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子育てに楽しさと新たな価値を提供する株式会社コズレ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中穣二郎、以下コズレ)は、全国のママパパ(含、妊婦)を対象に「受動喫煙に関する意識調査」(期間:6月23日~26日 有効回答者数1,050 質問方法:webアンケート)を実施し、その結果を本日、発表しました。
【調査結果概要】
● ママパパのほぼ全員が受動喫煙による健康被害を認知している
● 約8割のママパパが受動喫煙に関連して嫌な思いをした経験がある
● 受動喫煙対策を推進してほしい場所として、約7割のママパパが「路上」「飲食店」を挙げる
● 不特定多数が利用する施設に望む受動喫煙対策で、ママパパから最も支持を集めたのは「建物内完全分煙」
● 約8割のママパパが、受動喫煙対策に対する政党のスタンスは7月の都議選の投票に「影響する」「どちらかといえば影響する」と回答
コズレの記事もあわせてご覧ください。 http://feature.cozre.jp/76050
【調査結果詳細】
● ママパパのほぼ全員が受動喫煙による健康被害を認知している
たばこの受動喫煙のリスクを知っているかの問いには、ほぼ全員が知っていると答えました。子育て世代にとって、受動喫煙が妊婦、および子どもに健康被害をもたらすことは知っていて当然の知識になっており、この点に関しては政府や企業等の啓蒙活動が功を奏していると言えます。
● 回答者の約9割が現在は非喫煙者。一方で、約4割の家庭で同居者に喫煙者
現在喫煙している人は3%未満で、ママパパたちの中では禁煙が進んでいるようです。
一方、同居者の喫煙頻度は、「ほぼ毎日」「時々喫煙する日がある」の合計が約4割を超えました。妊婦や子どもの受動喫煙を防ぐために、喫煙者のパートナーや祖父母同居者とどうコミュニケーションを取り、工夫をしていくかが重要と言えるでしょう。
● 約8割のママパパが受動喫煙で嫌な思いをした経験あり
妊活中・妊娠中のとき、もしくは子どもと一緒にいたときに受動喫煙に関連して嫌な思いをしたことがあるかの問いについて、約8割のママパパが「はい」と答えました。
● 受動喫煙を経験した場所・対策を推進してほしい場所として、「路上」「飲食店」が上位に
妊活中・妊娠中のとき、もしくは子どもと一緒にいたときに受動喫煙に関連して嫌な思いをしたことがあるかの問いについて、約8割のママパパが「はい」と答えました。
子どもを妊活中・妊娠中、あるいは子どもが受動喫煙を経験した場所、対策を推進してほしい場所のいずれにおいても、「路上喫煙」「飲食店」が約7割の回答を集め1位・2位になりました。
他方で、経験場所の設問で目立たなかった公園や通学路などの「子どもが利用する屋外の空間」が3位に入りました。違いが出たのは、「子どもが利用する屋外空間」。公園や通学路などでの喫煙が気になるようです。
以下、低い割合にとどまった「公共交通機関」「医療機関」「行政機関」はすでに喫煙規制が進んでいます。また、「遊技場」もあくまで娯楽の場であり、生活に不可欠な空間ではありません。その点、「路上」「飲食店」は妊婦や子どもを含むあらゆる人が日常的に利用し、かつ現状喫煙規制が遅れている場所であるため、このような結果になったと考えられます。
「路上」で受動喫煙に関連して嫌な思いをしたときのことについて聞いてみたところ、「子ども供と散歩中、通りすがりの人が吸っていた。子ども供の顔の高さにたばこが来るのが怖かった」「コンビニの前にある灰皿の周りで、何人もの人がたばこを吸っていて、店内中へ入るときどうしても煙を吸ってしまう」といった歩きたばこやコンビニ前の副流煙に対する不満が多く寄せられました。
また「飲食店」の場合、「妊娠中に飲食店でに入ったところ、禁煙席をお願いしたが、店内は喫煙席と禁煙席はガラス1枚で仕切られているだけだった。で、天井側は空いているため、店内全体がたばこの煙で臭かった。つわりもあったので気分が悪くなりすぐに帰った」といったような店側の不十分な分煙への憤りの声が聞かれました。
● 約8割のママパパが受動喫煙のリスクを考慮した上で、おでかけ先を選んでいる
子連れでのおでかけ場所の選定にあたって受動喫煙のリスクを考慮するかの問いには、過半数のママパパが「どちらかといえば考慮している」と回答しました。「十分に考慮している」の回答者と合算すれば、約8割のママパパが受動喫煙のことを気にかけていることになります。前問の結果と合わせて見ると、受動喫煙のリスクを気にして外食を躊躇している、というママパパもいると考えられます。
● ママパパが最も望む受動喫煙対策は、煙の流出を完全に防ぐ「建物内完全分煙」
不特定多数の人が利用する施設での受動喫煙対策について最も望ましいものは、1位「建物内完全分煙」、2位「建物内禁煙」、3位「敷地内禁煙」で、以下「管理者が判断する」「建物内不完全分煙」と続きました。
喫煙室や喫煙ボックスといった設備投資のコストがネックとされる完全分煙ですが、喫煙者と非喫煙者の両方の立場を考えた折衷案として、ママパパたちからは最も多く支持を集めました。健康被害の認知はあっても、敷地内禁煙にこだわるのではなく、喫煙者の喫煙の自由もある程度は配慮したい、という非喫煙者の譲歩を読み取ることができます。
● 東京都による受動喫煙対策の動向にママパパも強い関心
7月2日に投票が行われる東京都議会選挙では、飲食店における受動喫煙対策が争点の1つになっています。東京都在住者に受動喫煙対策に対する政党のスタンスが投票行動に影響するかの問いには、「どちらかといえば影響する」が最も多く回答を集めました。「影響する」と合わせれば、約8割のママパパが投票先を選ぶにあたって、受動喫煙の問題を念頭に置いていることになります。受動喫煙対策の問題はママパパにとって、強い関心を集めていることがうかがえます。
【まとめ】
今回の調査を通じて、ママパパたちが妊婦や子どもに深刻な健康被害を与えかねない受動喫煙の問題に、強い関心を持っていることもわかりました。受動喫煙対策をめぐる議論は、今後も国政・地方政治の両方で活発に交わされることが予想されており、引き続き動向を注視していく必要があると言えるでしょう。
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