教育出版社の株式会社旺文社(東京都新宿区、代表取締役社長 生駒大壱)は、オンライン英会話を提供する株式会社レアジョブ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 中村岳)と共同で、桐蔭学園中学校・中等教育学校(神奈川県横浜市、理事長 平岩敬一)に「英検」二次試験対策をオンライン英会話で学習するトライアルを実施し、生徒と教師にどのような効果があるかの検証を行いました。その結果、弊社「英検」コンテンツとオンライン英会話を組み合わせた学習を行うことで、生徒には効果的な学習を提供できました。さらに英語科の教師の方々の負担の削減に繋がったことをあわせてご報告いたします。
今回のトライアルは、旺文社刊行『英検二次試験・面接 完全予想問題』2級・準2級・3級を教材として用いたレアジョブ英会話の「英検(R)二次試験面接対策レッスン」を、2015年度第2回「英検」を受験し、一次試験に合格した桐蔭学園中学校・中等教育学校1年生に提供し、(1)受講した生徒への学習効果、(2)先生の勤務時間改善・負担軽減につながるかを検証したものです。
【調査概要】
実施日:2015年10月29日(木)・30日(金)・11月2日(月)・5日(木)
※各日程授業後に実施
利用端末:iPad 3台
対象者:桐蔭学園中学校・中等教育学校在籍の中学1年生 14名(男子9名、女子5名)
※2015年度第2回「英検」を受験し、一次試験に合格した生徒
    ※対象級は2級・準2級・3級
調査内容:対象者となる生徒に1回25分間の「英検(R)二次試験面接対策レッスン」を2回実施(注:14名の内、2名については1回のみ実施)。受講後にはアンケートも実施し、効果や感想のヒアリングを行った。

※トライアル内容詳細は下記リリース(2015年10月22日配信)をご参照ください。
 「桐蔭学園中学校・中等教育学校にて『英検二次試験・面接 完全予想問題』とオンライン英会話を用いた英検(R)二次試験対策のトライアルを実施」
http://www.obunsha.co.jp/news_release/397.html

【桐蔭学園中学校・中等教育学校について】
桐蔭学園中学校・中等教育学校ではICT教育の一環として、今年4月に入学した中学1年生の全生徒500人を対象にiPadを貸与し、授業で活用しています。教員にもiPad140台が配布され、現在計640台のiPadを用いて学習を展開しています。

【トライアル結果報告】
(1) 受講した生徒への学習効果
今回、「英検(R)二次試験面接模擬レッスン」を受講した14名全員が二次試験に合格しました(2級1名、準2級5名、3級8名)。
レッスン受講後にアンケート調査を実施したところ、レッスンを「楽しめた」生徒が92%、さらに本番に向けて「自信がついた」生徒が78%と、模擬レッスンが本番に向けて自信をつけるために大変有効であることがわかりました。
オンライン英会話の受講は生徒全員今回が初めてであり、またフィリピン人講師とのオールイングリッシュでの会話ということから、レッスン初回は緊張している様子が見受けられました。2回目からは積極的に話そうとする姿勢が見られましたが、レッスンに慣れるために、複数回の受講が望ましいという回答が目立ちました。

(2) 先生の勤務時間改善・負担軽減につながるか
学校現場では、英語科やALTの先生が授業外の時間を使い、「英検」二次試験対策を行っているケースが多いため、模擬レッスン導入により、先生の負担を軽減できるかを検証しました。
レッスン終了後、先生にインタビューを行ったところ、「クラス担任など、英語科以外の先生でも対応できる」など、負担軽減につながる一定の効果を得ることができました。
一方、「英検」一次試験結果発表から二次試験までの短い期間の中で、生徒の予定を集約し、受講スケジュールを組む必要があるなど、新たな負担も発生してしまいました。本レッスン導入による、先生の勤務時間改善・負担軽減効果を最大化するためには、いくつかの課題を解決しなければならないことがわかりました。


【桐蔭学園 教務部長 英語科教諭 山木亨先生からのコメント】
本校では、今年度よりこれまで以上に「英検」取得に力を入れる方針で進めてきております。今回生徒に対し、リアルな「英検」二次試験対策レッスンを行いたいという思いや、現状行っている「英検」二次試験対策では一人一人に対し十分なサポートが出来なくなるという危機感もあったので、トライアルを行うこととなりました。
実施した結果、想定以上の効果がでたことに驚いております。フリートークという形ですと、生徒には語学レベルや共通の話題設定、フィリピン人講師との適切な距離感などの問題点が生まれる可能性はあるものの、今回のように【「英検」二次対策】という明確なトピックがあること、また面接試験という適度な緊張感があることが、今回のレッスンの成立に繋がったのではと考えます。
また今後4技能化が進むにあたり、スピーキング対策は学校でも必要となりますが、その対策がこういったサービスを導入していくことで、クラス担任など、英語科以外の先生でも対応できる点に期待しております。

【調査結果まとめ】 
オンライン英会話での「英検」二次試験対策を行うことで、生徒は楽しんで練習が行えると共に、本番の試験前に自信をつけることができ、対策として効果的なことがわかりました。 先生の負担軽減にあたっては、英語科の先生の負担は減らすことが出来るものの、レッスンの予約方法など運用に関する課題が浮き彫りになりました。
 旺文社は、ICT教育サービスを提供する各社様と協業することで、今後も良質なコンテンツを新たな価値としてお客様に提供し、学習における「不便」「不満」の解決や「学ぶ楽しさ」をお伝えできるように努めてまいります。

※「英検」は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。
※iPadは米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。

【会社概要】
社 名 : 株式会社 旺文社
代表者 : 代表取締役社長 生駒大壱
設 立 : 1931年10月1日
本 社 : 〒162-8680 東京都新宿区横寺町55 / TEL : 03-3266-6400
事業内容 : 教育・情報をメインとした総合出版と事業
U R L : http://www.obunsha.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社旺文社 総務広報グループ
TEL:03-3266-6495 FAX:03-3266-6653 E-mail:pr@obunsha.co.jp







情報提供元: Dream News