NPO法人映画甲子園では、高校生の映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2016」
(エイガワールドカップ2016)の最終審査発表を11月20日に行った。
このコンクールは、日本の映画界、放送界を代表するクリエイター、アーティストが審査を務めているが、
今年は演技部門の審査員に人気女優の川島海荷さんと中野裕太さんが就任。
川島海荷さんは、毎朝放送の日本テレビJIP!のメインキャスターや多くの仕事がある中で時間を作って応募作品をじっくり見て、
すべての作品の採点だけでなく、詳細なコメントも書き込んでくれている。
その審査の結果「妄想したってイイじゃない!」(国立米子工業高等専門学校 放送部)主役の升田乃愛(ますだ・のあ)さんを
最優秀女子演技賞に選定した。川島さんは、「なにより演技が自然でした。こちらも感情移入しやすくて、物語に入りやすかったです。思っている感情を出そうとはしていなくて、それでも見ている側に伝わってくる。それがお芝居だと思う。
心情も読み取れるような自然な演技というところが素敵でした。内面が複雑な役だったのに、
セリフの言い回しも自然でなによりその子の複雑な心境も見て取れたので、わたくし的にはそのお芝居に惹かれました。」
とコメントしている。
また男子演技部門の審査員中野裕太さんは、審査途中にポルトガルロケが入ったが、タブレットを使って作品審査を続けてくれて、最優秀男子演技賞に「いる夏、いない夏。」(愛知県立昭和高等学校 映画研究部)の柴田豪人(しばた・たけと)くんを選定した。
また、このコンクールのグランプリである最優秀作品賞は「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 監督:河本幸樹くん)が獲得した。

全国の各地域から多くの作品が応募されたが、作品の質が年々上がってきており、
高校生らしい青春ものがあったり、同性愛を逆手に取ったテーマや双子の姉妹の確執をテーマにしたもの、
権威へのアンチテーゼだったりと現代社会の問題点を深堀りした作品も応募され、
現代の日本の若者の精神性の高さに感心する作品なども多くあった。
審査員陣も、稲垣尚人氏(美術監督)、掛須秀一氏(編集・ポストプロデューサー)、
奥田誠治氏(映画事業プロデューサー)の重鎮たちに昨年の日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞の足立紳氏(脚本家、映画監督)、女流監督の永田琴氏(映画監督)、写真家でもある映像作家の菱川勢一氏、音楽部門の桑原まこ氏(作曲家、ピアニスト)、ダンスミュージック部門のDJアミガ氏のほか演技部門の審査には人気女優の川島海荷氏と俳優の中野裕太氏という
大きな国際映画祭と遜色ないラインナップだったが、映像技術や編集技術も向上していて見応えのある作品が多かったので、
審査員から「むしろ、こちらが勉強になる」という声もでていた。
これから、早稲田映画まつりなどで優秀作品が上映されたり、
日本ケーブルテレビ連盟加入の全国のケーブルテレビ局での放送が始まる。
事務局では「高校生の作った優れた映画をできるだけたくさんの人たちに見てもらいたい」と言っている。
まお各部門の受賞作品は、以下の結果となりました。なお( )内は受賞者名です。(敬称略)

