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PHP研究所(京都市南区 代表取締役社長:清水卓智)は、「歴史探偵」を自称する作家・半藤一利氏が、万葉の世界を現代感覚で読み解く『万葉集と日本の夜明け』電子版をリリースいたしました。
本書は若き日に和歌に傾倒していた著者ならではの、キレのいい読み筋で「最古の歌集」を縦横に語りつくします。とくに東歌・防人の歌では庶民の作が多く、奈良朝の、貴族でない人々の心象に分け入ることができると指摘します。
「・月夜(つくよ)よみ門に出で立ち足占(あうら)してゆく時さへや妹に会はざらむ(三〇〇六)
「あした天気になあーれ」──下駄を夕空に向かって放り投げる。そんな占いがこの歌から郷愁のように思い出されてくるじゃありませんか。(中略)『万葉集』は「日本人の心のふるさと」という。しかし、『万葉集』を遠い風景をうっとり眺めるようにみるのは、むしろ間違い。時代を超えて、わたくしたちといまも一緒に生きられる、いや、現に生きているトナリの人々、それが万葉びとなのである。牧歌的なロマンの霧に包んで、頭上にかざしてありがたがって拝むだけが能じゃない。」──本書「第一部」より抜粋。
日本の夜明けの時代の、庶民生活の歌、民謡風の歌を愉しみつつ、万葉の人々の心を旅する滋味深い随想集です。文庫オリジナル。
【本書の構成】
まえがき
第一部 雑学・名もなき人の歌
一、 男と女の恋模様
二、 東歌の愛と死
三、 車座で酒飲み歌う人々の人間賛歌
四、 日本の中の古代朝鮮
五、 万葉前夜の物語
六、 防人の歌、別離の想い
七、 防人と特攻隊員の哀切
第二部 長安の山上憶良──わが中国紀行
一、 西安市内の遺跡の数々
二、 「歌行体」という新しい詩
三、 帰りなん、いざ日本へ
あとがき
【著者略歴】
半藤一利 (はんどう かずとし)
作家、歴史探偵を自称。
1930年東京生まれ。1953年東京大学文学部卒業。同年(株)文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任、退社後、文筆業で活躍。
主な著書に『昭和史』『昭和史 戦後篇』『B面昭和史』(以上、平凡社)、『決定版 日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』『ノモンハンの夏』(以上、文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)、『歴史探偵 昭和史をゆく』『日本海軍の興亡』『聖断』『安吾さんの太平洋戦争』(以上、PHP文庫)、『マッカーサーと日本占領』(PHP研究所) など多数。
【電子書籍 作品概要】
(タイトル) 万葉集と日本の夜明け
(著者) 半藤一利 (希望小売価格) 本体602円 (税別)
(リリース日) 2016年9月3日配信 (発行元) 株式会社PHP研究所
【主な販売サイト】
iBooks(Apple) https://goo.gl/Hn0NOJ
Kindleストア(Amazon) http://amzn.to/2bNJzmN
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