あらゆる「モノ」がインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)の時代を迎え、自動車や医療機器、あるいは工場の制御システムなどが、ネットワークを介して相互に連携・制御し合うようになってきています。これら人間や社会に物理的な相互作用を及ぼす「モノ」が、サイバー攻撃によってコントロールを奪われてしまうと、現実社会に甚大な被害を与える結果につながります。 いわゆるデータの漏えいや個人情報流出などにより、企業などの社会的信用が棄損することを防ぐ「IT(情報技術)セキュリティ」では、CIA、すなわち機密性(Confidentiality)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)を担保することが重要でしたが、「OTセキュリティ」においては、さらに人や環境へ被害を及ばさないように対策する「安全(Safety)」が強く求められます。