今回発表されたオートクチュールの目玉となったデザインは「白象」。桂由美クリエイティブチームに参加されている人気デザイナーの岩谷俊和さんが、京都・養源院の杉戸に描かれた尾形光琳作の印象的な白象からインスパイアを得てデザインを提案、加納幸で製作を担当したものです。技術面では加納將資社長が直接指揮をとり、西陣の伝統的なテクニックを駆使して見事に立体的なファブリックを完成させました。


パリコレへの出展が決まった今春、桂由美さんとデザイナーの岩谷俊和さんが加納幸を訪れて着目したのは、西陣織が誇る伝統技術、引箔(ひきばく)。高級和紙を本金や顔料で着色し、糸状に極めて細く裁断して織り込むことにより、生地に高級感と奥行きを与えるその表現に感銘を受けられ、今回のショーのコスチューム製作を担当することとなりました。


さらには、象の体の白さがクリアに際立つようにしたいというご要望に応えるため、伝統的技術ではあるものの、西陣では廃れつつある倍越しのテクニックを採用することになり、結果としてユニークな象の図柄が華やかなドレスやコート生地でもクリアに表現されています。


今回のファブリック製作にあたっては、パリコレまでの時間が非常に限られており、難易度の高い生地を最短時間で完成させることが求められましたが、各社の想いと技術が結集した結果、素晴らしいお披露目となりました。


今後は、オートクチュールのファブリック以外にも、Yumi Katsuraブランドの店舗向けにバッグ、シューズをはじめとする商品開発を共同で行っていく予定です。


株式会社加納幸

京都市上京区堀之上町20

電話075-441-3114(代表)※本件へのお問合わせは広報へ

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情報提供元: Dream News