アプリケーションパフォーマンス企業のリバーベッドテクノロジー株式会社(代表取締役社長 レオ・キーリー(Leo Keely)、所在地:東京都渋谷区、以下リバーベッド)は本日11月15日、Riverbed SteelCentralの最新バージョンを発表しました。これにより、同社のデジタルエクスペリエンス管理(DEM)プラットフォームが大幅に強化され、企業がデジタルサービスのパフォーマンスを確保するとともに、ユーザエクスペリエンスを最適化できるよう支援します。リバーベッドは、サービスの構成要素が、オンプレミス、クラウド、あるいはその両方(ハイブリッド)にあるかに関わらず、総体的なDEM能力とサービスを拡大し、デジタルエクスペリエンスのチェーン全体の管理とトラブルシューティングを行う能力を向上させます。

SteelCentralの最新バージョンでは、以下のDEM能力を向上させています。
■エンドユーザエクスペリエンスとネットワークパフォーマンス管理のシームレスな統合を実現
■コンテナ監視の改善とアプリケーションパフォーマンスのトラブルシューティング強化により、DevOpsアプリケーションライフサイクルを促進
■デジタルトランスフォーメーションによって生まれるビッグデータの要件に適応
■AWSおよびAzureに対応した新しいパフォーマンスコマンドセンターにより、DEMへの移行を促進
■SteelCentral AternityとServiceNowの統合により、1回目の通話での問題解決を大幅に向上

リバーベッドのSteelCentral担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのマイク・サージェント(Mike Sargent)は次のように述べています。「多くの企業は、重要なデジタルサービスをより迅速かつ俊敏に顧客や従業員に提供する必要がある一方、自社の環境におけるインフラ、ネットワーク、アプリケーション、クラウド、エンドユーザ・デバイスといったあらゆる要素が、どのようにエンドユーザエクスペリエンスに影響を及ぼしているかを理解していません。SteelCentralの最新バージョンは、お客様がデジタルサービスのチェーン全体を最適化し、事業の成長を達成する上で必要とされる、包括的な可視性を提供するという当社のビジョンを促進しています」

デジタルエクスペリエンスのあらゆる側面をシームレスに管理
SteelCentralは今回のアップデートで、DEMプラットフォームとの相互運用性を拡大し、エンドユーザエクスペリエンスとネットワークパフォーマンスのワークフローをシームレスに監視します。SteelCentralユーザは、パフォーマンスの問題を調べる際、単一のシームレスなワークフローにおける、デバイス、アプリケーション、ネットワーク、インフラの健全なトラフィックを分析できます。これによりRiverbed SteelCentralは、デジタルエクスペリエンスのあらゆる側面をシームレスに管理できる唯一のソリューションとしての地位を確立しました。また、SteelCentral Aternityは、ITサービス管理のリーダーであるServiceNowと新たに統合を行います。この統合によって、一定のパフォーマンス閾値を超えると自動的にチケットを発行するクローズドループのトラブルシューティングチケットソリューションを構築でき、ティア1のサポートプロフェッショナルに豊富なパフォーマンス情報が提供されるため、1回目の通話での問題解決が大幅に向上します。

高性能接着剤製品の開発・製造で業界をリードするLORD Corporationは現在、Riverbed SteelCentral Aternityのメリットを享受しており、本製品の最新バージョンにおいて新たに強化された機能を導入し、エンドユーザエクスペリエンスとネットワークパフォーマンス管理のシームレスな統合を実現する予定です。

LORD CorporationのグローバルITエンタープライズアーキテクトであるエティエンヌ・プロヴァンシェ(Etienne Provencher)氏は次のように述べています。「当社では、サービスが稼働中かダウンしているかを単に知る以上のことが要求されていますが、サービス状況が期待に反している際にそれを自立的に知る必要があります。当社はRiverbed SteelCentral AternityとSteelCentral NetProfilerを導入することで、重要なビジネスアプリケーションに関するユーザエクスペリエンスの考え方を理解するとともに、当社のビジネスサービスのグローバルなネットワークの健全性を把握するという公約を果たせています。グローバルIT組織としての次なる開拓分野は、それら2つの重要データを単一の視点に統合することです。その結果、当社は、コストが最適化され、集中管理され、更にオンプレミスとクラウド双方で提供されるサービスの分野において、エンドツーエンドの高品質なユーザエクスペリエンスを継続的に維持できるようになります」

関連動画(英語): Integrated Visibility Ends the "Network Blame Game"and Speeds Mean Time to Repair
https://www.youtube.com/watch?v=M2r3gwHpLCw&feature=youtu.be

