概要

◆2016年度のサロン用化粧品市場は、前年度比1.3%増の1,661.5億円。サロン市場全体でみると、美容室の乱立や顧客単価の減少、来店サイクルの長期化など、依然として厳しい状況にある。しかし、サロン用化粧品市場は、販売面では取引店舗数の増加や重点サロンへのサポート体制の強化、不正流通対策の徹底化といった要因により、堅調な推移をみせている。また、商品面ではアッシュ系や高明度・高彩度のヘアカラーブームの影響に加え、ヘッドスパ・オーガニックなど高付加価値の商品・サービスの提供を謳ったブランドの投入といった要因が市場の拡大に寄与している。


◆なかでもヘアカラーブームについては、HFCプレステージジャパンが「イルミナ カラー」を発売(発売当時はP&Gジャパンの展開ブランド)して以降は、髪を傷めずに綺麗に染めあげることを謳ったカラー剤が積極的に発売されている。これらのブランドは、ヘアカラーに興味を持ちつつもダメージを気にして中断した層や未経験者層を獲得することで市場の拡大に寄与している。特に「イルミナ カラー」は美容師だけでなく、一般消費者からも支持を獲得。通常のヘアカラーよりも高価格でありながらも人気を集め、ヘアカラーブランドの指名ブームを引き起こしたブランドとして急成長を遂げている。


◆また、高付加価値の商品・サービスの提供を謳ったブランドについては、比較的生産性が低いアシスタントを有効活用するため、ヘッドスパブランドが人気を集めている。具体的には、「イーラル」(日華化学)や「ナシード スパ&トリートメント」(ナプラ)、「コタヘッドスパエヴァーリーフ」(コタ)などが挙げられる。これらのブランドでは、ヘッドスパメニューの提案を通じてアシスタントの生産性向上に注力。ヘッドスパメニューの浸透に伴って出荷量を伸ばし、市場の拡大に貢献している。


◆販売面では、直販体制を構築している企業を中心として、重点サロンへのサポート体制を強化し、サロンの収益性向上および自社の成長に繋げている企業が多くなっている。例えば、ミルボンでは2017年11月から「オージュア」の新リーダー制度として『オージュアコンダクター』を新設。サロンにおける年間目標の設定や目標達成に向けたプロセス管理などを教育する体制を構築している。また、アジュバンコスメジャパンでは『アジュバンサロン』を中心として『MAPシステム』による経営支援や営業担当者・インストラクターによる訪問講習などを実施しており、店販品の提案力向上を図っている。


◆当資料では、今後一層厳しさを増すことが予想されるサロン用化粧品市場について、展開ブランドや売上高、販売方法など様々な角度から徹底分析。サロン用化粧品の今後の市場性と方向性についてレポートしている。



TPC市場調査レポート

「2018年 サロン用化粧品の市場分析調査」

―ヘアカラーの復活:高価格メニューの提案でサロン経営をサポート―

詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr210180383

資料体裁:A4判 173頁

発刊日:2017年11月17日

頒価:87,000円(税別)



【会社概要】

会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社

所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル

事業内容:マーケティングリサーチおよび調査レポートの出版

コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/

オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/

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情報提供元: Dream News