※当資料は、米国研究製薬工業協会米国本部が、現地時間2017年7月18日に発表した報道資料を日本で抄訳したものです。

ワシントンD.C.、2017年7月18日:米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、アナリシス・グループ社(The Analysis Group, Inc)に委託した調査結果に基づいてまとめた報告書「バイオ医薬品のパイプライン:臨床開発段階にある革新的な治療法」(The Biopharmaceutical Pipeline: Innovative Therapies in Clinical Development)の中で、世界で臨床開発段階にある医薬品の74%が、これまでに存在しなかった新たなアプローチによって病気と闘う、ファースト・イン・クラス(画期的新薬)の医薬品となる可能性を秘めていると発表しました。本報告書は、医薬品開発におけるパイプラインの世界的現状を調査し、バイオ医薬品業界の研究者たちが現在追究している新たなアプローチについて検証しています。

今回の報告書は、前回の分析を更新したもので、細胞治療や遺伝子治療に加え、DNA治療薬・RNA治療薬、結合モノクローナル抗体など、新たな治療法へのアプローチに注目しています。また、この分析によると、がんを含む腫瘍学の分野においては4,000件超、心血管疾患については450件、加えて神経系疾患の分野ではアルツハイマー病の143件、パーキンソン病の67件、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の29件を含む700件の治療法が臨床開発段階にあることが判明しました。

PhRMAの理事長兼CEOであるスティーブ・J・ユーブル(Stephen J. Ubl)は次のように述べています。

「私たちは医薬品の新時代を迎えており、科学の躍進が患者さんのケアを変貌させ、世界的に最も困難とされる医療問題に対する治療法の発見も可能となっています。今回の新たな報告書が裏付けているとおり、病気を予防、治療し、完治させてしまう信じ難いほどの医学的躍進の始まりを目の当たりにしているのです。」

報告書は更に、臨床開発中の822件の治療法がアメリカ食品医薬品局(FDA)により希少疾病用医薬品の指定を受けていることを報じていますが、希少疾病の中で承認された治療法が存在するものはわずか5%に過ぎないという現状を踏まえれば、この事実は極めて重要であると言えるでしょう。


報告書の全文は、下記URLからダウンロードできます。(英文のみ)
“The Biopharmaceutical Pipeline Innovative Therapies in Clinical Development ”;http://www.phrma.org/report/the-biopharmaceutical-pipeline



●米国研究製薬工業協会(PhRMA)
PhRMAは、米国で事業を行なっている主要な研究開発志向型製薬企業とバイオテクノロジ―企業を代表する団体です。加盟企業は新薬の発見・開発を通じて、患者さんがより長く、より健全で活動的に暮らせるよう、先頭に立って新しい治療法を探求しています。加盟企業の新薬研究開発に対する投資額は、2000年からの累計では6000億ドル以上に達し、2015年単独でも推定で588億ドルになりました。



●米国研究製薬工業協会(PhRMA)日本オフィス
PhRMA日本オフィスは、米国PhRMAの会員である研究開発志向の製薬企業の日本法人で構成されており、画期的新薬が開発できる環境や患者さん中心の医療制度の確立に向けて25年以上に渡って活動を続けています。加盟企業は、アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社、アッヴィ合同会社、MSD株式会社、セルジーン株式会社、日本イーライリリー株式会社、バイオジェン・ジャパン株式会社、ファイザー株式会社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社、ムンディファーマ株式会社、ヤンセンファーマ株式会社(五十音順)の10社です。



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情報提供元: Dream News