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発達障害や知的障害をもつ乳幼児を主な対象とする障害児通所支援事業(児童発達支援・放課後等デイサービス)の枠組みを活用し、「療育に通いたいけど共働きで母子通所できない。」とか「出産したばかりで乳児をかかえ母子通所はとても出来る状態ではない。」とかのお母さんの声が多数ある中、たくさんの子どもたちが早期療育の機会を逸しているという現状があります。
わたしたちはその課題を解決するため、2018年4月NPO法人D-SUPPORT INNOVATIONと地元民間企業がタッグを組み、箕面市に当法人が100%プロデュースする形で母子分離型小規模療育施設第1号店「エコルド箕面西小路教室」をオープンさせました。
想定では3ヶ月程度かけて地域で認知され始め、6ヶ月程度で利用者が増え始めるという想定をしておりましたが、オープンした4月から問い合わせや予約が多くあり、5月24日時点で1日定員10名(月曜日から土曜日の営業)のところ、空き枠がある日が月曜日(4月、5月は定休日に指定、利用希望者の受け入れ枠の確保をするため6月から営業日に変更)と木曜日だけとなり、見学希望者、利用希望者も一部待機状態になりました。
具体的には5月24日現在、1日定員10名に対し、最大15名の利用希望者がいる曜日もあり、火、水、金、土曜日でそれぞれ定員10名を超える利用希望があるため、月曜日と木曜日に空き枠があったとしても6月延べ利用枠260名に対して延べ249名の利用希望者がいる状態となっています。
一部、配慮が必要な小、中、高校生も受け入れていますが、利用契約している児童の多くが知的発達や言葉が遅れている乳幼児であり、お母さんたちが強く母子分離を希望していることのほか、初回ヒヤリング時にはお母さんたちから「共働きや乳児を育てていて現実的に母子通所ができない。」、「市の児童発達センターでは専門性がない。」などの意見が多くありました。
当法人代表者である北村耕太郎自身も子どもを医療型療育施設に2年間、職を辞し父子通所をしていたために世帯年収が50%以上も減った経験があったこともあり、この課題に挑戦する決意をし、2018年4月に母子分離型小規模療育施設をオープンさせるに至っています。
発達障害の子どもたちに対するアプローチで最も重要なものは早期療育である旨が大きく取り上げられているものの、現実には大半の療育施設が母子通所を前提としており、共働き世帯には開かれていない門扉なのです。
つまり、通いたいけど通えない、それが現在の早期療育の実情であり、実際のところ箕面市という小さな町にも関わらずこれだけのニーズがあり、これだけ多くの希望者がいることで一部曜日では既に受け入れが困難な状態になっています。
療育に通いたいけど、共働きで通えない、療育が必要とされるすべての子どもたちに早期療育を受けさせたい、そんなミッションを達成するためこれからも母子分離型小規模療育施設の増設も模索していく所存です。
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【本件に関するお問い合わせ】
特定非営利活動法人D-SUPPORT INNOVATION
担当:北村、中山
大阪府箕面市西小路2-7-22MKM友ビル2階202号
エコルド箕面西小路教室内
TEL:072-722-0810
FAX:072-722-0811
メール:info@d-support-i.org