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没20年・生誕88年記念
「黛敏郎メモリアルシリーズ(全3回)」開幕!
黛敏郎(まゆずみ・としろう/1929-1997)は戦後音楽界のトップを走った作曲家です。
斬新な発想とダイナミックなサウンドは、世界で評価され、数々の芸術家に影響を与えました。
天才にしか為し得ない音楽に、誰もが憧れ注目したのです。
三島由紀夫とはオペラや電子音楽を作り、安部公房とはミュージカルを、モーリス・ベジャールとはバレエを作りました。黛とのコラボレーションから生まれた傑作は少なくありません。
美空ひばりや石原裕次郎のために映画の主題歌も作りました。
アカデミー賞映画「天地創造」や市川崑監督の映画「東京オリンピック」の音楽も作曲しました。
ミュージカルやオペラも書きました。
野球やプロレスのテーマ音楽として使われた「スポーツ行進曲」など誰もが知る曲も書きました。
現在も続くテレビ番組「題名のない音楽会」の初代司会者でもありました。
2017年4月で、黛敏郎が亡くなって20年を迎えます。
命日も近い4月5日「黛敏郎メモリアルvol.1」は、黛の東京音楽学校(現在の東京藝術大学)に入学直後の曲から、パリ留学を経て電子音楽や様々な経験を経て、鐘の響きに至った「涅槃交響曲」、そしてその後の創作まで重要作をたどります。
黛敏郎との交流が深かった演奏家とこれからの音楽界を担う、俊英たちによるコンサートとなります。
コンサート宣伝動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=gr6btfRyTQ8
■予定曲目について
◆「前奏曲」(1945)より、「天地創造」(1966)より
コンサートは黛少年が16歳で書いたピアノソロ「前奏曲Op.0」からはじまります。太平洋戦争が激化するなかで橋本國彦に指導をうけつつ作曲した「行進曲」。そして、終戦をむかえた後に書いた「エレジー」。そしてアカデミー賞映画「天地創造」を自身がピアノ編曲したテーマ等を秦はるひが演奏します。
◆「ヴァイオリン・ソナタOp.1」(1946)
この曲は、江藤俊哉のヴァイオリン、園田高広のピアノによって旧奏楽堂で初演されました。黛敏郎が進駐軍のクラブなどでジャズピアノを弾いていた経験も第2楽章で反映され、古典的な様式と新鮮な感覚が同居しています。黛の学友であった作曲家の矢代秋雄も傑作と絶賛しています。
この作品は「題名のない音楽会」などで交流のあったヴァイオリニストの大谷康子と、作曲家でピアニストの新垣隆が演奏します。
◆三島由紀夫の詩と黛敏郎の電子音楽による「理髪師の衒学的欲望とフットボールの食慾の相関関係」(1957)
この曲は、上演記録も不明とされる謎の作品です。今回、楽譜と詩が発見され、電子音楽パートを復元しての上演が行われます。詩の朗読は、黛敏郎の長男である黛りんたろう。三島由紀夫と黛敏郎のコラボレーションが60年の時を経て甦ります。
◆「シロフォン小協奏曲」(1963)
この曲は1963年、打楽器奏者の平岡養一の委嘱によって作曲されました。現在では、世界の打楽器奏者が上演する人気の作品です。オーケストラ版、吹奏楽版、ピアノ版など様々なバージョンが存在しますが、今回は弦楽オーケストラ版(清道洋一編)によって上演されます。打楽器ソロは世界的コンクールでも評価される打楽器奏者の岩見玲奈です。
◆「ROKUDAN」(1989)
この曲は、篠﨑史子のために黛敏郎が作曲しました。世界中で上演されるハープソロの傑作です。
箏の名曲である「六段」からインスパイアされ、日本的時空と音色彩が発揮される黛らしい創作です。
今回、唯一の初演者による演奏となります。
◆「ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのカプリチオ」(1988)
この曲は1988年、江藤俊哉の還暦を記念して作曲されました。
しかし、初演から20年以上埋もれていました。その復活上演を行ったオーケストラ・トリプティークによる久々の演奏となります。
ソロヴァイオリンには大谷康子を迎えます。
黛敏郎がヴァイオリンへ抱く深い共感があらわれた傑作となっています。