DevOpsのためのコンテナ監視の画期的アプローチ
アプリケーション開発におけるコンテナベースのアプローチが普及したことで、DevOpsへの根本的な移行が進んでおり、企業が新しいデジタルサービスの発売、管理、トラブルシューティングを行う際には俊敏性と柔軟性が求められるようになってきました。SteelCentralは、今回のアップデートでコンテナ監視の画期的アプローチを採用し、コンテナのイメージそのものを変更せずに、コンテナおよびアプリケーションのパフォーマンスを管理できるようになりました。これにより企業は、開発チームがアプリケーションやコンテナを構築する方法を変更することなく、コンテナ化された幅広いアプリケーションを具現化する事が出来ます。この新しいダイナミックなアプローチは、KubernetesやSwarmなどのコンテナオーケストレーターと共に動作します。

さらに、最新アップデートでは、あらゆるトランザクションにおける全面的なエンドツーエンドのトランザクション記録に対し、アプリケーションログメッセージをアプリケーションパフォーマンスデータに「縫い込む」機能を導入しています。増強された追跡データおよびログデータは、パフォーマンスの問題やアプリケーションエラーのトラブルシューティングを行う手間を大幅に簡略化します。アプリケーション開発者/サポート担当者はログメッセージを検索し、それを生み出したアプリケーション活動のそれぞれの場所を特定できます。また、アプリケーションのトレースを探索し、コールスタックのどこでメッセージが作成されたかを正確に把握できます。この能力なしには、エンジニアはサイロ化されたログ分析ソリューションに頼らなければいけなくなり、長時間かけてログメッセージをコードやAPMデータに関連付けなければなりません。

今やネットワークパフォーマンスを大規模、大容量環境で管理
デジタルトランスフォーメーションが変化を押し進めるする中で、ビッグデータ環境の普及は多くの企業のネットワーク環境を根本的に転換してきました。金融サービス、医療、小売、政府などの業界は、堅牢なネットワーク環境を活用して日々の業務をこなしていますが、そうした環境においてパフォーマンスと継続性を維持することが重要な課題となり得ます。

今回のアップデートで、ネットワーク情報を収集する能力と、そのプロセスの回復力を強化することで、企業がネットワークパフォーマンスを大規模かつ大容量の環境で管理する能力を大幅に向上させています。リバーベッドの複数のアプライアンス向けに40ギガバイトのNICカードが発表され、企業はSteelCentralを使用して、よりスピーディにネットワークパフォーマンスを確保できます。また、SteelCentralは、重複排除で毎秒2,000万のフロー、ローフローで毎秒2億のフローにまで、フローのキャパシティを倍増させており、 分析機能のためにいっそう包括的な情報や強化された情報を処理する能力を与えます。さらにリバーベッドは、大規模なネットワークパフォーマンス管理(NPM)環境を中央で管理する新しい機能を追加し、要求に応じてグローバルに変更を行います。その結果、大規模かつ大容量のNPM要件を持つ企業のパフォーマンスを管理するアプローチが、より一貫性と俊敏性を備えたものになります。

新しいパフォーマンスコマンドセンターのモジュール式サービス
企業がDEMのパフォーマンスの具現化と管理を行う中で、パフォーマンス上の課題に対処するための知識を模索することは成功への障壁になる可能性があります。リバーベッドは今回のアップデートで、柔軟なモジュール式のサービスであるパフォーマンスコマンドセンターを導入することにより、顧客がそうしたリスクを軽減できるようにしており、企業はリバーベッドのドメインに関する専門知識を活用する、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを促進できます。このモジュール式ソリューションは、SteelCentralの各パフォーマンスドメイン(エンドユーザ、ネットワーク、アプリケーション、インフラ)をカバーしており、企業がオンプレミス、またはAmazon Web ServicesもしくはMicrosoft Azureで導入できる、柔軟なモデルを提供します。同様に、導入されたサービスは顧客またはパートナーに移管でき、リバーベッドによる管理、もしくはサービスとして管理されます。

EMAのシニアアナリストであるシェイマス・マギリカディ(Shamus McGillicuddy)氏は次のように述べています。「当社が欧州と中東で実施した大規模な調査によると、ネットワーク運用のプロフェッショナルたちは、エンドユーザエクスペリエンスの可視性をネットワークパフォーマンス管理ソリューションにおける必須の機能と考えています。中核を成すNPMソリューションを通じてそうしたエンドユーザの洞察が得られない場合、ネットワーク管理システムと専門のエンドユーザエクスペリエンス監視ツールが統合されていることが多々あります。最新のRiverbed SteelCentralは、エンドユーザとデジタルエクスペリエンスの管理における同社のリーダーシップをいっそう強固にするもので、とりわけAternityとNetProfilerの製品の統合は、ネットワーク運用チームやエンドユーザサポートチームの主要なニーズに対応します。全体的に、エンドユーザの視点から推進されてきたリバーベッドの洞察力や統合の幅広さは、それが帯域幅の最適化、ITSMインシデントの修正、あるいは掘り下げたアプリケーション診断のいずれであっても、ネットワークやアプリケーションパフォーマンスデータの同化や、それを実用的な成果に転換する上で汎用性があり、業界をリードしています」

情報提供元: Dream News