Tinker Boardは、ASUSTeK Computer社が開発したカードサイズのLinuxベースの高性能なシングルボードコンピュータで、今回リリースされたTinker Board Sは、その改良された新型ボードとなります。


Tinker BoardとTinker Board Sは、Tinker Boardシリーズの2種類のボードとして、継続して販売されることが予定されています。


Tinker Boardは、Rockchip(R) RK3288のクアッドコアの1.8GHzのCPUとARM Mali-T764 GPUが搭載されたハイパフォーマンスのシングルボードコンピュータで、同クラスのLinuxベースのカードサイズのシングルボードコンピュータと比べるとCPU/GPUパフォーマンスが高速で、WifiやBluetoothの機能に加え、ギガビットイーサー、HD Codecのオーディオや4K Decodeなどの機能が搭載されており、ひとクラス上のスペックが特徴でした。

今回のTinker Board Sでは、更に多くのユーザのフィードバックを反映して、下記の点が大きく改良されています。




1) 16GB EMMCが標準搭載

ストレージがMicro SDのみから、16GBのEMMCが標準搭載に変更され、EMMC起動が可能になった。

Micro SDスロットも維持されているため併用も可能。


2) シャットダウンスイッチ用ピンヘッダーの追加

シャットダウン用のピンヘッダーが追加され、スイッチなどを接続すればワンタッチでシャットダウンプロセスをスタートさせることができるようになります。


3)電圧低下のアラーム機能の追加

Tinker Board Sを稼働中に、入力電圧の低下が発生した場合のアラーム機能が追加されました。


4)HDMIポートのCEC対応化

HDMIポートがCEC対応となり、HDMIで接続されたテレビ等のリモコン入力をHDMI経由でTinker Board Sに入力し制御することが可能となりました。メディアプレーヤなどをリモコンから操作が可能となります。


5)オーディオジャックのプラグイン検出機能のサポート

オーディオジャックにヘッドフォンやスピーカーが接続されると自動的に認識されますので、接続状態に合わせた利用が可能となりました。出力先の切り替えや設定などができるアプリケーションの可能性が広がります。


Tinker Board Sの詳しい情報は、次のページを参照ください。


「Tinker Board S とは」

http://www.physical-computing.jp/page/21



Tinker Board IOマップ


Tinker BoardとTinker Board Sとの比較


*1. OSビルドインのメディアプレイヤーを使うことで、ARM(R) Quad-Core Mali GPUによる最大解像度4K、フレームレート30hzの

H.264/H.265 ハードウエアデコーダ支援が得られます。

*2. 火傷などの可能性を防ぐため、SoCまたはヒートシンクの表面を触らないでください。

*3. Wif及びBluetoothの機能については、日本国内の技術適合取得済みです。


また、Tinker Board Sに対応した最新のTinker OS 2.0.4では、様々な周辺機器がTinker Boardで利用できるようにOSレベルで対応しており、タッチスクリーンLCD、カメラモジュールなどの周辺機器が多数利用できるようになっています。TechShareでも対応製品を近日中に販売開始予定です。


TechShareの代表取締役 重光貴明は、下記の通り述べています。「Tinker Boardは、ハイスペックなLinuxベースのシングルボードコンピュータとしてポテンシャルを持った製品だが、EMMC対応、シャットダウンスイッチ用ピン追加、HDMやオーディオジャック等のI/O機能の改善などを盛り込んだTinker Board Sのリリースで、組み込みで利用するための基盤が整い利用できる範囲も大きく広がった。また、ASUSTeK Computer社は、最新OSで積極的に周辺機器の対応を進めており、周辺機器やサービスと連携して利用するパートナーを含めたエコシステムの整備が進んできており、最新のTinker OSで利用できるパートナー製品は大幅に増えています。これらの利用環境の改善とASUSTeK Computer社の持つ開発能力、安定した供給基盤、そしてカスタム対応力などから、個人ユースだけでなく、組み込み量産のマーケットでも、Tinker Board Sは、有力な選択肢の1つとして、今後もその利用が期待される製品になると考えています」


Tinker Board Sの国内販売価格はオープン価格で、2018年1月15日(月)からTechShareの通販サイト「Physical Computing Lab」のサイトで予約販売を開始し、2月上旬までに入荷次第、出荷開始をする予定です。

1月末日までの先行販売での先行販売特別価格は、¥9,800-(税抜)となります。


Physical Computing Labサイト(TechShare通販サイト)

    http://www.physical-computing.jp


また、1月26日(金)18:30~20:00で、Tinker Board Sの先行販売の予約者限定で「ASUS Tinker Board S Pre-Release Meeting」を開催する予定です。


TechShareでは、Tinker Board Sの自社サイトでの限定数の先行販売からスタートし、今後、調達状況が安定し次第、販売店開拓やその他の販売サイト等の販売を順次進めていく予定です。

ASUSTeK Computer社について


ASUSは、Fortune誌にて世界で最も称賛される企業の1つであると高く評価されました。明日をスマートな生活にするため、革新的な製品の開発に専念しています。包括的なポートフォリオには、Zenbo、ZenFone、ZenBook、およびAR、VR、IoTとともにさまざまなIT機器および世界シェアNo.1マザーボードなどコンポーネントが含まれます。 ASUSは世界中で17,000人以上の人材を擁しており、5,500人以上の世界TopクラスのR&D人材を確保しています。イノベーションを軸に、品質にコミットしたASUSは、4,385の賞を受賞し、2016年には約133億米ドルの収入に達しました。


ASUS JAPANホームページ:https://www.asus.com/jp/

TechShareについて
社名:TechShare株式会社
所在地:〒135-0016 東京都江東区東陽5丁目28-6 TSビル
設立:2012年1月
資本金:2,000万円
代表者:代表取締役 重光 貴明

TechShare株式会社は、シミュレーションソフトウェアとオープンソースハードウェアの販売及び関連製品の開発・販売と受託開発・技術研修などの技術サービスを提供する企業です。物理シミュレーションや振動解析等のソフトウェアの販売事業、Arduino、Raspberry Pi、BeagleBone、Tinker Board、LattePanda等のオープンソースハードウェア、量産用カスタムボード、周辺機器等の販売事業の2つの事業の核として、周辺技術サービスを含めて自動車、建設機械他の民間企業、官公庁研究所、大学・高専等の教育機関向けを中心に事業展開しています。


オープンソースハードウェア事業関連サイト:http://www.physical-computing.jp/

TechShare公式サイト: http://www.techshare.co.jp/








情報提供元: Dream News