今回の「シロフォン小協奏曲」と「カプリチオ」の指揮は、7月21日の「黛敏郎メモリアルVol.2」で
ピアノリサイタルを行う野平一郎です。
作曲家でありピアニスト、さらには近年指揮活動も旺盛に行う野平は、東京藝大を経てパリへ留学し、電子音楽の作曲もしています。野平の精緻な思考と深く豊かな音楽性がどのように作用するか楽しみです。
黛敏郎没20年・生誕88年シリーズ
【黛敏郎メモリアルVol.1】
2017年4月5日19時開演 豊洲文化センター シビックセンターホール(5F)
予定曲目
天地創造より(1966)
12の前奏曲より(1945)
ピアノ:秦はるひ
ヴァイオリン・ソナタ(1946)
ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:新垣隆
ROKUDAN(1989)
ハープ:篠崎史子
三島由紀夫の詩と黛敏郎の電子音楽による「理髪師の衒学的欲望とフットボールの食慾の相関関係」(1957)
朗読:黛りんたろう、電子音楽パート復元:磯部英彬
シロフォン小協奏曲(1963・平岡養一委嘱/清道洋一による弦楽オーケストラ編曲)
ソロ:岩見玲奈
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのカプリチオ(1988・江藤俊哉委嘱初演)
ソロ:大谷康子
指揮:野平一郎
演奏:大谷康子、篠崎史子、新垣隆、秦はるひ、岩見玲奈
ゲスト:黛りんたろう
オーケストラ・トリプティーク
コンサートマスター:三瀬俊吾
ヴァイオリン:荒井智子、小澤麻里、甲斐史子、加藤美菜子、迫田圭、高須昌緒、千原徳子、内藤歌子、能澤摩耶、藤代優意
ヴィオラ:伊藤美香、神山和歌子、川田留生、滝本沙代
チェロ:任キョンア、竹本聖子、細井唯
コントラバス:佐藤洋嗣、志水祐亮
電子音響:磯部英彬
ライブラリアン:青島佳祐
主催:ジャパニーズ コンポーザー アーカイヴズ
チケット カンフェティより販売
全席自由(一般):4,000円
全席自由(学生):2,000円
全席自由(高校生以下):1,000円(税込)
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=37698
スリーシェルズ予約サイト
https://www.3s-cd.net/concert/mm/
Vol.2 2017年7月21日19時開演・オペラシティリサイタルホール
【黛敏郎メモリアルVol.2】没20年・生誕88年シリーズ
「野平一郎ピアノリサイタル:黛敏郎ピアノ作品集」
12の前奏曲(1945)
オールデゥーブル(1948)
「金の枝の踊り」バレエかぐや姫より(1950)
「天地創造」組曲(1960)
ほか
主催:ジャパニーズ コンポーザー アーカイヴズ
Vol.3 2017年10月4日19時開演
豊洲文化センター シビックセンターホール(5F)
【黛敏郎メモリアルVol.3】没20年・生誕88年シリーズ
「黛敏郎弦楽オーケストラ個展:オーケストラ・トリプティークによる」
弦楽オーケストラのためのエッセイ(1963・日フィル委嘱初演)
シロフォン小協奏曲(1963・平岡養一委嘱/清道洋一による弦楽オーケストラ編曲)
ソロ:岩見玲奈
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのカプリチオ(1988・江藤俊哉委嘱初演)
ソロ:大谷康子
バレエ「ザ・カブキ」よりの組曲(1986/より、清道洋一による弦楽オーケストラ編曲)
映画「天地創造」(1965/より清道洋一による弦楽オーケストラ編曲)
指揮:水戸博之
演奏:オーケストラ・トリプティーク
ヴァイオリンソロ:大谷康子
マリンバ:岩見玲奈
主催:オーケストラ・トリプティーク
関連演奏会
2月20日「ピティナ・ピアノ曲事典 公開録音コンサート 秦はるひプロデュース 世界へ発信!日本のピアノ曲 Vol.3」
黛敏郎:オールデゥーヴル
ピアノ:秦はるひ
打楽器:入川奨
http://www.piano.or.jp/concert/news/2016/10/07_21815.html
3月26日「佐藤洋嗣コントラバスリサイタル・日本の作品を集めて」板橋・安養院・瑠璃光堂
黛敏郎:BUNRAKUほか
