自動音声による世論調査、市場調査を手がけるリサーチコムの電話調査で、女性問題が発覚した米山隆一・新潟県知事の辞任は妥当とする一方で、原発再稼働には依然として反対の声が根強いという地元の悩ましい現状が浮かび上がってきました。
米山氏は原発再稼働に慎重な立場を掲げてきたためで、政策ではなく、知事としての素質を問われることになった今回の事態に、有権者たちの戸惑いが透けて見えるようです。依然として自民党は高い水準の支持を集めていますが、安倍内閣については不支持が逆転。次の知事候補の政党については特にこだわらないと答えた層も多く、次期知事選は混迷を深めたままと言えそうです。(ジャーナリスト・山田遣人)

【新潟県のシニア世代を中心とした次期新潟知事選挙に関する電話調査結果】
http://researchcom.jp/casestudy/marketsurvey/detail_LP.php?Target=niigatagovernor201804

-米山隆一・新潟県知事が4月18日に辞職表明をしました。あなたは辞職の判断についてどう思いますか?
妥当だと思う 628件 42.58%
どちらかといえば妥当だと思う 365件 24.75%
辞職するほどのことではないと思う 356件 24.14%
何があっても辞職してほしくなかった 126件 8.54%

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000173072&id=bodyimage1

週刊誌による女性問題報道に端を発した今回の辞任劇に、実に3分の2以上の層が「妥当だと思う」「どちらかといえば妥当だと思う」と答えました。政策面のつまずきではなく、知事個人の“素質”が取り沙汰されてしまった格好ですが、有権者は実に厳しい目を向けていると言わざるを得ません。
一方で、「辞職するほどのことではない」「何があっても辞職してほしくなかった」と期待を寄せた層も4人に1人を超え、「待望の反原発知事」の失脚が、地元に大きな爪跡を残していることが窺えます。

-あなたは普段、国の政治において、どの政党を支持していますか?
支持政党なし 550件 37.62%
自民党 453件 30.98%
立憲民主党 252件 17.24%
希望の党 19件 1.30%
民進党 44件 3.01%
共産党 66件 4.51%
公明党 32件 2.19%
日本維新の会 10件 0.68%
自由党 9件 0.62%
社民党 27件 1.85%

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自民党の強さが目立ちますが、それを抑えて「支持政党なし」が4割近くに迫っています。かつて「自民王国」と言われた新潟県も、政党離れの風は容赦なく吹きつけているようです。
一方、野党第一党となった立憲民主党は17%の支持を集め、他の野党から頭抜けた存在感を放っています。

- あなたは安倍内閣を支持しますか? 支持しませんか?
支持する 279件 19.18%
どちらかと言えば支持する 302件 20.76%
どちらかと言えば支持しない 434件 29.83%
支持しない 440件 30.24%

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000173072&id=bodyimage3

逆風が強くなってきたと言わざるを得ない安倍内閣への支持は、「支持する」「どちらかと言えば支持する」を合わせても39.94%に止まり、逆に「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」を合わせた60.07%に大きく水をあけられています。支持政党なしと答えた多くの層が不支持に回ったと考えられるほか、自民党支持層の中にも、不支持と答える有権者が増えてきたと言えそうです。

- あなたは次の新潟県知事を選ぶ際に、どの政党の知事候補者を応援しますか?
与党 338件 23.26%
野党 358件 24.64%
特に政党のこだわりはない 757件 52.10%



【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000173072&id=bodyimage4

ここでは非常に興味深い結果が出ました。
次にどの政党の知事候補を支持するかという問いに、与党・野党がそれぞれ23.26%、24.64%とほぼ拮抗。そして半数以上の52.1%が、「特に政党のこだわりはない」と回答しています。先の国政での支持政党を問うた結果を加味すれば、与党支持者の全部、もしくは野党支持者の全部が、次の知事候補を所属政党で全面支持するわけではない――。そんな風に言えそうです。

-あなたは柏崎刈羽原発再稼働に賛成ですか、反対ですか?
賛成 183件 12.63%
どちらかといえば賛成 199件 13.73%
どちらかといえば反対 462件 31.88%
反対 605件 41.75%

国政を二分する原発再稼働問題。今回の調査では、再稼働に「NO」と答えた層が「反対」「どちらかといえば反対」を合わせ、73.63%と圧倒的多数を占めました。それでも、4人に1人は「賛成」または「どちらかといえば賛成」と答えており、国策をめぐる議論が次の知事選挙に及ぼす影響はやはり小さくなさそうです。

以上のような調査結果から、現職知事の辞任に端を発する新潟県知事選は、原発再稼働議論を色濃く内包したまま、従来の政党の影響力が弱まっていく中で次期選挙が行われそうな雲行きとなってきました。
もちろん、連日混迷を極めている国政と安倍政権の行く末によっては、大きなうねりも予想されます。リサーチコムでは、引き続き新潟県知事選を取り巻く世論の動きを定期的に調査して参ります。

- あなたの性別は?(新潟県内より)
男性 678件 45.11%
女性 825件 54.89%

- あなたの年代は?(新潟県内より)
80歳以上 184件 12.31%
70代 440件 29.43%
60代 508件 33.98%
50代 218件 14.58%
40代 92件 6.15%
30代 29件 1.94%
18~20代 24件 1.61%


〈調査方法〉新潟県の電話帳掲載者から無作為に電話番号を抽出し、固定電話に自動音声が電話をかけるリサーチコムで、2018年4月21日(土)~22日(日)に調査した。発信した番号は22,000件、有効回答1,449人。回答率6.5%(発信ベース)。


■ 電話調査サービス「リサーチコム」について ■
リサーチコムは、全国の50歳以上のターゲットを強みとした地域ピンポイントで実施できる電話調査サービスです。幅広い視点でインターネットやSNSではアクセスし難いシニア層をターゲットに電話調査を実施し、調査レポートを発行しています。全国または指定地域1万世帯への電話調査を10万円という低価格から実現し、市場調査・世論調査をもっと身近なものへと推進しています。また、選挙情勢調査では、的中率70%の動向予測等を行い、定評を得ています。

<リサーチコム公式サイト>
http://researchcom.jp/

■ 調査レポート (無料) ■

【リサーチコム】新潟県のシニア世代を中心とした次期新潟知事選挙に関する電話調査サマリレポート
調査日:2018年4月21日(土)~22日(日)
http://researchcom.jp/casestudy/marketsurvey/detail_LP.php?Target=niigatagovernor201804

■ 調査レポート (有料) ■

【リサーチコム】新潟県のシニア世代を中心とした次期新潟知事選挙に関するクロス集計レポート〉
調査日:2018年4月21日(土)~22日(日)
詳しくは下記よりお問い合わせください。


<調査レポートに関するお問合せ>
ルーシッド株式会社 リサーチコム電話調査事務局
(TEL)03-4579-8181 /(MAIL)info@researchcom.jp

<会社概要>
【会社名】 ルーシッド株式会社
【代表者】 代表取締役社長兼CEO 今村玲子
【設 立】 2008年12月
【資本金】 1,000万円
【所在地】 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-1 クロスサイドビル5F
【企業HP】 http://www.lucidsoft.jp/

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000173072&id=bodyimage5


情報提供元: Dream News
記事名:「 “辞任は妥当、でも原発再稼働にはやっぱり反対!? 混迷深める新潟県知事選”リサーチコム世論調査(新潟県)