◎最優秀作品賞
 「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
優秀作品賞
 「The Other Side」愛知県立昭和高等学校 映画研究部 (西脇慶)
優秀作品賞
 「プロットツイスト」東京都立戸山高等学校 3年C組 (寺本清香、市川啓太、梶原大輝)
◎最優秀監督賞
 「プロットツイスト」東京都立戸山高等学校 3年C組 (寺本清香、市川啓太、梶原大輝)
優秀監督賞
 「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
◎最優秀女子演技賞
 「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 升田乃愛(宇佐見奈々役)
最優秀女子助演賞
 「隣りのロッカー」埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科 斉藤百音(雛子役)
川島海荷賞
 「two」東京都立杉並総合高等学校 三年有志 平岡映美(瀧田姉妹役)
◎最優秀男子演技賞
 「いる夏、いない夏。」愛知県立昭和高等学校 映画研究部 柴田豪人(宮野碧海役)
最優秀男子助演賞
 「FOXGLOVE」東京都立国際高等学校 KHSIB STUDIO オースティン・アンジェロ(吉澤役)
中野裕太賞
 「青ざむらい」神奈川県立藤沢清流高等学校 堀組 楠山遼(青木役)
◎最優秀編集賞
 「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
優秀編集賞
 「レッツゴー!アカパンマン」宮城県仙台第一高等学校 放送部 (伊藤舞香)
◎最優秀音楽賞
 「青ざむらい」神奈川県立藤沢清流高等学校 堀組 (堀勇樹)
優秀音楽賞
 「FOXGLOVE」東京都立国際高等学校 KHSIB STUDIO (オースティン・アンジェロ)
◎最優秀撮影賞
 「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
優秀撮影賞
 「The Other Side」愛知県立昭和高等学校 映画研究部 (西脇慶)
◎最優秀美術賞
 ※該当なし
優秀美術賞
 「メッケ犬 秘伝」学校法人羽黒学園羽黒高等学校 ITメディアサイエンスクラブ (渡部瑞希)
◎最優秀脚本賞
 「妄想したってイイじゃない!」国立米子工業高等専門学校 放送部 (河本幸樹)
優秀脚本賞
 「プロットツイスト」東京都立戸山高等学校 3年C組 (寺本清香、市川啓太、梶原大輝)
◎最優秀企画賞
 「アドレッセンス」国府台女子学院 映画部
優秀企画賞
 「メッケ犬 秘伝」学校法人羽黒学園羽黒高等学校 ITメディアサイエンスクラブ (渡部瑞希)
奥田誠治賞
 「レッツゴー!アカパンマン」宮城県仙台第一高等学校 放送部 (伊藤舞香)

◎地域部門 最優秀作品賞
 「雲を恋う」国立米子工業高等専門学校 放送部 (森 誠貴)
地域部門 優秀作品賞
 「帰郷」神奈川県立藤沢清流高等学校 堀組 (堀勇樹)
地域部門 優秀作品賞
 「かいじゅうたちの棲みつく街」東京都立新宿山吹高等学校 映画クラブ (押場 渚)
地域部門 ジャパンケーブルキャスト賞
 「ISOMAGEDON」神奈川県立大磯高等学校 SF研究部 (小島 創太郎)
地域部門 J:COM賞
 「暑いぞ坂戸高校!」埼玉県立坂戸高等学校 放送部 (河嶋夕葉)
地域部門 地域産業おこしの会賞
 「故郷~誰かがつなぐ、誰かのふるさと~」東京都立杉並総合高等学校 三年有志 (薬師丸 祐人)
地域部門 日本ケーブルテレビ連盟
 「あの坂、のぼれば」静岡県立富士高等学校 映画研究部 (星野南月)
地域部門 映画甲子園賞
 「あいいろ」神奈川県立藤沢清流高等学校 自主映画製作同好会 (藤井麻子)

◎ダンスミュージック部門 最優秀作品賞
 「Artifact(fever)」りら創造芸術高等学校 映像部 (鈴木来夢)
ダンスミュージック部門 優秀作品賞
 「I Got A Thing」学校法人羽黒学園羽黒高等学校 ITメディアサイエンスクラブ (渡部瑞希)
ダンスミュージック部門 優秀作品賞
 「BUKATSU(Dance With Me)」埼玉県立小川高等学校 放送部 (野口理美)

「高校生のためのeiga worldcup2016」(エイガワールドカップ)について
NPO法人映画甲子園は、高校生の自主制作映画の全国コンクールを開催してきました。
「高校生のためのeiga worldcup 」という大会名になってからは3年目になります。
今年は、6月1日から公募を開始、9月25日に締め切り、集まってきた応募作品を
映画界、放送界で活躍する制作者の方々が審査し、
11月20日に青山学院青学講堂にて結果発表及び表彰式とティーチイン、懇親会。
23日には青山学院アスタジオにて優秀作品の上映会を行いました。
この大会を終えたあと、全国のケーブルテレビ局での優秀作品の放送だけでなく
上映会や映画制作のセミナー、シンポジウムなどを行っていく予定です。
【 特定非営利活動法人映画甲子園 概要 】
特定非営利活動法人映画甲子園
理事長:白川洋次郎
設立年月日: 2012年8月9日
主たる事務所:埼玉県所沢市中富南4-14-12
HP: http://www.eigakoushien.com/
【本件に関するお問い合わせ先】
事務局:  NPO法人映画甲子園
担当者:  西村(にしむら)理事
Email:   nishimura@eigakoushien.com
TEL:    090-2454-4620






情報提供元: Dream News