https://www.3s-cd.net/concert/chamber/kb/
9月18日「伊福部昭、黛敏郎、池野成、打楽器作品集」よみうり大手町ホール
シロフォン小協奏曲、ラウダ・コンチェルタータ、エヴォケイションほか
マリンバ:岩見玲奈、ピアノ:大嶋浩美
黛敏郎 Toshiro MAYUZUMI
1929年(昭和4年)2月20日、横浜生まれ。
東京音楽学校(東京藝術大学)へ入学、池内友次郎、伊福部昭等に師事。1948年(昭和23年)に作曲した「十個の独奏楽器の為のディヴェルティメント」により、才能を認められる。1950年(昭和25年)作曲の「スフェノグラム」は、翌年の国際現代音楽祭に入選、その名が内外に知られる。1951年(昭和26年)パリ・コンセルヴァトワールへ留学、トニー・オーバン等に学ぶ。フランスから帰国後、我が国で初めての電子音楽を手がけると共に「ミュージック・コンクレートの為の作品X・Y・Z」等を発表。1953年(昭和28年)芥川也寸志、團伊玖磨等と「3人の会」を結成。また、吉田秀和等と「二十世紀音楽研究所」を設立。雅楽・声明をはじめ、日本の伝統音楽にも造詣を深める一方、バレエ、オペラ、映画音楽とシンフォニックな大作を多数作曲。1964年(昭和39年)より、テレビ番組「題名のない音楽会」の企画、出演。東京藝術大学講師、茶道「裏千家淡交会」顧問、評議員。「日本作曲家協議会」会長、「日本著作権協会」会長などを歴任した。
1997年(平成9年)4月10日逝去。
野平一郎(作曲・ピアノ・指揮)
1953年生まれ。東京芸術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。
ピアニストとしては内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、多くの内外の名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則の作品を世界初演、またリゲティ、武満徹作品他の日本初演を行なう。80曲以上に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリンドイツ交響楽団、国立劇場その他からの委嘱作品がある。2002年に東京でエレキギター協奏曲「炎の弦」をスティーヴ・ヴァイのソロで、2005年にはドイツでオペラ「マドルガーダ」をケント・ナガノ指揮で、2006年にはチェロとオーケストラのための「響きの連鎖」を堤剛のソロで、また2012年にはパリでサクソフォンとコンピュータのための「息の道」をクロード・ドラングルにより初演。2013年にはモスクワで開催された「ザ・シーズンズ国際音楽祭」、2014年には台北国際現代音楽祭に招聘され多くの作品が演奏された。2016年2月にはモントリオール交響楽団委嘱作品「祝典序曲」がケント・ナガノの指揮で世界初演され大成功を収めた。同年6月にはサントリーホール委嘱による『触知できない領域~チェロとピアノのための~』、10月にはサントリー芸術財団主催「作曲家の個展2016」において、『管弦楽のための「時の歪み」』、西村朗氏との共作による『ピアノ協奏曲〈クロッシングA・I〉』が立て続けに初演され、いずれも圧倒的な成功を収めた。第13回中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第35回サントリー音楽賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第44回、第61回尾高賞を受賞。2012年には紫綬褒章を受章。現在、静岡音楽館AOI芸術監督。東京藝術大学作曲科教授。
大谷康子 (ヴァイオリン)Yasuko Ohtani
「題名のない音楽会」(テレビ朝日)で司会を務めていた黛敏郎氏に薫陶を受け、大変尊敬し、氏の作品を多数演奏してきた。
2015年、デビュー40周年を迎えた人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニスト。
1708年製ピエトロ・グァルネリを使用。華のあるステージ、深く温かい演奏で聴衆に感動と喜びを届けており「歌うヴァイオリン」と評される。
