概要

◆2014年度のサロン用化粧品市場は、前年度比1.8%増の1,621億円。サロン市場全体でみると、美容室の乱立や利用客の顧客単価の減少、来店サイクルの長期化、一般化粧品との競合など、依然として厳しい環境にある。しかし、サロン用化粧品市場は、販売面では美容室数の増加による取引店舗拡大や重点サロンへのサポート体制の強化などの要因により堅調に推移している。また、商品面ではヘッドスパやオーガニックなどの高付加価値製品の導入が活発化したことで市場の拡大に寄与している。


◆このうち、重点サロンへのサポート体制の強化については、カラーやパーマなど基本的な施術技術や専門知識の習得だけでなく、接客スキルやデザイン力の向上、サロン運営に関するノウハウなど、多角的なサポート体制を構築。ミルボンの『オージュアサロン』やコタの『旬報店』、日華化学の『ノミネートサロン』などは、サポート体制を強化することでブランド力を保持し、美容室の他店舗との差別化や利用客のロイヤル化に繋げている。


◆また、高付加価値製品の導入については、比較的生産性が低いアシスタントを有効活用できる点からヘッドスパブランドを導入するサロンが増加傾向にある。こういったニーズに対応するため、日本ロレアルの「ケラスターゼ」やミルボンの「ディーセス」、日華化学の「イーラル」などは美容室におけるヘッドスパサービスでの利用を目的とした各種製品の投入を進めている。


◆このほか、消費者のオーガニック志向の高まりを受けて、ミルボンの「ヴィラロドラ」やヘンケルジャパンの「エッセンシティ」、ナプラの「ナシード」などのオーガニックブランドも伸長している。これらブランドでは、近年カラー剤を投入する動きがみられ、カラー剤の導入をきっかけとしてオーガニックブランドを取り扱う美容室が増加している。


◆当資料では、今後一層厳しさを増すことが予想されるサロン用化粧品市場について、展開ブランド、売上、販売方法など様々な角度から徹底分析。サロン用化粧品の今後の市場性と方向性についてレポートしている。
TPC市場調査レポート

「2016年 サロン用化粧品の市場分析調査」

―重点サロンへの支援強化と高付加価値製品の導入が活性化―

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資料体裁:A4判142頁

発 刊 日:2016年3月9日

頒   価:87,000円(税抜)


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情報提供元: Dream News