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<調査結果サマリ>
1.カレーの種類別出前注文数推移
出前館の「カレー」ジャンルの2013年1月~2017年10月の出前注文実績を調査したところ、2017年10月の商品注文数の成長率は、欧風カレーが110%だったのに対して、バターチキンカレーは同151%、ビリヤニは同163%、キーマカレーは同137%と伸びていた。
また、「カレー」ジャンル全体での女性の注文者割合が35%なのに対して、バターチキンカレーやタイカレーの注文者は半数近くが女性だった。インド系カレー、タイカレーのメニュー拡充によって女性の利用者が増えたと考えられる。
2.注目カレーメニュー
●インド系カレー
「バターチキンカレー」はインドカレーの中でも日本人に人気のメニューの1つで、大手外食チェーンでもメニューに取り入れられたり、コンビニの中華マンの具材になるなどしている。出前館では、2013年から2014年の成長率が335%、以降も年間商品注文数は毎年200%超の成長率となっている。
「ビリヤニ」はインドやその周辺国で食べられているスパイスと肉の炊き込みご飯。2013年から2014年の成長率が435%、以降も年間商品注文数は毎年200%超で成長している。
「キーマカレー」は、他のインドカレーと比べて欧風カレーを扱う店舗でも提供されているのが特徴。また、キーマカレー、ドライカレーだけを提供する店舗もあり、インドのキーマカレーとは違ったメニューを提供している。
●タイカレー
2013年から2014年、2014年から2015年では成長率は前年比マイナスだったが、2015年から2016年からパクチー人気と合わせて注文が大きく伸び前年比144%となった
3.進化系ナン
本格的なインド料理店が増えたことで、定番の「チーズナン」「プレーンナン」以外にも、ナンだけで食べられるおかず系の「マサラクルチャナン」「キーマナン」やデザート系の「カブリナン」「あんこナン」などのナンが出前でも提供され始めている。
<調査データ詳細>
出前館の「カレー」ジャンルの2013年1月~2017年10月の出前注文実績を調査したところ、商品注文数に変化が起きていることがわかりました。
初めに、2013年~2016年のカレーの年間出前注文数の成長率を見ると、インド系カレー(バターチキンカレー/キーマカレー/ビリヤニ)、タイカレーの注文数が2015年から伸びており、2017年10月の商品注文数については、「バターチキンカレー」が前年同月比151%、「ビリヤニ」が同163%、「キーマカレー」が同137%と、スパイスをブレンドし、小麦粉を使って煮込む「欧風カレー」の同期間の成長率が110%だったのに対して大きく成長していると言えます
また、「カレー」ジャンル全体の注文者のうち女性は35%ですが、「バターチキンカレー」や「タイカレー」の注文者は、半数近くが女性でした。本格的なインド料理やタイ料理を提供する店舗が増え、そういった料理を家庭で手軽に食べられるようになったことで、新しい顧客を獲得し、出前注文数が増えたと考えられます。
以下では、注文の増えているカレーをご紹介いたします。
●バターチキンカレー
「バターチキンカレー」は、ヨーグルトと香辛料にトマトやバターなどを加えて作ったもので、インドカレーの中でも日本人に人気のメニューの1つです。
2013年から2014年の成長率が335%と大きく伸び、以降も年間商品注文数が毎年200%の成長をしています。
●ビリヤニ
「ビリヤニ」は、インドやその周辺国で食べられているスパイスと肉の炊き込みご飯。インドでは結婚式などのお祝いの席の食事として出される国民食となっています。日本では先述のバターチキンカレーや他のインドカレーほど知られてはいませんが、大手レシピサイトでレシピが紹介されるなど徐々に認知されてきています。
出前館では、2013年から2014年の成長率が435%と注数が大きく伸び、以降も年間商品注文数が毎年200%で成長しています。
●キーマカレー
「キーマカレー」は、ひき肉を用いたカレー料理。日本のドライカレーもキーマカレーの一種です。「キーマカレー」の定義はひき肉を使っていることだけなので、他のインドカレーと比べて欧風カレーを扱う店舗でも提供されているのが特徴です。また、キーマカレー、ドライカレーだけを提供する店舗もあり、そのひとつである「キーマの王様」では、注文数の最も多かった「焼きチーズキーマカレー」の他、「アボカドチーズキーマカレー」や「青ネギキーマカレー」など、インドのキーマカレーとは違ったメニューを提供しています。
●タイカレー
「タイカレー」とは、タイ料理を代表するスープで、様々な香辛料・ハーブ、水かココナッツミルク、肉・魚介類、野菜や果物などから作られるもの全般を指します。今回出前総研では、「グリーンカレー」「レッドカレー」「イエローカレー」「マッサマンカレー」を「タイカレー」と定義し、集計を行いました。
「タイカレー」は、2013年から2014年、2014年から2015年では成長率は前年比マイナスでしたが、2015年から2016年からパクチー人気と合わせ注文が大きく伸びています。出前館では、タイ料理店以外でも、インド理店でも「タイカレー」やタイ料理が提供されています。
また、インド料理の店舗が増えたことで「ナン」も「プレーンナン」「チーズナン」といった定番商品の他に、ナンだけで食べられるような「キーマナン」「マサラクルチャナン」や、デザートになる「カブリナン」「チョコレートナン」「ココナッツナン」など新しいナンのメニューが多数提供されています。2017年10月の商品注文数については、ナン商品が前年同月比132%だったのに対して、「ゴマ(セサミ)ナン」は同199%、「チョコレートナン」は同173%、「ココナッツナン」は同158%と定番商品以外の注文も増えていることがわかりました。
以下では、出前総研で注目するナンをご紹介します。
●おかず系ナン
●デザート系ナン
今後も『出前総研』では、最新の出前・デリバリーに関する調査研究と情報発信を行って参ります。
※本リリースに記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
※価格はすべて税込価格です。また、価格は地域によって異なる場合があります。
【調査概要】
「カレー」ジャンルの注文実績
・調査期間:2013年1月~2017年10月
・調査対象:出前館の「カレー」ジャンルの注文数と注文内容
【出前総研 概要】
これまでの『出前館』運営により蓄積してきた経験と知見を活かし、自ら情報を発信していくことにより、日本の出前・デリバリーを含めた中食産業、外食産業を中心とした「食」産業の活性化に貢献していくことを目的に開設された機関です。出前・デリバリーを含む中食に関する領域を総合的に調査・研究し、情報発信しております。また、日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』の運営によって得た様々なデータや、その経験を活かしたメニュー開発、プロモーションや配送等の出前・デリバリーに関連するコンサルティング活動も同時に行っております。(『出前総研』:https://dri.themedia.jp/)
【運営会社:夢の街創造委員会株式会社 概要】
■設立:1999年9月9日
■資本金:11億1,330万円(2017年8月末現在)
■所在地:(大阪本社)〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-6-8 御堂筋ダイワビル8階
(東京本社)〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館15階
■代表者:代表取締役社長 中村 利江
■WEBサイト:http://www.yumenomachi.co.jp/
■主な事業概要:日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』https://demae-can.com/の運営