東京芸術大学、同大学院博士課程修了。
全日本学生音楽コンクール第1位。シェリング来日記念コンクール第2位。
在学中よりソロ活動を始め、ウィーン、ローマ、ケルン、ベルリンなどでのリサイタルも絶賛を博す。トロント音楽祭、ザルツブルグ市などに招待されてコンサートを開き好評を得る。
国内外のオーケストラとも共演を重ね、スロヴァキア・フィル、シュトゥットガルト室内楽団、キエフ国立フィルとの日本ツアーも大成功した。
2017年5月にはキエフ国立フィルより招聘され、“キエフの春音楽祭”のオープニングコンサートに出演する。また6~7月にはモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:シモノフ)と日本ツアーを予定。
クラシック以外でも意欲的な活動が続き、ジャズピアニスト山下洋輔氏とのコンサートでは新境地を開いた。
長年、病院や施設での訪問演奏にも力を注ぎ、被災地に演奏を届ける活動も精力的に続けている。
また、2016年12月から大谷康子の10年プロジェクト「ヴァイオリン賛歌」をHakuju Hallでスタートさせ、2017年11月は第2回目を迎える。
CDは「R.シュトラウス・ソナタ/ベートーヴェン・ソナタNo.5」(ピアノ:イタマール・ゴラン/SONY)をはじめ、ヴァイオリン協奏曲は東京交響楽団との共演でメンデルズゾーン、ラロ、ブルッフ、サン=サーンス(指揮:大友直人、広上淳一/KING)、「大谷康子のお菓子な名曲サロン」(KING)等、多数リリースされている。
文化庁「芸術祭大賞」、川崎市文化賞受賞。 東京音楽大学教授。東京芸術大学講師。(公財)練馬区文化振興協会理事長、川崎市市民文化大使。高知県観光特使。(公財)日本交響楽振興財団理事。
2016年4月からBSジャパン(テレビ東京系列)にて放映中の「おんがく交差点」(毎週水曜日 夜23時30分から30分番組)で春風亭小朝と司会、演奏を務め、多彩なゲストとの共演も注目されている。大谷康子オフィシャル・ホームページ http://www.yasukoohtani.com/
(写真は(C)Masashige Ogata)
篠﨑史子(ハープ)Ayako Shinozaki
桐朋学園大学を首席で卒業。J.モルナール氏に師事。後、アメリカに留学し、M.グランジャニー、M.ディリングの各氏に師事。1970年イスラエル国際ハ-プ・コンク-ル3位入賞。1972年「篠﨑史子ハ-プの個展I」を開催。(同シリーズは、2015年4月までに13回開催)1973年小澤征爾指揮のベルリン・フィル定期演奏会に出演の他、ヨーロッパの各フェスティヴァルに出演。1974年文化庁在外研修員として西ベルリン、パリに留学。L.ラスキーヌ氏に師事。また、サウンド・スペース・アークのメンバーとして1978年以降国内のみならずアメリカ、ヨーロッパ等の主要音楽祭にも参加し、1983年メンバーとして中島健蔵音楽賞を受賞。また、ソリストとしてニューヨーク、アスペン等で演奏するほか、イスラエル国際ハープ・コンクール、ジュネーヴ国際コンクールなどの審査委員を務める。2001年「篠﨑史子ハープの個展VIII」を開催し、平成13年度芸術祭優秀賞、第20回中島健蔵音楽賞、サントリー芸術財団第1回佐治敬三賞を受賞。2005年日本現代芸術振興賞受賞。2007年には計3夜にわたる「篠﨑史子ハープの個展X」を開催し、第17回朝日現代音楽賞を受賞した。2012年10月に開催した「篠﨑史子ハープの個展40周年記念演奏会(XII)」で、平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。平成25年秋紫綬褒章を受章。
1972年から邦人作曲家に対しハープのための新作委嘱を続けており、その数は37曲を数える。これまでに国内外の主要オーケストラと共演する他、ランパル、ニコレ、ゴールウェイ、ガロワらとも共演。十数枚のCDが主要レーベルより発売されている。
現在、東京音楽大学、日本大学芸術学部、桐朋学園大学音楽学部において、後進の指導にも当たっている。
秦はるひ(ピアノ)Haruhi HATA
