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経営コンサルティング会社A.T. カーニーは、今年で6回目となる「グローバル都市指標」調査を実施し、本日、世界の都市のグローバル度ランキングを発表した。上位の5都市は調査以来同じ顔ぶれだが、今回はロンドンがニューヨークを抜いて、初の首位となった。また、昨年に引き続き、将来性の分析に基づくランキング「グローバル都市展望2015」も同時に発表した。
本グローバル・シティ(The Global Cities)は、2つの調査から構成されている。
■ グローバル・シティ・インデックス(グローバル都市指標)2016調査(以下、インデックス)は、2008年より始まり、今回で6回目を数える。全世界125の都市を、「ビジネス活動」「人的資源」「情報流通」「文化的経験」「政治的関与」の5つの観点から総合的に評価したもの。 上位5都市は調査開始当初より過去6回にわたり変動していない。
■ もうひとつの指標、グローバル・シティ・アウトルック(グローバル都市展望)2016調査(以下、アウトルック)は、昨年から始まったもので、全世界125の都市を、「個人の幸福度」「経済」「イノベーション(革新性)」「ガバナンス(意志決定と行動)」の4つの観点から将来的有望性を評価したものである。
A.T. カーニーのパートナーで本調査の共同指揮をとるマイク・ハイルズは、次のように述べている。 「インデックスとアウトルックのふたつの調査から見えてくるのは、世界の125の都市のうち、今日一番影響力があるのはどの都市か、そして将来的に影響力を持ちそうなのはどの都市か、ということです。我々が継続して行っているこの調査およびデータベースを、ビジネスの投資判断などに活用してもらえるのでは、と考えています。」
グローバル・シティ(The Global Cities)2016調査結果の概要
■ インデックス: 2008年の調査開始以来、2位に甘んじていたロンドンが、今回初めてニューヨークを抜き首位となった。上記5つの評価基準のうち、「文化的経験」と「ビジネス活動」においてロンドンがニューヨークを上回り、「情報流通」においても顕著な改善が見られた。ただし「人的資源」の観点ではニューヨークが依然トップの評価である。
■ アウトルック: 昨年に引き続きサンフランシスコが、その強いイノベーション(革新性)が評価され、首位となった。サンフランシスコにおける民間投資およびベンチャーキャピタル委任規模は、2位のニューヨークの二倍以上である。
サンフランシスコに次ぐニューヨークは「経済」、3位のボストンは「イノベーション」、4位のロンドンは「ガバナンス」が牽引力となり、上位にランクインしている。
さらに本調査では、インデックスとアウトルックの両方で25位以内にランク入りしている以下の15の都市を「グローバル・エリート」に選出した。 ニューヨーク、ロンドン、ロスアンゼルス、シカゴ、トロント、サンフランシスコ、ボストン、パリ、ブリュッセル、ベルリン、アムステルダム、東京、シンガポール、シドニー、メルボルン。
A.T. カーニーのパートナーで本調査の共同著者であるアンドレ・メンドーザ・ペナは、次のように述べている。「インデックスとアウトルックの調査は、グローバルならびにリージョナルのビジネス拠点や製造やリサーチのハブをどこに置くか、というビジネス上の投資判断に役立つことでしょう」
本調査報告書(英語)はこちらから
http://www.atkearney.com/research-studies/global-cities-index
※ 日本語版および、「東京についての分析」は、後日、ウェブサイトで公開予定
【この件に関するお問合せ先】
A.T. カーニー株式会社 JP.inquiry@atkearney.com