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[東京] 2016年11月21日 - ハネウェル(NYSE: HON、日本法人ハネウェルジャパン株式会社/東京都港区/代表取締役社長 エリック・ワグナー)フッ素化学品事業部は本日、同社のエアゾール製品向け低GWP(地球温暖化係数)噴射剤「Solstice(R)(ソルスティス)噴射剤(HFO-1234ze(E))」が、このたび11月1日に施行された「高圧ガス保安法施行令の一部を改正する政令」(経済産業省)にて新たに『特定不活性ガス』に分類され、同法令が定めるエアゾール製品の警告表示ラベルについても表記の変更が適用されたことを発表します。この度の改正は、エアゾール製品の開発・製造において引火性が危惧される日用品・工業品などの用途で環境負荷が小さい製品の普及を後押しするものです。
ソルスティス噴射剤(HFO-1234ze(E))は、GWP(地球温暖化係数)が1未満、ノンフロン且つオゾン層を一切破壊しないエアゾール向けの噴射剤で、ハネウェルが提供する最新の環境配慮型製品の一つです。
従来のエアゾール製品には、高いGWP(地球温暖化係数)を持つHFC(ハイドロフルオロカーボン、代替フロン)や、引火性を持つ可燃性ガスなどが多く使用されており、HFC(代替フロン)については世界中で削減に向けた取り組みが行われています。従来エアゾール用途で使用されているHFCおよびそのGWPは、HFC-134a(GWPは1,300)およびHFC-152a(GWPは138、可燃性)です。国内では2015年4月に施行されたフロン排出抑制法(略称)にて、ダストブロワーなどの噴射剤のみを充填した製品について、2019年までにGWPを10以下とする低GWP化目標が定められています。
ソルスティス噴射剤は、パーソナルケア(化粧品、ボディスプレーなどのトイレタリー製品)、日用品(殺虫剤、芳香剤)、工業用(スプレー塗料、潤滑スプレー、ダストブロワー)など、特に引火性が危惧される用途に適しています。この度の法令改正に先立ち経済産業省は、産業競争力強化法の「企業実証特例制度」を活用した製品表示の特例要望に基づき、当該ガスを含む燃焼性が低くかつ温暖化係数が低いガスを使用した製品に対して、適切な製品表示を可能とする規制緩和を行うことを発表しています。
ハネウェル、アドバンスド・マテリアルズ、日本担当部門長の瀧瀬勝之は、「従来のエアゾール製品は、地球温暖化への影響、もしくは可燃性による安全性のリスクと共存してきた経緯があります。環境配慮性に優れ、また既存のエアゾール製品の処方との適合性も高く、容易に導入することができるハネウェルのソルスティス噴射剤は、エアゾール製品を日々使用されるユーザーの皆様、そしてこれら製品を開発・製造されるメーカー様に、さまざまなメリットをご提供できるこれからのソリューションです。」とコメントしました。
ソルスティス噴射剤は、ハネウェルのフッ素化学品事業部が「ソルスティス」ブランドにて展開する環境配慮型製品群の一つで、HFO(ハイドロフルオロオレフィン)は、ハネウェルが過去10年以上にわたる研究開発を経て実用化した、従来製品の主な特性を損なうことなく、世界各国で行われている温室効果ガス削減への強い取り組みに寄与する次世代のソリューションです。
HFO技術を活用した低GWP製品群である「ソルスティス」ブランドでは噴射剤のほか、業務用冷凍冷蔵空調機器およびカーエアコン用冷媒、フォーム用液状およびガス発泡剤、および溶剤を取り揃えています。ソルスティス低GWP製品群は、世界中でこれまでに、自動車600万台以上分に相当する3,200万トンの温暖化ガス排出削減に寄与しました。
ソルスティス噴射剤は、既に国内で一般的に流通しており、採用製品も市販されています。
ソルスティス噴射剤について詳しくは、ハネウェル 「ソルスティス」ブランド低GWP製品日本語ウェブサイトhttp://www.honeywell-lgwp.com/jp/ をご覧ください。
注記:本文のGWP(地球温暖化係数)値は、 IPCC AR5(国連気候変動に関する政府間パネル 第5次報告書)の値によるものです。
ハネウェルインターナショナル(www.honeywell.com)は、フォーチュン(Fortune)100社にノミネートされた、テクノロジーおよび製造分野におけるトップレベルの複合企業であり、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル/住宅/産業用の制御テクノロジー、ターボチャージャー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。ハネウェルのニュース・詳しい情報は、www.honeywell.com/newsroom をご覧ください。
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