東京藝術大学付属音楽高等学校を経て、同大学、同大学院を修了。在学中より邦人作品初演を盛んに行う。1978年、フランス パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レイ市におけるドビュッシー国際コンクール第一位を受賞後、ソロを中心にオーケストラとの共演、室内楽の演奏会も多く、バッハから現代作品まで幅広いレパートリーを持っている。一方、鮫島有美子、チェロの藤原真理などのCD製作に共演、演奏会では共演者としても深い信頼を得ている。教育活動も大学院卒業と同時に東京藝術大学講師となり、2013年3月まで勤め、現在も後進の指導にあたっている。門下からは国際コンクール入賞者を多数輩出している。近年では海外での活動も増え、パリ、トリノ、ソウルなどでリサイタルのほか、2006年より毎春、パリにてアンリ・バルダ氏、アンヌ・ケフェレック氏と共にマスタークラスを行って いる。CDは、ソロアルバム「バッハ頌」「細やかな記憶」「HARUHI HATA RECITAL」フォンテックがリリースされている。モスクワにおけるスクリャービン国際ピアノコンクール(モスクワ)、イル・ドゥ・フランス国際ピアノ コンクール(パリ)など国際コンクールの審査にもあたる。 井口秋子氏、安川加寿子氏、横井和子氏に師事。
岩見玲奈(打楽器) Reina Iwami
2009年ザルツブルクにて行われた国際マリンバコンクールにて第1位受賞をはじめとし、2008年第25回日本管打楽器コンクール第1位、2007年ベルギー国際マリンバコンクールソロ部門第2位、2010年現代音楽演奏コンクール“競楽XI”第3位・聴衆賞を受賞など国内外の多くのコンクールで優秀な成績を収め、早くから注目を集める。 兵庫県高砂市出身。8歳よりマリンバを、16歳より打楽器を始める。 日ノ本学園高校音楽科から東京音楽大学器楽専攻管打楽器(打楽器)に進み卒業後、同大大学院の管打楽器研究領域を特別特待奨学生として修了。2010・2011年度(財)ロームミュージックファンデーション奨学生。リサイタル開催の他、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ソフィアフィルハーモニー管弦楽団、航空自衛隊西部航空音楽隊をはじめとする、さまざまなオーケストラや吹奏楽団とマリンバ協奏曲を共演。 これまでに松本真理子、前川典子、菅原淳、有賀誠門、岡田眞理子、村瀬秀美、藤本隆文、久保昌一の各氏に師事。「パーカッション・ギャラリー」メンバー。 ・CD「ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス」土気シビックウインドオーケストラVol.14にソリストとして参加し真島俊夫のマリンバ協奏曲「睡蓮の花」を共演、デビューソロアルバムCD「The WAVE」を、共にCAFUAレコードよりリリース。
新垣隆(ピアノ)Takashi NIIGAKI
1970年、東京に生まれる。4歳よりピアノを始め、ヤマハ音楽教室で作曲を学ぶ。
幼少時からショパンの「幻想即興曲」に憧れ、小学校4年生のころにストラビンスキーに出会い「子供の領分」「春の祭典」等に大いに影響をうける。千葉県立幕張西高校音楽科入学、この頃、自作の曲をアマチュア・オーケストラが演奏して自分で指揮するという機会を得て、ドビュッシーや武満徹的要素を交えた曲をつくる。1989年桐朋学園大学音楽学部作曲科に入学。
在学中、若き同志による型破りな音楽に視覚的な要素を加えた演奏会「冬の劇場」に参画。
同学科を卒業後、作曲家ピアニストとして多岐にわたり精力的に活動する。作曲家としては、昭和期における作曲家達の研究に従事し現代音楽を主体としつつ映画やCM音楽の作曲も手掛ける。2013年度まで母校の非常勤講師を約20年にわたり務める。
2014年2月、佐村河内守のゴーストライターを18年間務めていた事を懺悔告白。
「交響曲第一番HIROSHIMA」「ヴァイオリンのためのソナチネ嬰ハ短調」等の作曲家として、俄かに脚光を浴びる。
最近ではテレビ・ラジオ番組に出演し、親しみやすいキャラクターとして今までとは違う一面も見せ輝きを増している。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃、ピアノを中岡秀彦、河内純、夢藤哲彦、森安耀子の各氏に師事。
