧州、アジア、米国に多くのオフィスを構えています。詳細についてはwww.u-blox.com/ja/をご覧ください。
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<お問い合わせ先>
ユーブロックスジャパン株式会社
〒107-0052東京都港区赤坂4-8-6赤坂余湖ビル6階
カントリー・マネージャー
仲 哲周
電話:03-5775-3850
e-mail: tesshu.naka@u-blox.com
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