http://www.takashi-niigaki.com/
磯部英彬 Hideaki ISOBE
作曲家。メディアアーティスト。東京音楽大学非常勤講師。
1982年山梨県出身。作曲及び音響技術、コンピューター音楽を土屋雄氏に師事。コンピュータを中心とした作曲活動のほか様々な他の作曲家の電子作品のオペレーターを担当する。オペラ「RAMPO2011」(土屋雄ほか作曲)や、和光大学特殊音楽祭、2016年にAura-Jで初演された山本和智の打楽器協奏曲、スリーシェルズの「黛敏郎個展」など幾多の公演で音響技術を務めた。MAXIMUM主宰。スリーシェルズ所属。
西耕一 (企画プロデュース)
日本の現代音楽評論と企画を専門とする。2004年より、日本作曲家専門レーベル・スリーシェルズにて、伊福部昭や3人の会(黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志)を中心に演奏・CD化を行う。これまでにNHK 、東京藝術大学、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会等、放送局や研究機関の依頼による企画協力や、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京バレエ団、新国立劇場等のプログラム冊子執筆で評価される。執筆雑誌は『音楽現代』、『音楽の友』、『邦楽ジャーナル』、『バンドジャーナル』、『New Composer』等。
近年の主な仕事として、セントラル愛知交響楽団による日本の管弦楽曲100周年企画選曲や東京フィルハーモニー交響楽団黛敏郎個展における論文のほか、『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)や『黛敏郎の世界』(ヤマト文庫)の企画・編集、CD『松村禎三作品集』(Naxos Japan)解説などがある。
オーケストラ・トリプティーク
2012年、旧奏楽堂にて日本の弦楽オーケストラ曲を集めて第1回コンサートを開催して評価を受ける。
第2回、第3回演奏会は、朝日新聞文化財団の助成を受け浜離宮朝日ホー ル(朝日新聞社内)で開催し、いずれもCD化され新聞、音楽誌他で好評を得る。
2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材 も受け、3回の公演を成功に導く。
2015年は、生誕90年の作曲家特集として、芥川也寸志と渡辺宙明の個展を開催して好評を得る。
フルオーケストラ、弦楽オーケストラ、アンサンブル、小編成まで様々な形態で日本の作曲家の音楽をアーカイヴすべく活動している。
リリースされたCDは6枚。タワー・レコード やamazonのチャートで1位も記録している。
トリプティーク(三連画)とは、前衛、近現代音楽、映像音楽という三本の柱を持ち活動する意思の表明でもある。
http://3s-ca.jimdo.com/
三瀬俊吾(コンサートマスター)
東京音楽大学卒業後、桐朋学園大学院大学修了。篠崎功子、岡山潔、藤原浜雄の各氏に師事。第1回横浜国際音楽コンクール弦楽器一般部門第1位。同コンクールより奨学金を得、パリ・エコール・ノルマル音楽院へ留学。ドゥヴィ・エルリ、原田幸一郎の両氏に師事。千々岩英一氏の指導も受け、パリでソロや室内楽、新作の演奏活動も行う。2010年帰国。「mmm...」を結成し、東日本大震災義援音楽配信プロジェクト「ヒバリ」では国内外から100作品を録音、ネット配信した。古典落語と現代音楽を取り上げた「淡座」、「室内楽 '70」の全委嘱作品を再演した「リレーション '70」など、ソロや室内楽やオーケストラなど幅広く活動中。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
関連URL
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生誕91年 渡辺宙明Facebook https://www.facebook.com/chumeiwatanabe
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